なぜ『公式問題集』が必須なのか? TOEIC質問箱2023.5.26
こんにちは高橋です。
僕はずっと『公式問題集』、『公式問題集』とずっとうるさく言ってきましたが、『公式問題集』を使うべきとしている理由は以下の2点です。
語彙の精度が一番高く復習すると一番力がつくから
最新の公式問題集は最新のテストの傾向を示しているから
よく700点や800点などの節目の点数を取った途端に他の問題集に乗り換えてしまう人がいますが、これは論外です。
『公式問題集』以上に掲載されている語彙の精度が高い問題集はほかに存在せず、何点になったとしてもやるべきなのは『公式問題集』です。
本番のテストの答えの9割9分は『公式問題集』に書いてあります。
本番で9割9分答えることができれば、TOEICの場合ほぼ間違いなく満点を取ることができます。
最新の『公式問題集』が最新のテストの傾向をあらわしている、というのも大事なポイントです。
TOEICは2016年に大改訂が行われ問題が一気に難しくなりました。
そしてその後も難化の傾向がはっきりしていて、特に2021年ごろを境にしてリスニングの難化が目立っています。
この傾向というのは『公式問題集6』と『公式問題集7』あるいは『8』を解き比べてみるとはっきりとわかります。
僕は、2020年の年末に900点を超えましたが、そのときの最新の『公式問題集は6』でした。
『公式6』のリスニングは初回の解答でtest1、2ともに「96問」正解できています。
これが『公式7』になると、test1で「88問」、test2で「93問」、公式8はtest1で「90問」、test2で「93問」という結果です。
96問であれば本番で495点のフルスコアがでる可能性がある正解数です。
一方で『公式7-test1』88問では、435点くらいがいいところです。
これは900点を常時維持していきたいと思っている人間にとっては天と地ほども違う点だと言っていいと思います。
しかも、900点を取ったあと、勉強を重ねた上での減点という結果です。
リスニングの難化というのは、もう一段レベルアップが必要になるような変化だと言っていいということになります。
こういう変化は、本番の試験を受けることでももちろんわかります。
ただし、最新の『公式問題集』を解いておけば、その傾向をつかんだうえでテストに臨むことができます。
TOEICというテストは難易度が変化している、という大きな特徴があります。
だから、その変化を正確に表している最新の『公式問題集』を解いておくということがとても大切だと、いうことになります。
なお、こういう利点に加えて、最新の『公式問題集』はその後の本番に出やすい語彙が掲載されているという、得点にそのままつながる可能性がある利点もあります。
事実僕は、『公式問題集8』に載っている以下のような「with」の使い方を本番のテストで目の当たりにしたことがあります。
この場合のwithは、「一緒に」などという曖昧な意味でなく「~に勤めている」という意味です。
つまり「Hi, Robert. I’m Noriko with Osman Realty」で「こんにちは、Robert。Osman不動産のNorikoです(Osman不動産に勤めているNorikoです)」という意味になるということです。
僕が『公式8』を解いた後で受けたテストではこの「with」の使い方が答えに直接かかわるところで出題されていました。
この表現がわからないと答えられないようになっていたので、まさに1問分完全に得をした、ことになります。
そのとき僕は935点になりましたが、点数が低い段階で『公式問題集』を使えばもっと大きな恩恵にあずかることができるのは、言うまでもないことです。
僕がいままで相談を受けてきた人で点数があがらないと悩んでいる人のほとんどが『公式問題集』を使っていません。
あるいは使っていたとしても解いただけで終わりにしてやり込んでいません。
『公式問題集』を地道にやり込んでいくことだけが唯一の得点アップ方法だ、ということを再確認しておく必要があると僕は強く思います。
●追伸
最新の『公式問題集』を解くことで恩恵を受けられるということなので、もちろん最新の『公式問題集』から解いていくのが正しい手順です。
最新の『公式問題集』→一つ前に出版された『公式問題集』という順番です。