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なぜカウンセリングにエンタメを取り入れるのか?

前回、必殺シリーズの話題が出てきましたが、私はカウンセリングの一環として、エンタメを取り入れています。よく、「なんでエンタメなどという無関係なものを取り入れるのか?」と言われるのですが、エンタメを取り入れることはカウンセリングにおいて非常に有益な方法です。エンタメはクライアントの気を引き、リラックスさせ、心を開かせる助けになります。
また、私自身、趣味の世界に没頭すると、気分が紛れて、喘息の症状があまり気にならなくなります。

以下に、エンタメをカウンセリングに取り入れる際のいくつかの方法を挙げてみます。
①映画やテレビ番組の使用
ある特定のシーンやキャラクターの物語を通じて、クライアントが自分の感情や状況に共感したり、理解したりすることができます。特定のシーンや物語を共有し、それをきっかけにクライアントとの対話を深めることができます。
②アートセラピー
クライアントにアートを通じて自己表現させることで、無意識や深層心理にアクセスし、感情の解放や理解を促進することができます。
代表的なのが音楽療法で、音楽を通じてクライアントの感情を表現させたり、リラックスさせたりすることができます。特定の楽曲を共有して、その歌詞やメロディに対するクライアントの反応を聞くことで、彼らの心の状態を理解しやすくなります。YouTubeに「世界の絶景と癒しBGM「旅する心音」」と題して、BGMをアップロードしておりますので、よろしければご覧ください。
ほか、文学や詩を用いる方法も有効でしょう。クライアントに心に響く詩や文学作品を読んでもらい、それに対する感想や共感を共有することで、自己理解や感情の整理を促進できます。

ただし、エンタメを取り入れる際には、クライアントの興味や好み、トリガーとなる可能性がある内容に配慮する必要があります。また、エンタメを使用しても本質的な問題にアプローチできるよう、カウンセリングの目的を見失わないようにすることが重要です。

エンタメはクライアントにとって身近で親しみやすいものです。そのため、エンタメを取り入れることでクライアントはカウンセラーとの距離を縮め、安心して自分の話をすることができます。また、エンタメはクライアントの感情や価値観を映し出す鏡にもなります。このように、エンタメを取り入れたカウンセリングは、クライアントの心を理解し、セラピーの効果を高める上で、有効な方法であると言えるでしょう。

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