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月刊note1 創刊号 次世代の希望はどこにあるか?

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過去記事を有料マガジンにまとめました。【有料マガジン2023.vol.1】2023年2月〜4月までの過去記事マガジンです。「たかはし はじめ note のすべての記事」が読めるマ…
【有料マガジン2023.vol.1】2023年2月〜4月までの過去記事マガジンです。過去記事を一括…
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2023年3月の記事一覧

『ヒトは〈家畜化〉して進化した』〔本〕人

なぜ、ホモ・エレクトゥスやネアンデルタール人は絶滅し、なぜヒトだけが生き残ったのか? 本書において「ヒト」とは、ホモ・サピエンスをさす。 本書は、〈自己家畜化〉仮説によって「ヒトの進化」を解き明かそうとする意欲作である。 邦訳タイトルは、衝撃的だがやや誤解されやすい。決してヒトが〈家畜化〉されたわけではない。ヒトが動物を〈家畜化〉して進化したということでもない。 本書の主張はこうである。 「ヒトは《自己家畜化》によって進化した」 いったいどういうことだろうか。

ショート動画の時代

ショート動画に火をつけたのは間違いなくTikTokだ。 2017年夏に日本上陸。若者を中心に、一気に広がった。最近は、中高年層にもじわじわと利用者が増えているようだ。 15秒しか投稿できなかったのが、いまは15秒、60秒、3分、10分から選べるようになっている。 ホリプロデジタル代表取締役の鈴木秀さんが、TikTok Japanの白地祐輝さんへのインタビューの中でこんなことを言っている。 Instagramもリール全盛だ。もとはといえば、写真にキャプションをつけて投稿す

三ねんねたろう  絵本の思い出1

いくつかのバージョンがあるらしいが、私が読んだのは、1967年ポプラ社発行のものだ。私は1963年生まれだが、幼稚園児の頃に近所の児童館で、何度も何度も読んだ記憶がある。 ただ寝ているのではない。怠け者にみえても、世のため人のためにいろいろ考えているのだ。そして、最後には世の役に立つことを成し遂げるのだ。

-ヒトと犬と人類と-〔閑話〕犬

ヒトにとってイヌほどフレンドリーな動物はいない。ヒト科の霊長類は別として、イヌほどヒトと親密にコミュニケーションをとることのできる動物はほかにいない。 なぜイヌはヒトに対して、こんなにも友好的なのか。なぜイヌは、ヒトと親密なやりとりをすることができるのか。

「日本の音大」に未来はあるか? 序章

2010年に音大の学長に就任して以来、いつか書かなくてはならないとずっと思い続けてきた。ようやく落ち着いた時間を取り戻したので、今回こそは着手する。これもnoteの効用である。 もう一つのきっかけは、「音大崩壊」という本の出版である。 「音大の生き残り」がようやく世間の関心事になってきた。だが、私の経験からいって、本書が提言する処方箋だけでは到底「日本の音大」を救うことはできない。 ということで、ようやく重い腰をあげて、【連載】日本の音大に未来はあるか? を書きはじめる

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クラシック音楽の二つの意味 〜 日本の音大に未来はあるか? 第1章

【連載】日本の音大に未来はあるか? この記事が2本目の記事となります。第1章にあたります。 全体は、「序章+13章」の全14章(14本の記事)から構成される予定です。 全体の序章にあたる記事をまず最初にお読みください。すぐ下のリンクから読むことができます(有料記事)。 【執筆済】 序章 「日本の音大」に未来はあるか? 第1章 クラシック音楽の二つの意味(☜この記事) 第4章 「日本の音大」の歴史的起源 クラシック音楽の二つの意味そもそもクラシックという言葉には二つの意

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泣いた赤おに  絵本の思い出2

いろんな版の絵本があるようだが、おすすめしたいのは原文に忠実な偕成社の1993年版だ。私が読んだのは、たぶん偕成社の1965年版だった。幼稚園児の頃に近所の児童館で何度も何度も何度も読んだ。 最近はオペラとしても上演されているようだが、残念ながら私は見ていない。 だれもが知っている話だと思う。 あらすじを紹介しておきたい。以下、「」はすべて原作からの引用である。 そのおには、「おにの子どもが、いたずらをして」「小石をぽんと投げつけようとも」「にっこり笑って見てい」るよ

「日本の音楽大学に未来はあるか」とChatGPTに聞いてみた -閑話休題-

いま流行りのChatGPTを使ってみた。ChatGPTとは、AI(人工知能)を使ったチャットボットだ。Web上で、メールアドレスと電話番号でサインアップすれば無料で利用できる。 ChatGPTくんの回答 さっそく、 と聞いてみた。ChatGPTくんのAIによる回答はこうだ。

SNSの目的はなにか

いうまでもなくSNSとは、Social Networking Service(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)の略で、一般に、インターネットを介して「ソーシャル・ネットワーク」を構築できるサービスのことを指す。 いまや誰しもが使いこなすようになったSNS。 SNSってなんのため? もちろん、SNSを利用する目的は人それぞれである。 「交流」や「友だちづくり」が目的の人もいれば、「情報収集」が目的の人もいる。単なる「暇つぶし」でやっている人もいるかもしれない。あ

第4金曜日は 「たかはしはじめのフライデー・スピーカーズ」 ♬ 3月24日(第58回)の放送予定♫ 2023 @三角山放送局 📻

♬ 3月24日(第58回)の放送予定♫ 2023 たかはしはじめのフライデースピーカーズコミュニティFMで 毎月1回 第4金曜日 ラジオパーソナリティをしています ♫RADIO♬ ◉レギュラーパーソナリティ 第4金曜 ▷生放送 15時〜17時 ▷再放送 深夜2時〜4時 月に1度、たっぷりと2時間、三角山放送局より生放送でお届けします❣️ ▶︎いまのところ、局側の都合によりポッドキャスト対応していないので、聴けるチャンスは、生放送と再放送の2回のみです❗️ お聴き逃しな

人類文化の進歩について

「SNSの目的はなにか」という記事のなかで、人類の「文化の進歩」について触れた。だから、このことについて書かないわけにはいかないだろう。 そこでは、次のように書いた。 人類文化の進歩とは、「イノベーション」、「クリエーション」、「リレーションズ」の三つに要約できる、というのが私の考えだ。 いまどき、「進歩」について語るのか、という批判もあるかもしれない。だが、文化の「成熟」ではなくて、あえていまなお、人類文化の「進歩」について語りたいと思う。 とくに先進国において、す

ググる時代からチャボる時代へ⁉️ ChatGPTの衝撃

ChatGPTにすっかりハマってしまった。 ChatGPTとは、AI(人工知能 Artificial Intelligence)を用いた自然言語処理のチャットシステムだ。 上記、サイトからサインアップすれば、誰でも無料で利用できる。 今日は、こんなニュースも飛び込んできた。 とりあえず、日経新聞の特集ページもあげておく。 ChatGTPに、「ChatGTPとは?」という質問をしてみた。数秒後には次の回答が返ってきた。

チャボくんも筆の誤り⁉️ 「東京藝術大学の前身である東京音楽学校に邦楽科が設置されたのはいつですか?」 と聞いたらChatGPTが回答を誤って謝った話 

ちょっと調べ事をしていたら、チャボくん(ChatGPTのこと。私が勝手に「AIチャットボット」を略して「チャボくん」と呼んでいる)が誤った情報を回答してくれました。 しかもかなり頑固に抵抗してくれたので、参考までに記事にしておきます。音楽大学関係者には、質問した内容にも関心があるかと思います。 こういうこともあるので、AIをそのまま鵜呑みにしてはいけないということですね。やっぱり人工知能まかせではダメで、人間知能もまだまだ頑張らないといけないということです。 結果的には

『火の賜物』〔本〕火

この問いに対して、それは「火の使用と料理の発明だった」という「新しい答え」を示したのが本書である。 「料理」こそが、「食物の価値を高め、私たちの体、脳、時間の使い方、社会生活を変化させた」のだという。