設計に関する48章『ぬ』ぬけた所に不具合あり

『ぬ』ぬけた所に不具合あり
副題は綿密な検討

綿密な検討とは、新規開発時に始めに検討項目の洗い出しから始めるべきである。
機種設計であれば品質機能展開がまずあって、その上で、部位別の設計検討項目一覧
や設計手順書、試験評価項目一覧などで設計部門、試験部門、品質部門、生産技術部門横断で設計のデザインレビューを実施する。
いかに検討漏れが無いようにするかが肝心である。
この本の筆者の時代はISO9001なんかまだまだ普及していなかったのだと思うが今は開発システムで管理されているので、そうそう抜け漏れが出るとは思えない。
しかしながら、市場で不具合が出るのは結局、設計や試験でぬけた所から不具合が発生するのである。真因を掘り下げて行くと、試験の時の試験品の公差が中央値の物で試験をし、最悪公差の物で市場で不具合が発生した等も考えられる。
設計時に公差の組み合わせで、どの公差の組み合わせで最悪になるか等は解析ツールで
昨今は可能となって来ている。
闇雲に全て解析していたら納期に間に合わないと思う。
そういう場合は、ベテランの設計者や試験者、品質部門の人を交えて、どこの部位をどう解析すべきかなどを見極めて開発して行くことである。
使い方が不明なときは、やっぱり現場をしっかり調査すべきである。
事件は現場で起きている!

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