設計に関する48章『ゐ』一度でおさえて再発させるな
『ゐ』一度でおさえて再発させるな
副題.事故再発は設計の恥
前にも書かれていたが、一度あるこは三度ある。歯止めをしっかりしておかないと何度でも発生する。
市場対策時には開発設計者は対処療法をまず検討し、調達部門で部品手配し、間に合わない場合は試作部門で作成可能な部品は製作し、試験部門で検証し品質保証部門で審査会で審議され市場対応を決定する。
その後、調達部門で対策部品を手配し、サービス部門でサービス技術ニュースを整備し、問題のランクによっては営業部門、品質保証部門、場合に寄っては設計者も同行し顧客に対策内容を説明した上で市場改修を実施していく。
会社に多大な費用と労力を負担させることになる。
自動車の場合は、『走る、曲がる、止まる、安全』についてはリコール届けをし書面を顧客に通知し販売店で改修する。販売店のサービス担当も発生原因と対策内容を理解し顧客に説明をすることになるが、その販売店がしっかりQ&Aを理解していないと,説明仕切れず、技術レベルが見えてしまう。
設計者は不具合の発生原因の真因を追求し、再発防止をするために再発防止管理書を作成し会社の役員に品質報告会などで説明することになる。
再発防止管理書は、そのまま標準化出来るようなフォーマットとされており、資料としては、何故・何故展開も添付し、標準化内容と期限も明確に管理される。
品質部門はこれを管理し、再発防止の標準化がされるまで追跡する。
その後、一年間は市場で同類の不具合が発生しないかを、クレーム申請書に目を光らせる。
設計部門は、新規開発する場合は、設計検討項目一覧や、この再発防止のマニュアルなど全て確認し設計の妥当性を検証して行くことになる。
くれぐれも、縮こまらずに問題が発生しないように、新規開発にチャレンジして貰いたい。その為の、開発システムである。
そこで、抽出漏れがあった場合は、全社の英知を持ってもスリ抜けた不具合であり、関係者全員で反省し再発防止をすれば良い。