イベント活用のススメ
こんにちは! 鈴木貴之です。
「イベントを積極的にやっていきましょう!」
そのように言うと、露骨に嫌な顔をする先生がいらっしゃいます。
「今でも十分に忙しいのに、イベントですか! そんな暇はありません」
そのようにおっしゃられるのです。
もちろん、個人の先生ですから、一から十まで先生の仕事。レッスン、その準備、連絡、会計、時には家事も・・・・・・。
そのような中で「イベントをしてください」と言われたら、大変なのは私も良く分かります。やりたくないという気持ちも分かります。
でも、それでも、私は会員さんにこう言うでしょう。
「3ヶ月に一回はイベントをやりましょう。少なくとも生徒数がまだ多くない場合は・・・」
イベントを行うメリットとは?
私が特に重要視しているのは、イベントを行うことによって、生徒さん(またはその親御さん)との接触頻度を高められるということです。
「ニュースレターに何を書くべきか?」というニュースレター活用法という電子書籍のある章でもお伝えした通り、生徒さんへの接触頻度が高ければ高いほど、生徒さんたちは先生に対する親近感が高まります。
遠くの親戚より、近くの友人の方が心情的には近いのではないでしょうか?
それは、心理学的な用語で「ザイオンス効果」と言うのですが、これは教室運営においてとても重要な考え方です。だからこそ、ニュースレターを出すことをお勧めしています。
単純接触効果(たんじゅんせっしょくこうか、英: mere exposure effect)は、(閾下であっても)繰り返し接すると好意度や印象が高まるという効果。1968年、アメリカの心理学者ロバート・ザイアンスが論文 Zajonc (1968) にまとめ、知られるようになった。
初めのうちは興味がなかったり、苦手だったりしたものも、何度も見たり、聞いたりすると、次第によい感情が起こるようになってくる、という効果。たとえば、よく会う人や、何度も聞いている音楽は、好きになっていく。これは、見たり聞いたりすることで作られる潜在記憶が、印象評価に誤って帰属されるという、知覚的流暢性誤帰属説(misattribution of perceptual fluency)で説明されている。また、潜在学習や概念形成といったはたらきもかかわっているとされる。
図形や、漢字、衣服、味やにおいなど、いろいろなものに対して起こる。広告の効果も、単純接触効果によるところが大きい。CMでの露出が多いほど単純接触効果が起きて、よい商品だと思ったり欲しくなったりするのである。
Wikipediaより
ザイアンスの単純接触効果、ザイアンスの法則とも呼ばれる。対人関係については熟知性の原則と呼ばれる。
しかしながら、ニュースレターだけでは足りないのです。やはり、時々は生身の人間としてお互い顔を合わせた方が、お互いの関係性にとって大いにプラスになるのです。
毎月の接触はニュースレターに任せ、3ヶ月に一回イベントで顔を合わせる。
これを継続することで、先生であるあなたと生徒さんの関係が切れなくなります。
イベントがもたらす他のメリット
もう一つのメリットは、ニュースレターのネタが作れるということです。いつもニュースレターのネタに頭を悩ませている方も多いと思います。
イベントを開催することで、告知・報告で少なくとも2回は紙面を飾ることができます。
さらに、イベント開催をそもとも連絡をする理由としても使えます。
しばらくあなたの教室に通っていないとしても、以前通ってくれていた生徒さんにイベントの案内を出すことができます。
それがきっかけで、たとえイベント自体には来ていただけなかったとしても、また教室に定期的に通ってくれることもあるのです。
教室の新規集客にも使える
特に月謝制の教室の場合、そして入会金などが結構掛る場合は、どうしても入会まで躊躇してしまうことがあるでしょう。
そのような時、イベントは他にも人がたくさんいる為に見込生徒さんにとってハードルが低いのです。
その為、一度イベントに来ていただいて、先生であるあなたのひととなりを知ってもらうことによって、入会へとつなげる集客方法もあります。
これだけ多くのメリットがありますので、ぜひイベントは3ヶ月に一回はできるように日ごろの運営をしていきましょう。少なくとも、まだ生徒数が少ない時期は・・・。