設計に関する48章 『と』特注品は高くつく
『と』特注品は高くつく
特注品は確実に高くつく、標準品は品質も作り込まれており標準品の組み合わせて製品を構成するべきである。設計者が標準外の物を使いたがるが機械車両などは標準で一般販売されている機能品は使うべきである。
例えば、タイヤのホイール等は一般販売品を使わないと、後で、サービス品で問題が発生する。
新規機種で、新規にホイルのオフセット等を変えた場合、その機種の販売中止した時点からサービス部品は価格が跳ね上がる。
例えば、新規のホイールを鋳造とかプレス成形で作った場合、生産中止以降、その型を維持する必要が発生するが、サービス品だとあまり発注はないので、物づくりが全く違う工程となる。
また、その型がダレて使えなくなると、切削加工か溶接品となる。そうなるとホイルの価格は十倍以上跳ね上がる。
外観など板金部品であれば、サービス部品となっても何とか対応は可能であるが、機能品ほど、市販品を使う設計をすべきである。
または、新規の設計するなら、モデルチェンジでも使い続けるなど自社としての標準部品とすべきである。
要素部品マトリクスとして会社として標準部品一覧を作ると効率良く、開発可能となる。
要素部品であっても、それ以上に良い部品であれば上手く互換性を持たせ置き換え可能に
するべきである。機能品を立ち上げるには、仕様決定~試験評価~量産立ち上げで1.5年~2年はかかり、さらに、立ち下げ部品を使っている市場に出ている機種の補給対応など設計対応は必須であり設計工数を確保する必要がある。
新規機能部品を立ち上げる場合は、補給部品の必要性を検討をすべきである。
【補給品の優先順位】
1.完全互換品(仕様も取り付けも含めて)
2.新規部品を多少追加工すれば互換品となる3.スペーサ、ブラケットを追加することで取り付け出来る
4.相手側の部品に追加工することで取り付け出来る
5.物づくりが全く違う工程で価格が跳ね上がってもなんとか補給品を確保する
※この5にならない様に、新規品を検討すべきである