イベント後記 -i r o r iを終えて-
はじめに
先日、札幌のPlastic Theaterにてエレクトロニカ/IDM中心のイベント
『i r o r i』を開催しました。ご来場いただきました皆様、本当にありがとうございます。みなさまの雰囲気づくりのおかげで最高のイベントになったと思っています。
個人的にもイベントの中でたくさんの発見があったので備忘録として書き留めておくことにしました。自分用の駄文ですがご一読いただけますと幸いです。
イベントコンセプト
『i r o r i』の大雑把なコンセプトとしては「札幌でエレクトロニカやIDMを中心とした音楽の流れるイベントをする」でした。エレクトロニカやIDMが“札幌”というフィールドの中で1つの地位を築く、そんな一助になるようなイベントに出来ればと思い、イベントの開催に至りました。
当日の様子
・暇人
自分のセットリストのことなので簡単に流しますが、『エレクトロニカ要素を含んだアニメの曲とアニメ的な曲でほんのり踊るの』がコンセプトでした。寒かったので身体を暖めてもらえてると嬉しかったです。
・DJ nullさん
nullさんのセットでは、エレクトロニカにしっかりと焦点を当てつつも、ミクトロニカのエッセンスを入れる事でポップかつ個性的な世界観を構築してくれていました。nullさんのDJで改めてこのイベントの軸を再定義してくれた事は、今振り返ってみてもめちゃくちゃ大事だったなと思います。
・Uztamaさん
アニメでした。演奏や歌唱などはもちろんなのですが存在感が完全にアニメでした。歌声と生のギターのパワーで五感が震える感覚、本当にいつぶりだっただろうか……。イントロが聞こえるたびに高揚感が波みたいに押し寄せる最高でした……。LIVEになったタイミングでフロアの熱量もドカッと上昇したのがとても印象的でした。
・loganaさん
山形在住狂気のエレクトロニカディガー(ハナカミリユウ称)の名前は伊達では無かったです。UztamaさんとcallasoiledさんのLiveセットの間のDJだったのもあってかなりLive的なアプローチのDJみたいだなと感じました。しっかりと余韻を残しながら次のトラックをドロップしていくようで心地よかったです。
・callasoiledさん
王でした。王という言葉にふさわしいLive setでした。音の粒がしっかりと分離していてなおかつ耳に入ってくるその音のすべてが綺麗に聞こえてくる、最初の一音からもうとんでもなかったです。フロアの熱気もここでさらに高まっており、全員が嬉しそうにダンスする姿はキャッシャー付近から見ててもマジで最高でした。
・~離さん
cvelくんが「~離さんはジョーカー」と言っていたのですが、まさにその通りでした。そこまでの展開からがらっとどこか知らない架空の世界に飛ばされるような選曲に移り変わり、パーティーの雰囲気を一層深い段階まで誘うようなプレイをしてくれていました。体感的に『またここで一個違うギアが入るなぁ~』ってのを心の底から感じてました。
・cvelくん
~離さんのDJで架空の世界に飛ばされた後にたどり着いたのは広大な宇宙の音でした。どこまでも広がる宇宙空間へ解き放れた僕らの身体をそれでも音楽は優しく包み込んでくれて、でもお節介ってほど干渉しすぎることもなくて、きっと宇宙の裏側に飛ばされたとしても僕らに寄り添ってくれるんだろうな、みたいなDJでした。
・ハナカミリユウ
この長い宇宙旅行にも時間制限はあって、少しずつ僕らはこの夢みたいな空間から現実を身に纏った”明日”へ進まなければならない。少しずつ音楽の中にも規則が生まれ始めて、でもそれが余計「まだこの時間と空間が終わらないでくれ」という気持ちを強める。振り返ってはいけない道を振り返らず歩くような、そんな気分。
最後のトラック『Seven Samurai - ending theme』は多分何度も聞くだろうな。
・ぐりもさんとchiyoさん(VJ陣)
出演者全員が自分のフィールドの中で、最高の活躍したイベントだったからこそ『i_r_o_r_i』が最高のイベントになったが、私個人があえてMVPをあげさせてもらうのならVJのぐりもさんとchiyoさんを上げさせてもらいたい。
視覚情報を摂取することで音楽体験だけでは味わえない表象風景にまでイメージが到達した。改めてクラブ体験におけるVJの価値と意義を再認識するとともに、iroriで目指していた空間の構築においてなくてはならない存在であった。
最後の数時間は特に良質な映画を見ているような、そんな感覚だった。
まとめ
改善点として味噌汁の提供をしたかったなぁ……とかあるんですけれどもそういう点は除いて進行含めて滞りなくイベントが進んだのは本当にホッとしました。次回も円滑にイベントが進むように準備、頑張ります。
最後になりましたが、当日スタッフ並の仕事によりイベントをサポートしてくださったガルフレさんにはこの場を借りてお礼の言葉を述べさせていただきます、本当にありがとうございました。