生徒に継続してもらう為の最大の敵は「飽き」だ!
こんにちは! 鈴木貴之です。
教室運営において最大の課題を挙げるとしたら、「新規集客」と「継続」です。
逆に言えば、この二つがしっかりできているということは、安定した教室運営ができるということです。
このうちどちらが重要かと言えば、どちらも同じくらい重要です。しかしながら、同じくらい重要なのに、多くの個人の先生の目が行くのは、「新規集客」の方だと私は感じています。
常に新しい生徒さんを求め、血眼になっている。
そんな印象さえ受けてしまうほどです。
そして、あなたは気づいていないかもしれませんが、現役の生徒さんはあなたのそんな姿をちゃんと見つめています。新規生徒さんにばかり気がいっているなと見抜きます。
そうすると、現役の生徒さんはあなたの教室に来ることを辞めてしまいます。
多くの場合、先生はその事実に愕然として、「やっぱり新規集客だ!」と言ってますます新規生徒さんにしか目が行かなくなってしまうのです。
これは、「生徒集客における負のスパイラル」と私は呼んでいます。
だから、今ここであえて言いましょう。
「継続」こそがあなたの教室運営の将来を占う最も重要な要素だと。
今回の記事では、この「継続」についてもう少し詳しく見ていきたいと思います。
生徒さんがあなたの教室から退会する理由はたくさんありますが、生徒さんが口にしない隠れた理由があります。そしてそれはあなたが考えたことがないことかもしれません。
それは、あなたの教室に行くことを「飽きてしまう」ということです。
違う言い方をすると、教室に行っても「つまらない」。
それは、例えば最も重要な要素であるレッスンがマンネリ化しているという場合もあるでしょう。そしてそれはほとんどの先生が気を付けていると思うので、多くの方が工夫されていると思います。
しかしながら、個人の先生がつい見逃してしまう要素があるのです。
それは、教室自体の変化です。
「変化のある教室」の見せ方
変化と言っても、特別なことをする必要はありません。
ちょっとした模様替えを定期的に行ったり、家具を一部変えてみたり、季節に応じてカーテンの柄を変えてみる。そんなことでいいのです。
そういうのが好きな個人の先生であればきちんと行っているのですが、そうでない先生の場合は「何年通っても同じ」ということが良くあります。
これでは、現役の生徒さんの感性を刺激することができません。
テレビドラマや映画を考えてみてください。ストーリーがどんどん進んでいきますよね?
それは、視聴者を書きさせないためです。
テレビドラマの場合は視聴者がリモコンを持っています。つまらなければすぐにチャンネルを変えてしまいます。
映画の場合はリモコンはありませんが、2時間ほど飽きさせずに椅子に座っていてもらわないといけません。
どちらにしろ、視聴者を飽きさせないように考えて作られています。
教室に来られる生徒さんたちは、そういう環境になれているのです。
それらと同じペースで変化することは不可能ですが、「お、今日はいつもと違う!」と感じてもらえるような変化はどんどん演出していくべきです。
季節ごとに模様替えをするなんてお金がもったいない!と言う方もいるでしょう。まだまだ使えるのに・・・・・・と。
でも、私たち先生にとって最も重要なのは、生徒さんです。そして生徒さんの関心です。
それらの変化は、現役の生徒さんに継続してもらう為の重要な投資なのです。
変わらなくてもいいものもある
今まで変化することが重要だということを書いてきました。
でも、変わらなくてもいいものがあります。それは、あなたの教室の根本的なテーマです。
例えば、私の英会話スクールのテーマは、「生徒に本当に英語を話せるようになってもらう」です。
どこかのスクールの営業の方が言う「小学生のうちにうちに来れば、中学に行った時に”英語を勉強してこなかった子供より有利”だよ」という内容とは全く違います。
そのテーマに沿って、定員、レッスン内容が決められています。
このテーマは変えられません。
レッスン内容は、実際のレッスンを通して学ぶことがたくさんありますので、時が経てば経つほどより良い内容になっていくので少しずつですが変化します。
これらの内容に対し、教室の模様替えはほとんどテーマに影響を与えません。
だから、どんどん行います(ただし、教室の持つ雰囲気がガラッと変わってしまうものに関しては注意が必要です。
落ち着いた色彩だったのに、それが原色になってしまったら、刺激が強すぎて生徒さんが逃げ出す可能性があります)。
ぜひ、あなたの教室のテーマは何かということをもう一度振り返り、変わってはダメなモノ、変わってもいいモノを書き出し、変わってもいいモノは定期的に変化を加えてみていってください。
きっと、「継続率」が向上するでしょう。そして、あなたの教室がより豊かになり、その豊かさを生徒さんに還元すれば、あなたはより豊かになります。
ぜひ、そういう教室づくりを行っていきましょう。
追記:生徒が継続しないもう一つの理由
最近「90日間集客ブログ作成プログラム」を受けられている先生とやり取りをしていて、ぜひこの記事に追加したいという内容が出てきましたので、追記させていただきます。
この記事では「つまらない」という感情が生徒が教室に通い続ける為の敵になるというお話をしましたが、この「つまらない」という感情を高めるものに、「上達感の分かりづらさ」というものがあります。
生徒さんが「自分の上達具合がわからない」と思っていたら、いずれ、何かのきっかけが出てきた時に退会につながります。
「上達しない」 = 「つまらない」
だからです。上達しないも先生にお金を払い続けるのも不満に思うでしょう。
習い事を続ける理由として「上達感」は最も大事なもののひとつです。
この「感」が大事で、必ずしも上達している必要はありませんが、少なくともそれを感じてもらわないといけません。
だから、教室の仕組みとしてそれを感じてもらえるようになっていなければ、感じてもらえるようにしないといけません。
あなたの教室には「上達感」を感じてもらえる仕組みがありますか?
もしあるとしたら、それをより良くするにはどうしたら良いでしょう?
もしないとしたら、どのようにそれを感じてもらえるようになるでしょう?
(ちなみに、子供向け教室であれば、保護者にも感じてもらえなければなりません)
一度、振り返ってみてくださいね!