ロシアによるウクライナ侵略を抗議する決議

ロシアによるウクライナへの侵略も10日以上を経過した。侵攻は日々悪化し、とうとう原子力発電所まで攻撃を始めた。心の底から怒りと悲しみと不安と、報道を見るたびに胸が締め付けられる心境である。平和を願う人類であれば、皆同じ心境ではないかと思う。

私も含め、SNS等から新潟県議会としてロシアに対して抗議をするべきだ!や、県知事からロシア領事館に対して抗議すべきだ!県は何をしている?など、大変厳しいご意見をいただいてきた。お気持ちは100%理解しているつもりである。しかしながら、少し言い訳をしたい。

ロシアの侵攻当初から何らかの抗議は自民党として議論し、水面化で進めて来ていた。作業としては簡単に県議会として決議できるものではない。全会一致でなければ意味を持たないため、野党との調整や、本会議を開会させるための議会運営委員会、日程調整の交渉や案文の調整、他にも多くの手続きがある。

裏を返せば、それだけ意味を持つ決議であるということをご理解いただきたい。まして本県はロシアとの関わりが深いことは周知の通りであり、経済面をはじめ本県出身の在ロシア邦人、現在進んでいる経済交渉にも影響を及ぼす可能性もある。県民の代表でもある県議会での決議は政府をはじめ、国の関係機関に送付される。ロシアとの関わりの深い本県の決議だからこそ意味があり、多少時間が掛かっているように見られるかもしれないが、これが最短であった。

大きな組織として一つの決意表明をするには、一定の時間も掛かるし、それなりのリスクも伴う。問合せをいただいても、答えられることと、答えられないこともある。

それらはロシアのウクライナ侵攻は決して許されるものではないことを最大限に、効果的に伝えるための手段であったと、ご指摘いただいた方には知っていただければと思う。