プール監視員物語season2020、第三話『ザキヤマ、起つ!!』
ザキヤマさんといえば、いまや年齢も50才を越え、普段はAdslのネットで政治の裏側()を調べるだけで、母親の年金で生活しており、1年のうちプールの監視員の2ヵ月間だけ働くとも言われておりますが、例年であれば7月の終わりにさしかかろうとするこの時期には大学生にウザがられ始めているはずなのに、どうにも今年は大学生に、
「好かれている」
ように見える、今日この頃、皆さん如何お過ごしでしょうか?
旧しんごさん日記の熱心な読者諸兄の中にも忘れている方もいるだろうし、新たに読み始めた読者もいることと思うので、ザキヤマさんの事を少し書きたい。
まぁ、今日この頃の所で書いたのがほとんどなのだが、プール監視員をする年に2ヵ月くらいだけまともに人と喋るので、バイトの大学生に絡む、絡む。
「あれアホやね(甲高い声)」
という、毎回きまった文言から始まり、絡まれた大学生は休憩中の30分、延々と生きていて全く役に立たない、かといって心が弾むような娯楽になるわけでもない話を聞かされる。
最初の頃は、知識豊富な方だと思って接するのだが、一ヵ月が過ぎる頃には、
「頼むから喋りかけないでくれ・・・」
というオーラが出始める。自己主張をできるタイプの人間なら、明確に拒否できるが、優しい人なんかは、苦笑いで聞くしかない。
今は接骨院の先生で、常に笑顔でお馴染みのMr.UNOが、
「俺は、人は誰にでも、一つはいい部分があると思ってた。でも、ザキヤマにはない!!あいつは、犬や猫以下!!」
と、夜中の国道2号線で叫ばれるほどでありました。
その他奇行をザザっと書くと、
・隣の池から入ってきたカエルを掴んだかと思うと、かぶりつき、
「苦ッー!!」と叫ぶ。
・鳩にサンダルを投げつける
・日焼け止めを塗りすぎて、「白いばけもの」と揶揄される
等々。
まぁ、悪い人ではないんやろうけども、人をナチュラルにイラつかせる。
かといって、ザキヤマさんがプールにいると、話のネタにできるので時間がつぶせる。
そういうタイプの人です。
そんな彼が・・・、
どうにも、まだそこまで嫌われてる様子がないのです。
話すと長くなりますが、現在のプールは、某有名私大の、意識高い系サークルの面々が大人数を占拠しております。
そして、残念な事に、この偏差値高めの大学のサークルの面々が、仕事できないどころではなく、勤務態度が悪すぎる。この事については、後日詳細に記載していきたいと考えてるのだが、この意識高いサークルの存在が逆にザキヤマさんの立場を生んでいるように推測する。
ただ、私もそんなにいうほど、監視員の仕事に入ってるわけでもないうえ、入ったとしてもザキヤマさんと反対の組になる。監視員の仕事は、前半組、後半組と別れるので、別の組になるとほぼ一日接する事がない。
その為、実際の所は不明で、見ている限りの推測を書いていく。
意識高い系サークルのダメな奴ら(以後、実際は意識低いのでヒキィー’sと呼ぶ)が大多数ながら、個人や、何人かの友達だけで来ている大学生もいる。例年であればこういう個々人で来ていても、それなりに仲良くなっていくのだが、ヒキィー’sがうるさすぎるので、それ以外の面々は個別で過ごす事になる。
この仕事、「話さない」と決めれば、別に交流を取る必要もないため、それぞれスマホ見て過ごす。
大きな円(ヒキィー’s)の周りに、小さな円がポツン、ポツンとある、というようなイメージか。
そして、このポツン、ポツンとある円を繋げようとする、一本の線がある。
それが、
ザ・キ・ヤ・マ
という・・・
男!!
私の知る限り、ザキヤマさんが生きていて、世の中に役立ったことなど一度もないのだが、ここに来て初めて、ザキヤマさんの存在が生きて、いや、「活きて」きたのではないだろうか?
まだわからない、まだわからないが、反乱軍に蹂躙されたプール監視員業界。壊滅的打撃を受けたプール監視員を盛り上げようとする正規軍のリーダーとなり得るのか?
こんな話を書くことになるとは思っても見なかった、2020年夏のプール監視員物語。
続報を待て!
さて、
それでは、またWEBで会いましょう。