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2000席を埋めるという挑戦。

8/30【伊久磨の記事】2000席を埋めるという挑戦。
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【今までの挑戦と今回の挑戦について】


来年2025年1月9日〜17日まで、座・高円寺1にて上演する体験型ミュージカル『ホンジツ島のマジックアワー』の先行発売がいよいよ明日の朝9時から始まります!

▼チケットの発売はこちらから


今回の公演は8日間、13公演で総客席数は《約2,000席》ほど。

僕の団体一茶企画は今まで、単独公演としては5つのオリジナルミュージカルを上演してきました。

初めこそ50席の劇場で6公演やるのもヒーヒーいいながらやっておりましたが、直近の公演では120席の劇場で6公演(計720席)上演し、満席で幕を閉じることができました。

とはいえ、次の公演は今までに比べ3倍ほどに規模感を上げていまして。

もちろん客席数だけでなく、劇場が大きくなれば予算規模も比例して上がり、今回《1,800万円》は下ることはなく、下手したら《2,000万円》を超える予算規模になります。

これに関して、『余裕っす!』なんて口が裂けても言えないので、ヒリヒリする毎日を過ごしております。笑

もしかしたら、実力不足や不安な部分を見せないで、上手くいっているところばかり見せた方が、『なんかあそこすごく勢いあっていいよね!』なんて感じで、今回の公演は活気付くのかもしれません。

ですか、裏側を隠して上手くいってる風に見せたり、虚勢をはって強がったところで、結果、チームや自分を苦しめるだけですし、この公演は “国産ミュージカルでロングランに挑む”という未だかつてない大きな目標の第一歩でして、この挑戦の裏側のリアルをしっかりと届けていくことが、日本のエンタメシーンへの理解が深まることにつながったらいいなと思っています。

なんなら『よし、うちの方が高橋伊久磨チームより上手くできそうだからやってみよう!』みたいな風にロングランに挑戦するチームが増えたら、面白い未来が訪れそうだなと思い、日本のエンタメシーンの未来のためにも、今回は積極的に恥を晒し、できていないこと、不安についても正直に発信していこうと思っています。

【乗り越えるべき山】


僕たちがいま現在乗り越えなければならない壁は3つあります。

①2,000席の客席を埋めること。
②2,000万円の予算を “再現可能なやり方”で作り、しっかりとカンパニーに支払いをすること。
③キャストスタッフがやりがいだけでなく、経済的にも安心してミュージカルに携われる環境作りに挑むこと。

大きくこの3つです。

【理想とする未来】

ロンドン『GUYS &DOLLS』
ニューヨーク『Moulin Rouge the musical』
ラスベガス『Awakening』


大前提として、ミュージカルは1週間、2週間はもとより、2ヶ月ほどの公演期間の来場チケットが全席完売になったとて、それだけで黒字になるなんてことはまずなくて。それは大きなミュージカルでも同様かと思います。

結構ここは驚かれるところなのですが、意外と同業の人でもチケット完売になったら『儲けてるね!』なんて言ってくる方も結構いらっしゃるので、そんなふうになっているのを知らない人がほとんどなんだと思います。

なので、多くの場合長く愛されるという考えは捨てて、一回限りの上演が前提で、クオリティは最低限でとにかくコストを下げて作り、キャストの人気で人を集めて、グッズなどをたくさん売って、興行として成り立たせようとする。というのが多いのが今の日本の現状かと思います。

さて、では逆に日本でいま何十年と残り続けているミュージカルをパッと思い浮かべてみると、『ライオンキング』『レミゼラブル』『CATS』などが上がってくる方が多いのではないかと思います。

これらの共通点は “輸入もの”であること。

海外からやってくるミュージカルは僕は大好きですし、見たいし、出たいと思うことだってよくあります!

海外のミュージカルが日本で上演されることはとても良いことだと思います!ただ国産のミュージカルがロングラン(長期間公演)されないことは大きな問題だと思ってます。

輸入ものを日本で上演するということは端的にいえば、日本で上演して得たお金の一部が海外の誰かの財布に入っている状態。


僕はここを変えていきたいんです。


日本人が作ったミュージカルを、日本でロングラン公演ができる作品にまで育て、海外の誰かの財布に入っていた分をさらなるクオリティアップのために使ったり、キャストスタッフや投資をしてくださった投資家の方へ還元できるような。そんな作品も日本にあっていいんじゃないかと思うんです。

ゆくゆくは、逆にその作品を海外で上演し続けることで、日本に新たな国産ロングランミュージカルをどんどん作っていき、国産ミュージカルに関わりたい!投資したい!見に行きたい!という未来を作りたいと思ってます。

現状から飛躍しすぎてしまいました😂

でも僕は本気でこの未来を夢見ています。

【山を越えるために足りていないところ】


ビジネスのセンスです!!!!!!
ビジネスマンが足りてません!!!!
ビジネスマンがチームに欲しいんです!!!!
#すいませんもう理屈ぬきでこれです
#ここまで丁寧に書いてきたのにすいません
#でも喉から手が出るほどにこれなんです

ここに関しては、そろそろ僕は元来ビジネスマンではないということを認め、プロにちゃんとお願いしなきゃなと思ってます。

とはいえ、儲かる未来が見えずらいミュージカルの運営に入ろうとするビジネスマンってなかなかいないし、そろそもミュージカル業界にビジネスマンが少ないんです。。。

なのでクリエーターや演者と兼ねてビジネスの部分も担うことになるのですが、もちろん専門家ではないからうまくいかない事がほとんどで、それは僕もそう。もうここはしっかり白状します!笑

餅は餅屋に頼まないと広がりがないと思うんです。

本当はここはかなり急ぎでどうにかしたいところなのですが、とにかく今は経営者の方やビジネスに長けた方に会いまくって、いろいろ話を聞いてみるというのをやっています。

【作品について】


とにもかくにもどれもこれも、『じゃあお前にそんな作品作れるの?』ってところにつながると思ってます。


ここに関しては、アーティストとして一点の曇りもなく『任せてください。』と言える自分がいます。


これは虚勢でもなんでもなくって。

これまで作ってきた舞台の客席に座り、お客さんと同じ空気を吸いながら、作品を見ていて『自分達の作っているものは確実に人の心に届いている』と感じているからかもしれません。

そして、僕は必ず自分の作った作品では、終演後出口に立ち、来てくださった方々に『ありがとうございました』とお礼を伝えさせていただくのですが、その時の客席からでてくるお客さんの表情を見ているからかもしれません。

また、昨年世界一周をしながら、世界のエンタメを見て回った経験からかもしれません。

そして、心から信頼しリスペクトできるクリエイティブチーム、そしてキャストが集結しているからというのもあると思います。


最高にお楽しみいただける作品を全力で作ります。


『ホンジツ島のマジックアワー』は、人と向き合う事が怖くて逃げ続けてきた少年が、同じくなにかと向き合えず、夢を諦めていた人たちと出会い、悪戦苦闘しながら、向き合う痛みを乗り越え、夢をつかむ物語です。

この作品のキャッチコピーでもある『きみならできる』は、これまで夢ばかり追いかけてきたけれど、いま現実と向き合い絶望している自分だからこそ、生まれてきた言葉だと思っています。


全ての “向き合う”ことに億劫になっている方に、この作品を届けたいと思います。


『きみならできる』


ぜひ明日の先行発売にて、チケットをご購入いただき、この大きな挑戦の第一歩を見にきていただけたら嬉しいです。


【明日8/31(土)9:00】より
一次先行販売スタートです!

一次先行にて発売のチケットは
以下の2公演になります!

✅1/9(木)19:00 初日公演㊗️✨
 『オープニングナイト』

✅1/10(金)19:00 収録公演🎥✨
 『レコーディングナイト』

▼チケット予約はこちらから

10年後ロングランをしている『ホンジツ島のマジックアワー』の劇場で、『2025年の時はさぁ〜』なんて話に花を咲かせましょう。


どうぞよろしくお願いします!!!!




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高橋伊久磨
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