難民を諦め帰ってきた彼女
有料マガジン第1号であった「そこから何が見える?途上国で仕事して生活する我が家のアレコレ」で、何度か書いた話にエチオピアにいるときに個人で雇っていた運転手の彼女の話がある。
ちなみに、これはハッピーなお話です。
当初はドバイで働いており、僕が雇っていた運転手に金が必要になると優しく送金してくれることもあった彼女。(「運転手、ゲタチョの彼女」参照)
とっても健気でいい感じ。
ゲタチョも「いずれ結婚したい!」なんて言っていたから、そのうち彼女もエチオピアに戻ってきて、あるいはゲタチョもドバイに出稼ぎに行ってゴールインするかと思っていた。
すると、彼女はなんとカナダに行ってしまった。(「これこそ「難民になろう!」か?」参照)
最初は「なぜだかよく分からない」なんて言っていたゲタチョ。
後々、いろいろ聞いてみるとカナダで知り合いの家に隠れ混んで難民申請するという。
何それ!?
どうやって入国したの?!?!(普通に空路で?)
一時はパスポートを焼いてしまおうか!?なんて話までしていると聞いてこちらもゾクゾクしたことがあったけど、結局、彼女はカナダから郵便でパスポートをエチオピアに送り返し、カナダの難民キャンプらしいところに行き、正式に難民登録手続きをしている、、、
というのが、1年前にエチオピアを離れるまでに聞いていた話だ。
我が家を信頼し、身の上話までしてくれたゲタチョのことを、我が家の子どもたちだけでなく、僕も妻も大好きだ。憎めない、優しいけど、ちょっと頼りなくて短気な男、ゲタチョ。
毎日、妻の買い物の手伝いをし、子どもたちの送り迎えをしてくれたゲタチョは、今でも妻と連絡を取っている。
そして、驚くべき事実を知った。
なんと、カナダにいた、彼女、、、、
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