設計に関する48章『か』変えるな生かせ
『か』変えるな生かせ
副題:重要な部品の変更、訂正時の戒め
1.コストダウン等のこともここでは触れているが、コストダウンするなら5%~10%ではやらない方が良いと言うのは今でも通じることだと思う。
製造で作り込まれて品質が安定している製品を5%~10%のコストダウンの為にモデルチェンジをすると、新旧部品の互換性が無い部品など、サービス部品の在庫や供給問題に発展する。
5%~10%程度のコストダウンであれば、設計変更などせずに、現場で製作工数低減活動させた方が良い。
2.設計的なコストダウンを計るなら、目標は20%~30%の利益を確保せよと言うのもあっていると思う。
根本的な設計から見直して、新規部品を一から考えないとこのコストダウンは成り立たない。その場合、機能品はモジュラーデザインの考えで整備して行くこと。
これを進める為には、中期的な販売計画から商品開発計画に落とし込み、モジュール部品マトリクスを打ち出して、仕入先と一体活動で機能品などは整備するべきである。
トラックメーカのスカニアはモジュールデザインを取り込んで成功してる。
例)トラックのフロントガラスのモジュール化、これはアフリカで石飛でフロントガラスがよく破損することから、部品共通化をしサービス部品の供給スピードアップをし顧客満足を上げながら、手持ち在庫を減らすことに成功をした。
なので、単発的な開発ではなく、機種を横断した中期的な商品開発計画とモジュール化計画をし、機種とモジュール部品マトリクスをしっかりさせコストダウンに挑戦すべきである。機能品は量が増えれば、コストは必ず下げられる。