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友人とPodcastを始めて1年経ったので経過と成果をまとめてみる
2024年の1月に友人2人と一緒にPodcast番組を始めて1年が経ちました。会社や仕事がきっかけとなって始めたわけではない100%趣味のPodcastで、番組名や構成などイチから決めてのスタートでした。
自分で企画して番組を始め、反応や変化を見ながら番組を続けるのは初めてだったので、1年の経過を節目に、番組開始からこれまでのことをざっくりまとめてみたいと思います。
実際にいろいろ思い返してみると、「初めにどんな準備したらいい?」「収録時に気をつけることある?」「編集ってどうやるの?」「始めたとしてどれぐらい聞かれるもの?」など、最初はいろいろとわからないなか半ば見切り発車でスタートさせ、偶然うまくいったこともあれば「もっとこうしておけばよかったな〜」ということもあります。
なのでこの記事は自分たちにとっての1年のまとめでもありつつ、これからPodcastを始めようとする人のなにかのヒントになれば、とも思っています。
もともとが〇〇人に聞かれるのを目指す!的な番組でもないですし、手元の情報はぜんぶ出すつもりで、後半でリスナー数の変化やインプレッション数についても触れていこうと思います。
では目次!
わたしたちの番組について
□番組名
炊き込みご飯わくわく舎
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□番組概要
料理やごはんに関心のある30代、石崎・フジムラ・あずあずの3人が、身近な食材や料理、台所の話題を中心に「あくまでラフに」好き勝手話す雑談Podcast。
専門的なテーマや学びになる会話はほぼありませんが、単純にごはんが好きな方、食材や調味料に関心がある方、30歳を過ぎて急に料理をし始めた方やもっと料理したいけどまだハマってない方、技術や知識に関係なく料理自体を楽しんでいる方、つまり自分たちと似た境遇の方はきっと気に入ってくれるはず…!
ごはん雑談Podcast「炊き込みご飯わくわく舎」は毎週月曜夕方17時ごろ配信です。
簡単にまとめるとごはんや料理についての雑談番組です。「唐揚げの衣どうしてる?」や「油揚げ余らせがち」などの話題から始まって、最近は「それぞれの好きな調理器具」や「ラーメンのトッピングって必要?」などの話題も。専門的な会話や学習要素があるわけではなく、各々ただ好きに話しているだけです。ちなみに炊き込みご飯の話題はいまのところしていません。
□パーソナリティー
・石崎
この記事を書いている私。30代前半の頃にあまりに暇すぎて自炊をちゃんとし始める。
・フジムラタケト
石崎の大学の先輩であり友人。料理の仕事をしている。実家が元食堂。
・あずあず
石崎、フジムラの友人。一人暮らしで日常的に料理をしている。たまに妙な言葉遣いをする。
□エピソード数
・計58本を配信済み
※2025年1月20日現在
※おたより回、ゲスト回、同一ナンバリングで分割したものすべて含み「配信されているエピソード数」で通算
□配信プラットフォーム
・Spotify
・ApplePodcasts
・Amazon Music
・LISTEN
□配信頻度
・毎週月曜日17時(週1配信)
番組開始の背景と準備
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□発案から声掛けまで
10代、20代とほとんど料理をしたことがなかったのに30代になってから突然自炊を始めたわたし(石崎)。当時は台所に立ちながら「長ネギの小口切り楽しい!」「白だし万能すぎ!!」と、料理の奥深さのかなり手前、浅瀬の部分でひとり感動していました。しかしそんな初心者の感動を伝えても、料理歴の長い周りの人たちは「そんな当たり前のこと」とほとんどまともに取り合ってくれませんでした。が、あるときフジムラ先輩とあずあずと個別に話してみたときに2人はとても共感してくれ、そのうえ会話が多いに盛り上がりました。なので2人とは会うたびにたまに料理の話をしていました。
そんな折、わたしがパーソナリティとして呼ばれていた別のPodcast番組が2023年にひとつ終了。ちょうど体が空いたこともあり「フジムラ&あずあずとの料理の会話、Podcastにしたら面白いかも」とのアイデアが思い浮かびました。なにより2人と定期的に会って話す機会がつくれたら自分も楽しそうと思い立ち、いちおう企画のラフっぽいもの頭の中でまとめ、フジムラ&あずあずに「一緒にこれやらない〜?」と持ち掛けにいきました。あくまでもメインカテゴリーを料理やごはんに絞ることや、毎回1テーマについて話す、という番組の基本構成もこの時点で折り込んで話しました。
□企画と準備
声かけ時の2人の反応は「面白そうだね」「やってみようか」という感じだったので、3人でのテスト録音をしてみることに。そこで実際に番組として成立しそうかどうか、会話は盛り上がるかどうかを見て、番組を始めるかどうか決めることにしました。
また、テスト収録までにわたしが以下の項目をあらかじめ考えてきていたので、収録直前に2人と共有し、これを叩きにすり合わせと相談も行いました。
- なぜこのPodcastを始めようと思ったか(改めて)
- 番組として成り立たせるのも必要だけど、「話せる人たちと話したいことを好き勝手話せる」場として成立しているのが前提であると思っていること
- 話す内容・テーマの想定
- 番組1回ぶんの尺
- 収録ペース
- 番組名
その後、3人でのテスト録音を2本ぶん録って、無事楽しく話せそうだぞ、という実感があったのでそのまま番組をスタートさせることにしました。ちなみに、テスト録音については配信はせず、自分たちの感触チェックのためだけに止めることにしました。
収録機材と編集ソフト
□収録機材について
・スマートフォン&録音アプリを使用
収録機材についてはわたしたちの弱いところでもあり、はじめに「ひとまず手持ちのスマホで収録しよう!」で始めてそのまま1年経ってしまいました。スマートフォンは手軽ではありますが、ちゃんとした機材での収録と比べるともちろん条件は悪く、制限もかかります(なるべく寄って話さなきゃいけないとか)。
3人とも対面で、なるべく普段の会話をそのまま録りたいと思っていることもあり、固定のガンマイクではなく、中央にポンと置いて360度から録音できるような機材で収録を行いたいのですが、スマホに変わるものもなかなか見つけられず結局そのままになっています。どなたかスマホの上位互換になるような機材あったら教えてください……!
□編集ソフトについて
番組開始当初は以下のソフトを使い、3ステップでデータを編集を行っていました。
・Garage Band + Audacity
(1)Garage Bandで全体音量を上げて、ホワイトノイズを抑える
(2)Audacity(フリーの音声編集ソフト)でさらにノイズ除去をする
(3)ふたたびGarage Bandでファイルを開き、発話の間やフィラーをカット、BGMやジングルを挿入
当時参考にしたリンクは以下
・Mac版GarageBandの使い方、録音から編集、書き出しまでを解説
・ポッドキャストを録音しよう
・【簡単!】無料ソフトAudacityでノイズ除去をする方法
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以上の方法でも十分と言えば十分だったのですが、機材的不利と収録環境の試行錯誤(後述)を掛け合わせるうち、元の録音データの音質がよくないものがいくつか出て来て、それをなるべく底上げしたいと思っていろいろ試しているうちに、現時点では以下の方法に落ち着きました。
・Adobe Audition(+ Audacity)+ Adobe Podcast
(1)Auditionでラウドネスの一致(音量の均一化)
(2)Audacityでノイズ除去
(3)Adobe PodcastでEnhance Speech v1をかける(45〜55%くらい)
(4)Auditionでさらにノイズを除去し、発話の間やフィラーをカット、BGMやジングルを挿入
(1)と(2)は場合に応じてスキップすることもあります。(2)〜(4)の工程を挟むことでホワイトノイズはほぼほぼ消えるのと、(1)のラウドネスの一致と(3)のEnhance Speechがかなり優秀で助かっています。いくつかのソフトを経由するのが面倒ですが、スマホで録っている以上音質の上限は変えられない代わりに、聞き苦しさをある程度軽減することができています。
こちらの編集方法を取るにあたっては以下のリンクを参考にしました。
・Audition を使用したポッドキャストの作成
・ポッドキャストをもっと聞きやすく、AdobeAuditonで1分で出来る「音量の均一化」方法
・ポッドキャスト編集のためのAdobe Auditionの(最低限文化的な)使い方
※ちなみに配信に関しては初回からすべてSpotify for Creatorsを通して行なっています。簡単な操作で各プラットフォームへの配信までやってくれてすごい!ありがたすぎます。
□収録環境について
機材と編集ソフトの話を先に書きましたが、右も左も分からない状態から50本以上音声データを編集してみて、収録環境こそが音質にダイレクトに影響すると感じています。収録環境、めちゃくちゃ大事。いまのわたしの体感では、どれだけ編集ソフトを駆使して音質をマシにしたとしても、収録環境に勝るファクターなし、とさえ思えます。
逆に言うと、スマホ+録音アプリ+対面3人収録でも、録っている環境さえよければまあまあ聞けるものにはなっているように思います。
環境音、ホワイトノイズ、音量の差異……など音声が聞きづらくなる要素が数多あるなかで、その中でもいちばん音質を左右し、かつ編集で補正をしづらいのが反響音なので、収録環境を考える上ではとにかく反響音をなんとかするのが最優先です。引っ越したばっかり、家具が全然ない家で、柏手を叩いて残響が残るアレをなくしたい。聞きやすいPodcastは、ホワイトノイズがないだけでなく、反響音がほとんどありません。
余談ですが、Youtubeの動画ではたまに反響音が結構残っているものがありますが、動画はテロップや人の表情、動きが要素として加えられていることでPodcastと比べるとそこまで気になりません。Podcastではインプットが音声のみに制限されるからこそ、ちょっとしたエコーが聞きづらさに繋がります。
そういうわけで、自分たちに合ったいい機材を揃えるだけでなく、反響音の少ない場所で収録すること、なるべく反響音がない環境をつくり出すことがかなり大事です。
反響しない環境をつくるには狭ければ狭い方がよく、10畳よりも8畳、8畳よりも4畳半が向いています。天井も低い方がよく、本棚や布団、カーテン、衣類などで囲まれていて、音が真っ直ぐに跳ね返らないようになっていたり、吸音してくれる素材は多ければ多いほどよさそうです。
エピソードの構成
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基本的には3人のうち誰かが持ち込んだテーマについて10〜15分で話す形式にしていて、その基本構成は番組開始から変わっていません。ただ、最初は番組全体の尺を15〜20分程度にしていたところから、話が盛り上がったときにその時間では収まりきらない場合があるのと、おたよりを始めてからは番組冒頭に1〜2通おたよりを紹介しているのこともあり、いまは全体で25〜30分ほどの尺になっています。
・オープニング:5分程度
・おたより紹介:10分程度
・本編テーマ:10〜15分程度
という感じです。オープニングのトークは必須ではないと思いつつ、本編テーマで話すほどでもない近況や雑談、最近気づいたことを冒頭に話すことでパーソナリティの個性がより伝わって聞きやすくなる場面もあるだろうなと思っています。あとこちらは料理の話に限っていないぶん、なにが話されるのはわからなくて楽しい、というのもあります。
番組スタート時に気をつけたこと
会話については小声になりすぎないことと、なるべく自然体で話すことを基本的には心がけていて、それ以外はパーソナリティ3人で「特にこれを気をつけよう」と設定した点はありません。ただ、構成や配信の仕方について、以下の2点を番組スタート時に取り決めました。
□パーソナリティの自己紹介や番組スタートの背景については最初の数話のオープニングトークに差し込んで散らす
番組の概要や自己紹介についてはエピソード0をつくって配信したり、1本目で丁寧に触れている番組も多いと思うのですが、わたしたちの場合1本目からいきなりメイントピックについて触れたかったこともあり、「番組スタートの背景」「パーソナリティの自己紹介」「パーソナリティそれぞれの関係」「番組タイトルの由来」などは1本目から5本目ぐらいまでの冒頭に散らすことにしました。自分たちが何者かよりも、まずはテーマと3人でのやり取りの方を聞いてもらいたい気持ちがあり、このようにしています。番組の説明をしたり自己紹介をしたりすると、誰か1人が話す場面が増えたり、必要以上に説明的で固くなってしまう予感もしていて、その回避策でもありました。
□初日に最初の3本をイッキに配信する
最初は番組の尺が15分程度だったこともあり、興味持ってくれた方が連続で聞けるように3本同時に配信をしました。また、番組説明が結果的に各話に散ってしまった不自然さも多少は解消されるかも、という狙いもありました。
これが功を奏したのかは分かりませんが、番組スタート時からAppleのPodcastランキングでちょっとだけ上の方にいました。ランキングはフォロー数と再生数を元にしたアルゴリズムで決定しているらしいので、3人分の告知+短尺+数エピソード同時配信でのスタートはランキングを伸ばすのに多少効果があった可能性があります。
番組を始めてから変更・修正したこと
こちらはいくつかあるので箇条書きでいきます。
□なるべくいい環境で収録する
前述の収録環境についてと重なりますが今はベッドや服やテーブルが並ぶ、あまり広くない部屋で収録していることが多いです。
□冒頭の番組概要読み上げ
「この番組は〜」的説明をエピソードの最初に挟んでおり、番組を続ける中で内容を細かく2度ほど変更しています。また、配信数が40回を超えるごろから、説明なしでさらっと始めることも増えました。回を重ねて聞き慣れた人にとってはこちらの方がいいような気もします。
□間やフィラーのカット
最初はあまり編集をしすぎず、会話中の間やフィラー(「あのー」「えーっと」)についてはほとんど収録時のまま配信をしていましたが、カットした方が格段に聞きやすくなることが多いと気づき、いまはカットして不自然になる場合以外はだいたいカットしています。結果そのほうが収録時の緊張感も軽減されていると感じます。
□おたより
番組開始1ヶ月後くらいからGoogle Formを使っておたよりをはじめました。今現在はだいたい1ヶ月に5〜6通ぐらいのお便りが届いてます。
□公式X
更新のお知らせやイベントへの出店のお知らせ、X内で言及してくる方たちとのコミュニケーション用に、と思い番組開始後5ヶ月くらいではじめました。フォロワーは180人程度と少ないですがX内でのリスナーさんとやり取りもとても嬉しいです。おたよりとXは番組開始時からあってもよかったように思います。
番組への反応・リアクション
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まず最初に番組へのリアクションをくれたのはSNSを通して番組開始を知ってくれた友人たちでした。タイミングはそれぞれで、最初の配信後すぐ聞いて連絡をくれた人もいれば10回目ごろに「ようやく聞きはじめた!」という人、番組開始から10ヶ月ほど経って「ずっと存在は知ってたけど最近聞きはじめて最新話まで聞き終わった!」という人などいろいろです。なんとなく、5〜10回を配信したぐらいで聞いてるよ連絡をもらうことが一番多かったような気もします。これから始める人にとっても、仮に1〜2回の配信で周囲の人からのリアクションが薄くても、5回、10回と重ねることで聞き始めてくれることは全然あるのではないかと思います。
ちなみにわたしたちは友だち+αぐらいの人たちが聞いてくれたら嬉しいぞの気持ちで始まった番組なので、連絡くれるたびに毎回「ありがてえ🙏」の気持ちでいます。友人でPodcastをやっているひとたちも何組かいるのでわたしも聞いてるよDMしたり直接会ったときに感想伝えたりしています。
そのほか、自分たちでも意外だったのが他のPodcasterからのリアクションがいくつかあったことでした。
☝️番組を始めてまだ2ヶ月の頃に「シマ荒らし(他の番組で話されていたテーマをそのまま自分たちでも話す)」と称して、わたしたちの番組ですでに話したテーマを扱ってくれた「不安だらかのクソみたいな日々を過ごす」
☝️番組内で定期的にお話されている「このポッドキャストが好き!」の話題の中で触れてくれた「働き者ラジオ」。この回は「食べること」をテーマにしたPodcastのうち1番組として、パーソナリティの工藤さんが紹介してくれました
わたしは今のPodcastカルチャーがかつてのブログのようだと思うことがあるのですが、Xでメンションを飛ばしてくれて番組を聞きにいったり、LISTENのような文字起こしサービスで番組について触れてくれていることに気づいたりするのがトラックバックのようで楽しいです。紹介してくれたり、触れてくれたりしている他Podcast番組のみなさんありがとうございます!
そのほか、一般のリスナーの方からのリアクションについてはおたよりでの感想がメインとなりますので、このあとのおたよりの項目で改めて触れます。
リスナー数や再生数、インプレッションの変化
ここで具体的な数の変化についても触れておきます。まず、Spotifyが出してくれている統計がこちら。
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番組開始時は1週間に500〜600回ほどの再生数でした。前述の通り3エピソードをまとめて配信したので1エピソード200回程度が再生されたような状況かと思います。その後少しずつ再生数が伸びて、2ヶ月目くらいから1週間の再生回数が1000回前後で安定するようになりました。3人の友人やSNSフォロワーで聞き始める人を足してもここまで増えるはずはないので、新着番組からタイトルや概要文を見て興味を持ってくれた方が一定数いるのか?と想像しています。その証拠というか、この頃までは、新着番組としてリストインしたApple Podcastsで聞いてくれているリスナーが7割でした(現在はSpotifyとAppleが7:3)。
自分たち的にはこの時点ですでに「めちゃくちゃ聞いてもらっている!」という感じだったのですが、2024年の4月になぜか突然1万回弱再生される週がありました。おそらくはSpotify内のおすすめでサジェストされた影響と予想しているものの、はっきりとした要因は特定できていません。ただこれは一時的なもので、1〜2週間ほどでぐっと落ち着きました。その後多少の変化があって、いまはだいたい3000回〜4000回 / 週で再生されています。
番組を始めて1年経っての総再生回数は17万回弱。エピソードごとの平均再生回数は2000回強で、オーディエンスの規模も2300前後なので、この数字をそのまま人数に置き換えるのなら現在はだいたい2000人以上くらいの方が1週間で聞いてくれているのだろうと思います。ちなみにSpotifyでのフォロワー数は1860人ほどです。
こちらは過去30日間のリーチ数とインプレッションです👇
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リスナーの層
リスナーの層は下の添付ような感じです。年齢は45〜59歳が35.9%で一番多く見えますが、45〜59歳が15歳ぶん幅がある層であるのに比べ、35〜44歳は10歳ぶんの幅で29.5%、28〜34歳は7歳分で14.8%なので、30代前半から50代あたりまでは意外とまんべんなく聞かれているのかもしれません。
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ちなみにSpotifyが毎年出している各番組の分析によるとリスナーが他に聞いている番組は以下だそうです。「そうなの!?」と思いました。
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おたより
おたよりについては、フォーム開設後1年弱で80通ほどが届きました。どのおたよりも温かいメッセージが添えられいて届くたび本当に嬉しいし、読める限りは全部読みたいと思って番組内で都度ご紹介させていただいています。
また、おたよりフォームには「番組を知ったきっかけ」を書く欄を設けているのですが、これまでの回答を見る限り、一番多い流入経路が「Apple Podcast、またはSpotifyのおすすめ」でした。どういう仕組みでおすすめに表示されるかはわたしたちはわからず、これも番組開始直後には想定していなかったことで、結構驚いています。次に多いきっかけが番組パーソナリティ3人の発信。その他にも「ごはんの話をする番組を探していて」「知人からおすすめしてもらって」などがちらほらあります。
おたよりの内容で一番多いのは「(料理・ごはんの)この話題について話してほしい!」というもので、なかでも「普段使っている食材の意外な再発見」「失敗談教えて」などは複数回届きました。失敗談については、番組内で語った後に「失敗談を楽しく話せるのっていいですね」という感想が届いたことも。
考えてみれば、料理のコンテンツって本でもテレビでもYouTubeでも「おいしく・うまくやる」のが前提で、失敗について語られてるものって少ないような気がします。これも、わたしたちが料理人集団や専門家ユニットではない、ただ「普通に料理している人」だからできることなのかも。こういうのも、おたよりをもらっていて気づく側面でした。
他に多い感想のは「パーソナリティ3人の食卓にお邪魔しているような」「居酒屋で隣り合った会話が耳に入り込んでくるような」といったような感想。これはまさにPodcast特有の面白さだなと思います。自分たちがそういったムードを出せていると思うと、それも嬉しく感じます。
また、おたよりの話題から少し離れますが2024年の11月に開催されたPodcast Weekendでブース出店した際、訪れてくれた方が「おたよりを送ったことはないのですが」「サイレントリスナーなんですが」と言いながら挨拶をしてくれたのも感激でした。おたよりやXでのメンションともまた違うかたちで聞いてくれている人のボリュームをダイレクトに感じられて、リアルイベントならではの嬉しさがありました。おたよりで感想を届けてくれる、くれないに関わらず、楽しんで聞いてもらっていること自体がとってもありがたいです。
おわりに
あれこれと書き出していったらいつの間にかめちゃくちゃ長くなってしまいました。が、いい振り返りの機会になりした。
新しく始めようと思っている方がこの記事を読んだ際、わたしがあまりに長々と書きすぎて逆に面倒くさく感じてしまったかもしれません。とはいえ、こだわろうと思ったらこだわれる、気軽に始めるつもりならスマホと声さえ(とホスティングサービス)あればすぐに配信ができてしまうのがPodcastのいいところ。あれこれ考えずにやってみるのもひとつだと思います。ただ、配信前のテスト録音+チェックは結構おすすめなので余裕があればぜひ試し録りをしてから配信に臨んでみてください。
ここまで読んでいただいてありがとうございました!