定点カメラで生活を残す
世の中には、【自然な表情】を追い求めるポートレイトカメラマンが一定数存在します。かくいう私もその一人です。人によって考え方はいろいろあるでしょうが、私は無意識に見せている顔こそ人の素が出て面白いと思っていますし、それを撮りたいと様々な試行錯誤をしてきました。
とはいえ自然な表情とは何でしょうか。例えば口をぽかーんとさせたアンニュイな表情をしているポートレイトや、無表情と言われるポートレイト。これは、「その表情、顔を意図的に作っている」という意味では自然とは言えません。逆に、笑わせる言動や環境での笑顔写真は、それも自然な表情といえるでしょう。
たまにカメラマンやモデルが自然な表情が出ている、と評することがありますが、カメラを向けられると人はカメラを少なからず意識します。それで自然な表情が撮れるのか。プロセス至上主義な私としては、そういう自分に嘘をつくことはできません(考え方のちがい)。
そんなわけで、私もいろいろとチャレンジしてきましたが、現状やっているのは定点カメラでの撮影です。Raspberry Piのカメラを、cronを使用して7:00-25:00までの時間、10分毎に定点観察しています。テレビの上に設置しているので、リビングの生活風景が定期的に撮影できております。
10分毎に撮影しています。画素数を大きくすると容量がいくらあっても足りないので、640×480のVGA画質まで落として記録しています。大事なのは画素数ではなく、記録。ほら、昔のケータイで撮った写真だって、画素数低いけど別に思い出として十分意味がある写真たちじゃないですか。それが大事だと思うのです。
いっぱい撮ったけど、私の全裸パターンが多くて載せれる写真少ないです。
とはいえせっかくなので、決めたタイミングでも撮りたい、高画素で記録したいということもあります。ということでリモコンで撮ると高画素で記録できる仕組みを作りました。
ダ●ソーに売っているBluetoothリモコンをシャッター代わりにしています。このリモコンで撮影すると、高画素で記録することができるようにしています。大事な記録したい時とかは、これで撮るようにしています。
これを使えば、盗撮的に日々を記録できます。人によっては、動体検出して不法侵入防止も含めて使用したり、もっと他にもアイデアを含めることが出来るかもしれません。
問題があるとすれば、盗撮に近いので同居人の承諾が必要なことでしょうか。ちなみに我が家では承諾済みです。むしろ妻も喜んで使ってくれております。
生活が残るのは楽しいものです。「この時妻が作ってくれた料理はこういうのだったか」とか、「生活様式変わったな〜」とか、あとになって細かい部分がたくさん分かります。
正直作品となるかは微妙なところだったりするのですが、なにせ一度セットしてしまえばあとは自動撮影というところが良いです。子供の成長記録とかも出来るでしょうし、今後も続けていこうと思います。
ちなみに、もともとは男のセルフポートレート展で展示していたアイデアでもあり、実は部屋の中を定点観察するのは2年以上実施しています。あとで見返すと、当時の記録を客観的に残せるので面白くておすすめです。
あとは机の上の記録も、何を作っていたか分かるので楽しいのでおすすめです。
今回のラズパイ定点カメラ。コードも載せたかったのですが、、よくあるアイデアかつ、ずいぶん昔に作ったので誰かのサイトのコードを参照したか分かっておりません。気になる方は、【Raspberry Pi 定点撮影】【cron linux 設定】【ダイソー Bluetooth シャッター Raspberry Pi】とかで検索してみて下さい。
追記:参照すべき場所が分からない時は「からあげ」さんのブログを参考にしましょう。間違いなく書いてあります。https://karaage.hatenadiary.jp/entry/2016/05/06/073000
ちなみに撮影枚数が多いので、それをソートしたり取捨選択したりするのが現在の悩み。今後、ディープラーニングで、人が写っているかどうかぐらいは判別できるようにしたいなぁと思っております。お勉強しなくては。
最後に今回紹介しませんでしたが、【64/Days】も同様に自然な表情を追い求めた結果ではありますが、こちらはモラル的にヤバイ部分も含まれているのでnoteでは紹介はできません。興味あればウェブサイトを参照して下さい。