
FX|200日線下抜けのドル円、戻り売り水準は153.70円か
スイング会議って?
メルマガやトレード世界大会で実績を残した、日本を代表するスイングトレーダーであるバカラ村さん。そんなバカラ村さんに毎週水曜日、直近のトレード戦略や見通しなどを取材し、更新しています。
※本記事は2025年2月5日18時すぎに取材しました。
1ドル153円割れ。200日移動平均線に到達
高城 ドル円が153円を割ってきました。バカラ村さんのおっしゃるとおり、戻り売り相場が続いていますね。
バカラ村 ただ153円割れは突っ込んで売りたくはないですね。
200日移動平均線にタッチしましたし、反発してもおかしくない水準ではありますが、200日線は「ぴったりで跳ね返る」よりオーバーシュートして突き抜けるイメージがあります。
高城 たしかに200日線で反発するにしても、ヒゲで抜けてから戻ってくる、といったイメージがあります。

今の下落は4時間足がわかりやすい
高城 200日線をしっかりと下に抜けた場合、次の下値メドは?
バカラ村 4時間足がわかりやすいのですが、この1か月ほどは下降トレンドラインと、そのチャネルラインの間で下げてきました。
チャネルラインは現在、152円台前半。このまま突っ込むとしたら、そのあたりまであるかもしれません。

ドル円、戻り売りの水準を考える
高城 戻り売りの水準はどの程度が目安になりますか?
バカラ村 今朝までは155円台と思っていましたが、遠くなってきました。
154円台半ばといいたいところですが、そこまで戻すと4時間足の下げの形が否定されてしまう。
高城 というと?
バカラ村 4時間足は、153.70円から156円のレンジを下方ブレイクしています。154円台まで戻すと、「レンジブレイクが騙しだった」ということになってしまうからです。
戻りが153.90円くらいまでで止められ、また下げてくれば下落継続の可能性が高まります。153.70円あたりで戻り売り、というのが目先の戦略ですね。
窓の上限・下限は売買に使われやすい
高城 今週は窓をあけて始まりましたが、どの通貨を見ても窓埋めは完了しました。窓はもう無視していいですか?
バカラ村 どうでしょうか。ユーロ/米ドルは多くの金融機関が下目線で、「ターゲットはパリティ」という声も多かった。
今週は下窓をあけて始まりましたが、「窓の上限がレジスタンスとなって下落再開だろう」と考えて売った人が多いかもしれない。
そうだとすると今週、新たに捕まった人も多い、ということになります。
高城 さらに上がると、そのストップが出る可能性もある、と。
バカラ村ドルインデックスは素直にみれば110ポイントあたりでダブルトップですし、米長期金利(米10年債利回り)も4.5%前後のサポートラインを下抜けつつあります。

ドルインデックスと米長期金利、この2つから考えてもドル安のように思うのですが。
トランプ相場、いつまで続く?
高城 トランプ2.0が始まってからから2週間、ヘッドラインで乱高下するトランプ相場にやりづらさを感じる人も多いようです。
バカラ村 トランプ1.0もこんな感じでしたし、市場も慣れてくるでしょう。この関税騒動が落ち着けば、「FOMC、年内の利下げ回数は?」といった以前の相場に戻るでしょうし。
高城 ありがとうございました!
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