競馬で負ける人がつい言っちゃうNGワード|回収率100%超を達成したければ、これだけは言うな
競馬場やWINSにいると
「この人、絶対負けてるな」
と確信できる人がいます。馬券を見なくてもわかります。
レース中やレース後の会話(もしくは独り言)を聞けば、その人がどんな姿勢で競馬に挑んでいるのかわかります。言葉には思考習慣が表れます。
あなたは競馬場やWINSで『競馬で負けるNGワード』を言ってはいませんか?
今から紹介する「NGワード」をひとつでも言っているとしたら、その一言があなたの回収率を下げる原因になっているかもしれません。
全国の競馬ファンのみなさん、こんにちは。
小学校に勤務しながら、競馬ブログをかいているタカハラです。
今日は『競馬で負けるNGワード TOP5』を紹介していきます。
言葉と思考は表裏一体。
言葉が思考を作る
思考が言葉に表れる
言葉と思考は、相互に影響し合っています。日常で使っている言葉があなたの思考を作ります。普段から『NGワード』を口にしているとしたら、競馬に負ける考え方が染みついている可能性が高いです。
言葉は思考を作ります。
競馬で勝つためのマインドセットを手に入れるために、まずは普段使う言葉から変えてみませんか?
言葉が変われば思考が変わります。思考が変われば、予想・馬券の買い方が変わります。よい予想・馬券の買い方ができれば、回収率が上がります。
つまり
言葉が変われば、回収率が上がります。
この記事が、あなたの競馬ライフをよりよいものにするきっかけとなってくれれば幸いです。
『NGワード TOP5』さっそくいきましょう。
1 今日だけは特別
この言葉を使った瞬間から、地獄への一歩を踏み出しています。
「ダービーだから」
「有馬記念だから」
よくわからない理由をつけて、特別に賭け金を上げていませんか?
気軽に賭け金をあげてしまったら、もう終わりです。あなたの回収率は劇的に下がります。
理由はこれ。
一度あげた賭け金は簡単には戻らない
普段1000円で馬券を買っていた人が、3000円で馬券を買います。いつもの3倍の賭け金です。アドレナリン(興奮物質)もいつもの3倍出ます。楽しくてしかたがない。3000円賭けると、こんなにもワクワクするのか。
本当にこの1レースだけで、元の金額に戻せるなら問題はありません。その後1年間、1レース1000円の賭け金で楽しめるなら問題はありません。
しかし最高の興奮体験をした人が、本当に次から賭け金をもとの1000円に戻せますか?
アドレナリン(興奮物質)は麻薬です。
「また、あの興奮を味わいたい」
悪魔の囁きが聞こえてきます。
「今日だけは・・・」
「ダービーだけは・・・」
「ボーナス出たから・・・」
『特別な日』なんて、作ろうと思えばいくらでも作れます。
1レース1000円で賭けていたはずなのに、気づいたら3000円に。
なんとなく賭け金が増えていく人は、地獄の回収率を体験することになります。
「今日だけは特別」
競馬に取り組む中で、この言葉だけは言ってはいけません。
2 ○○下手くそ
「◯◯(騎手の名前)下手くそ!」
競馬場やWINSで叫んでいるオジさん、よく見かけます。競馬で負けている人です。100%の自信をもって断言できます。
レースの前からどの騎手が乗るかはわかっているわけだし、騎手の名前を見て「買うか買わないか」の判断をすることもできます。
「どの馬を買うか・どの騎手を買うか」
これは自分の責任でしかないわけです。
下手な騎手だと分かっているなら、その馬券を買わなければいいだけ。自分で選んで馬券を買っているくせに、騎手に対して文句をいう人は「他責思考」が染みついている人です。
他責思考の人には、次のような特徴があります。
当たっと時は自分の手柄・外した時は騎手のせい
馬券が的中すると
「ほらな、ルメールを買っておけば間違いないんだよ。」
とドヤ顔です。自分の予想力を誇示します。
馬券が外れると
「◯◯下手くそ!」
まるで自分が被害者みたいな顔をします。
馬券を無理やり買わされてる人はいません。わたしたちには「どの馬を買うか・どの騎手を買うか」選ぶ権利があります。
自分の馬券に責任をもちましょう。
外れたとしても・当たったとしても、その馬券を選んだのは自分自身です。
「◯◯下手くそ!」
なんて、競馬場やWINSで絶対に叫んではいけません。
3 また4着だよ
この言葉は、前にあげた2つとは種類が違います。
単勝を買ったら2着。3連複を買ったら、軸馬が4着。ワイド1点で勝負したら3・4着。こんな現象、あなたにはありませんか?
わたしは「自分は4着を当てる天才なんじゃないか」とすら思っていた時期があります。
しかしこれは大きな勘違い。人間の脳の仕組みに騙されています。
■紙一重で馬券を外した
■紙一重で馬券が当たった
どちらのほうが、記憶として残りやすいと思いますか?
「紙一重で馬券を外した」記憶の方が、圧倒的に残りやすいことがわかると思います。
「もう少しコーナーをスムーズに回れていたら」
「スタートがスムーズなら」
「不利がなければ」
惜しければ惜しいほど、その悔しさは記憶に残ります。感情が動いた経験は、記憶に残りやすいのです。それが脳の仕組みです。
では逆に「紙一重で的中した記憶」はどうでしょうか。
おそらくあまり記憶に残りません。
「あぶねえ。本当は外れていたけど、運よく当たった」と思うことは少ないからです。
紙一重でも、ハナ差でも、自分の馬券が的中すれば、それは自分の手柄だと解釈します。的中した喜びだけが記憶として残り、「本当は外れていても何もおかしくなかった」という印象は忘れ去ります。
これは別に悪いことではありません。
「本当は外れていたんだ」と謙虚にしてろということもありません。
理解しておいて欲しいことは
紙一重の外れと同じ数だけ、紙一重の的中もある
この事実です。
あなたが紙一重で馬券を逃したとしたら、あなたの隣には紙一重で馬券が的中した人もいるのです。あなたが紙一重でハナ差の的中馬券を獲った隣には、ハナ差で馬券を外している人がいます。
「また4着だよ〜」
なんて嘆くのは、自分の記憶に騙されているだけのご都合主義。紙一重で外したのと同じ数、紙一重で当たった時もあるはず。
「まあ、こんなこともあるよね」と、余裕をもって結果を受け入れたいものですね。
4 この馬券とれたわ
競馬場に行くと、1日の間に5回は聞くセリフです。
「いや、とれてないからね」とその度につっこみたくなります。
「この馬券獲れてたわ〜」
のセリフに隠れている思惑を、もう少し分析すると、おそらくこんなかんじです。
「もう少し点数を買っていれば、この馬券獲れてたわ」
3連複で1・2着は当たったけど、3着の穴馬が拾えなかった。その馬は買うか買わないか迷った馬だ。
「穴で面白いとは思ってたんだよね。(予想は当たってたんだけどね)」
こんな思惑が見てとれます。「それはすごいね」「さすがだね」とでも言って欲しいのでしょうか。
「とれてたわ〜」の思考は、実にご都合主義なことに気づきます。
その馬券を獲るためには何点点数を増やさなくてはいけなかったのか
を考えていないからです。
私の苦い経験を紹介します。
2018年皐月賞。わたしの本命は8番人気ジェネラーレウーノ。単勝・複勝・ワイド・3連複を組み合わせて馬券を購入しました。結果は3着。8番人気だったので「好走」といっていい結果です。
複勝・ワイドが当たりました。9番人気のサンリヴァルも拾えていたのでワイド4290円も獲ることができました。しかし3連複は獲れなかった。エポカドーロも紐として拾えていたのですが、1・2番人気のワグネリアンとステルヴィオのどちらかは来るだろうと3連複は「1頭ー2頭ー7頭」のフォーメーション(2頭はステルヴィオとワグネリアン)で買っていたのです。フォーメーションでなく、一頭軸流しを選択していれば、5万円超の3連複がとれていたのです。
この話を聞いてどう思いますか?
当時のわたしは「とれてたわ〜」と悔やみました。
「下手に絞らなければよかった」と後悔しました。
ですが、今はそうは考えません。
当時の自分に声をかけてあげることができるなら
「その馬券とれなくて正解!君は正しい。」
と言ってあげたい。
なぜなら、この馬券をとるためには大変な資金がかかるからです。
■3連複フォーメーション(11点)
■3連複一頭軸流し(21点)
「たった1000円を惜しんで5万超の馬券を獲り逃したら大損じゃないか!」と思った方がいるかもしれません。でもそれは、目の前の1レースしか見ていない考え方です。
競馬の勝ち負けは、長い目で見る必要があります。
今回の「1000円を惜しんだせいで・・・」という考え方をもつなら、毎回のレースで一頭軸を選択しなくてはいけません。いつこのような高配当があらわれるかは予測できないわけですから、毎回「一頭軸」を選択することになります。
さらに「もしかしたらくるかも・・」と思える大穴馬も、後悔しないために毎回抑えることになるでしょう。
どこかで5万や10万の馬券をとることはできるかもしれません。ですが毎レースで1000円、2000円多くの馬券を買うようになり、長い目で見れば確実にマイナスです。
「この馬券とれてたわ〜」と言っている人には、この思考がありません。目の前のレースのことしか考えてないのです。それがご都合主義な考え方だと、わたしは言っているのです。
長い目で見れば、点数を抑えて賭け金を減らすことはとても大切です。減らした結果獲り逃す馬券も出てくるでしょう。
そこを自分で選択するのです。
「この馬がきたらあきらめよう」
「◯と▲両方とんだら、それはあきらめよう」
馬券を買う前に、どのようなケースで自分が獲り逃す危険があるのか検討しましょう。
そうすれば「この馬券取れてたわ〜」なんて言葉が、口から出ることはありません。
「この馬券とれてたわ〜」と言っているうちは、まだまだ馬券検討が足りていないということです。馬券検討が十分できていない人が、競馬で勝てるわけがありません。
5 最初から決めてたから
最後に取り上げるこのワード。意外に思う方もいるかもしれません。
「自分の予想をコロコロ変えるのはよくないんじゃないの?」
と思いますよね。
「コロコロ予想を変えることはよくない」とわたしも思います。
ですがそれと同様に「自分の予想に固執しすぎてしまう」のも考えものです。
自分の狙っていた馬が当日思った以上に人気していた時、買い目から外すことはできますか?
データでは「内枠有利」。しかし当日の傾向を見ると明らかに外が伸びる。自分の買い目をガラッと変更することができますか?
事前にしっかり予想すればするほど、予想・買い目を変更するのは難しいものです。
しかし競馬で勝つためには
■予想・買い目をガラッと変える大胆さ
■事前の予想に固執しすぎない柔軟さ
が必要です。
わたしが予想を変えるパターンは以下の2つです。
■オッズが思っていたより低い
■馬場が想定したものと違う
馬券選択はオッズありきです。オッズを見てない人もたまにいますが、これは問題外。
「10回に1回くらいなら勝てそう」と思っていた馬が単勝15倍つくなら、わたしは迷わず『買い』の評価をします。しかしこの馬が、当日8倍になっていたら『消し』評価にします。
この切り替え、実はかなり難しい。「狙っている穴馬」を、オッズで消す。本当にできますか?
「消した結果きたら後悔しそう」
こう考えてなかなか消せない気持ちはよくわかります。一瞬ためらってしまうことは、わたしにだってあります。
その時は次のように考えます。
・この馬、そもそも単勝8倍で買ったか?
・もしきても安い配当だからどうでもよくない?
オッズ(期待値)を理由にして消せば、きても後悔することはありません。むしろ、とんだ時に「よし! 多くの人が騙されて買ってたけど、自分は騙されなかった」と思えるようになります。
馬場についても同様に考えます。
「内枠が有利だったからこの馬を本命にした。でも今日のレースを見ると内が伸びないから、もはやこの馬は美味しくない。」
結果として好走してしまっても、自分の中に「確率を考えれば買うべきでなかった」という根拠があれば後悔することはありません。
競馬は確率のスポーツ。確率の高くない馬でも、走ってくる可能性はあります。
「最初から決めていた」は麻薬の言葉です。なんかカッコよく見えませんか?
■俺は◯◯を信じる
■皐月賞を見た時からダービーで買うことを決めていた
■初志貫徹
このセリフを言っている自分に酔っている可能性があります。信念を貫くことで、美しく散ろうとしている雰囲気さえあります。
競馬はギャンブルです。泥臭く勝ちにいく姿勢、これも大切ではないでしょうか。
「最初から決めていた」という人は、ギリギリまで悩んで悩んで予想することを放棄しているだけです。考えるのが面倒くさいから、「最初から・・」と言って逃げているのです。
「最初から決めていた」なんて言わずに、ギリギリまで悩み散らかしましょう。他人よりも労力を払ってこそ、少数派の勝ち組になれるのではないでしょうか。
6 【まとめ】競馬で勝ちたければ思考を変革せよ
競馬で負けている人が、競馬で勝てるようになるためには、思考の変革が必要です。競馬で勝てるマインドセットを手に入れることが必要です。
しかし「思考習慣」「マインドセット」は一朝一夕に変わるものではありません。毎日の思考の積み重ねが、あなたの思考をつくっているからです。
まずは言葉を変えてみることから始めましょう。
今日紹介したNGワードを言わないように意識するだけで、あなたの思考習慣は徐々に変化していくはずです。
■自分の賭け金のルールを守る
■他責思考に陥らない
■人の記憶のご都合主義を意識する
■競馬の勝ち負けは長い目で見る
■予想を変える柔軟さをもつ
これらの思考習慣をもつことができれば、競馬でイライラすることも大負けすることもなくなります。
日常で使う言葉があなたの思考習慣をつくります。
まずは「NGワードを言わない」ことから始めてみてはどうでしょうか。
今回の記事があなたの馬券回収率を上げるための一助となれば幸いです。
もっと勉強したい方は、関連記事も読んでいってください。(記事の最後に載せてあります)
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