設計に関する48章『れ』連絡、ダメ押し確実に

『れ』連絡、ダメ押し確実に
副題:図面、指示のだしっぱなしの戒め
設計は製品を作るための源流であり、後工程は、その図面を正として動く。
WEBが普及していなかった時代は、設計変更でも可及的速やかに実施しないと
大きな損失を被るような場合は、ハンドリングし調達部門や、生産部門へ説明し
必要性を理解していただいていたが、昨今はWEB化が進み作業依頼でも設計は
出せば終わりと言う状況になっていると思う。
これは結果として、設計者を甘やかすこととなり、セクショナリズム、縦割り社会と
なってしまう原因となっている。
本来は作業依頼は設計者の間違いであり、猛反省をしそれを挽回するために、
設計課の責任者が関連部門に作業依頼を持ち回りお願いすべきである。
そうすることで、可及的速やかに仕事は進み、有効な横の繋がりが構築される。
WEBで出せば済むのは設計だけで、後工程の部門は本来の仕事を止めて、この突発的作業依頼を処理しているのである。
設計変更に設計が費やした時間と後工程が費やす時間の比率は1:6くらいである。
後工程の方が6倍掛かる。
【後工程の業務】
調達部門:設計変更内容の確認、仕入先へ通知、製作途中の部品の改修と納期調整
生産管理部門:内容によっては生産工程の再検討(部品納期で組み替えが発生)
生産技術部門;工場への指示書の変更
工場部門:作業者への指示伝達
サービス部門:パーツリストの変更、補給部品の改廃
営業部門:内容によってはお客さまへの納期遅延の連絡とペナルティの調整
品証部門;内容により再発防止の指示と内容精査
【設計に望むこと】
設計は物づくりの出発点であり、間違いが無いように設計検討項目、設計標準を
最新にし不具合が出ないしくみを構築すること。
それでも、不具合は発生するので、真摯に捉え横の繋がりを良好に保てる設計者であって欲しい。

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