JAPAN’S HOLOCAUSTに官民一体となって反論を!⑴
JAPAN'S HOLOCAUST(ブライアン・リッグ著『日本のホロコースト:第二次世界大戦中の大日本帝国による大量殺人と強姦の歴史』)というトンデモ本が英語で出版されたことについて外務省から説明を受け、その問題点について歴史認識問題研究会で麗澤大学のモーガン准教授が発表することになった。
同書は、序文、導入、前文に続き、本文(23章)、結論、参考文献、文末脚注、索引、謝辞で構成されており、ニセ写真であることが判明している多くの写真を掲載し、第1章は昭和天皇批判、第3章は「武道文化」批判、第5章は「南京レイプ」批判、第13章は「慰安婦:日本の性奴隷文化」批判などが含まれているが、英語で出版された影響は計り知れないため、官民一体となって共同研究に取り組み、実証的かつ学問的に反論する必要がある。
●「慰安婦」記述のデタラメ
全体的に読むに耐えない内容であるが、第13章「慰安婦」の以下の記述は特にひどい。
<「日本軍と日本政府は帝国全土に多数の強姦センターを設立」し、「少なくとも20万人の女性が組織的虐待を受けたと推定しており、この数は2倍と言っても過言ではない。…多くが命を落としました。これらの奴隷化された女性の平均年齢はわずか15歳であったため、これらの犠牲者の年齢は特に悲惨です。この事実を知れば、日本人は強姦者であるだけでなく、小児性愛者でもあったと容易に主張できるだろう。兵士らは10歳から15歳までの少女を頻繁に強姦し、その多くは内出血で死亡した。強姦売春宿の一部では、日本軍は女性や少女に毎日のノルマを課していた。「午前中は下士官20名、午後は下士官2名、夜は上級将校」というものだった。…日本は約25万人の女性を職業歴中に犯し、数百万の家族を破壊し、他の数百万の家族の健全な発展を妨げた。これは、日本が扇動した最大の人道に対する犯罪の一つである。ある調査によると、推定20万人の『慰安婦』のうち、悲惨な試練を生き延びたのはわずか10%だという。多くは内出血、戦闘地域内、または病気の結果として死亡し、また、役に立たないとみなされると加害者によって容赦なく殺害された人もいた。>
●不当な昭和天皇批判
拙著で厳しく批判してきた田中ゆきの著書を冒頭に引用している事実が端的に示しているように、第1章の昭和天皇批判も次のようにかなりひどい内容である。
<裕仁には、ロシアやドイツよりも至高の統治の基礎となる独裁制の長い伝統があった。…明治憲法の主な目的の一つは天皇への贈り物…自分たちが神々の直系の子孫であり、神々の一人に支配されているという日本の哀れな独我論は、極端な利己主義を助長し、まさに自分たちには神がいると信じているという理由だけで、現代権力がこれまで行ったことのない最もグロテスクな残虐行為を喜んで犯す容赦のない国民を生み出した。…彼らにとって外国人は皆神の不遇の子であった。…裕仁は兵士ごっこを楽しんだ。彼は自由に、そして不用意に「部下に法律や慣習に違反する行為をするよう命じた」…裕仁は帝国に飢えており、征服された人々や自国民の苦しみには無関心でした。…裕仁はヒトラーよりも多くの土地を占領し、より多くの国を征服し、より多くの人々を殺害した。…裕仁の軍隊は、強姦、残虐行為、自殺万歳そして劇的な敗北によって傷ついた。裕仁は「天皇への盲目的な献身が野蛮な行動を助長する狂信者たちによって暴走した軍隊」で日本を統治した。>