設計に関する48章『あ』後始末は倍かかる

設計に関する48章 『あ』
『あ』後始末は倍かかる
副題:急がば回れ

源流は設計であり、川上が濁っていると下流は全て濁ってしまう。
部品表を作成する時は二人で読み合わせを二度やれと言われました。
後輩にも、必ず守らせました。

ボルト1本でも間違えれば、現場では組立が止まってしまう。
まして、機能部品の品番を間違えると、どこにも在庫がなければ、2~3ケ月は開発が ストップしてしまう。
納期を急がせれば、価格は倍以上掛かる。 設計が10分確認を惜しんだ為に発生する手配漏れを挽回するには後工程は10倍 以上の手間をかけることになる。
1)現場で部品不足が発覚すると、生産技術部門より設計へ連絡をする。
2)設計は計画図を確認し修正し、グループ図を修正し作業依頼書、設計変更通知を発行する。
3)今はWEBで設計からダイレクトに各部門の依頼が発行されるようになったので 開発管理部門は内容確認し管理状態にする。
4)調達部門で部品納期を詰める。
5)生産管理部門で組立外出庫伝票を発行し部品手配をする。 工務部門にて工程調整をする。
6)生産技術部門で作業指示書、組立要領書を改訂する。
7)部品納入時に、出庫先を設計部門とし部品棚に出庫する。
8)設計部門は納入された部品を現場の班長に届け、組立てて貰う。
なので、後工程では10倍以上の工数がかかることになる。
昔は、不具合を発生させせた部門のマネージャが作業依頼依頼書を持ち回り、各部門に 頭を下げて回ったが、昨今はWEBで設計からダイレクトに各部門の依頼が発行される ようになったので、若手設計者はどれだけ後工程に迷惑をかけているかを分からない 人が増えたと感じる。
WEBで仕事は効率は良いが、後工程に頭を下げれる設計者であって欲しいと思う。

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