緩和ケア科がある病院に転院
※サムネイル画像は「国立がん研究センター がん情報サービス」様よりお借りしました
褥瘡にせん妄
⼀切の治療を拒否して緩和ケア科がある病院に転院した母ですが、がんの疼痛を緩和する鎮痛薬を服用してしばらく様子見となりました。しかし、次第に飲⾷が困難となり、飲み薬から注射に変更、おまけに尾てい⾻に褥瘡ができて拡⼤していき、せん妄まで起こしてしまいました。
せん妄は看護師でも⾒分けがつかないほど認知症の症状と酷似しているそうです。親族や友⼈・知⼈の看病をしている⽅は、せん妄なる症状があるということを認識しておきましょう。
緩和ケアはがんと診断されたときから始まる
上記で「注射」と出てきましたが、緩和ケア科の先⽣がおっしゃるに、「世間の⼈は緩和ケアってモルヒネ打って安楽死させる所でしょ?という、誤った認識があるが、今はそんなもの使わない。鎮痛薬は正しく使えば⾮常に有効だ」ということです。いわゆる「ペインコントロール」です。母はがん治療中に緩和ケアを受けることになりましたが、通常は、がんと診断されたときから緩和ケアが始まります。専門職からなるチームで動く場合もありますし、緩和ケア外来がある病院もあります。
死に向かう⾁体
褥瘡に関しては1⽇数回、ガーゼを交換し、30分に1回、看護師さんが2⼈がかりで体位変換してくれたそうです。それだけきっちりケアしていれば、通常は褥瘡なんか治るはずなのですが、⺟の場合、逆にどんどん拡⼤していったそうです。つまり、⾁体が死に向かっていったということです。他界する2、3⽇前からは、夜になると40度まで発熱するようになったとのことです。