お能デー「竹生島」「土蜘蛛」
文化的な年上の友人のおかげで、能楽堂に通うようになって20年。何事でもそうだか取っつきにくいものでも馴染んでくるとだんだんクリアになってくるし、その面白さも奥深さも見えてくるのが不思議だ。
いや、お能はそんな理屈なく、むっちゃ面白いのだ。この面白い世界観を誰かと分かち合いたいのであるが、残念ながら周囲にお能の鑑賞が好きな人間がいないのが悲しい。
で、今日も一人で行ってきました名古屋能楽堂、結構な人が入っている。
「竹生島」と「土蜘蛛」という、わたしにとってはたまらない演目です。
琵琶湖に浮かぶ「竹生島」現世に様々な御利益をもたらす、神秘の島。
弁財天と、龍神様々が鎮座する日本で最高位のパワースポットなんじゃ無いかな。
「神社仏閣どこにお参りに行ったらいいでしょうか?」と尋ねられると、まず「竹生島」をオススメしておりますが、名古屋から比較的行きやすい場所だけど、なかなか皆さま行かれたことが無いようです。
ああ、こんな感じ、そうそうこんな感じ、このお能の「竹生島」のシナリオをどなたが書いたのかは知りませんが、前世のわたしが書いたんじゃ無いかと思うほどの「竹生島」を表現するとしたらこんな感じだわ〜と思いながら観ておりました。
弁財天の華やかな舞と、龍神様の力強いエネルギーが見事に表現されていて、また「竹生島」に行ってみたくなるのでありました。
そして「土蜘蛛」
鬼退治=ネイティヴ・ジャパニーズ退治のお話し。
基本的にネイティヴ・ジャパニーズ系だと自称しているので(ツノの名残がある)自分が退治されている気分を味わえます。
この「土蜘蛛」は、個人的にはまだまだ掘り下げる余地がある演目です。
お能は基本的に渡来人である秦氏を起源としているので、在来のネイティヴ・ジャパニーズは駆逐される系の話が多いのです。
古い時代の日本の出来事や状況を思いながら、日本の歴史物語としてお能を観て、その舞台になっているところを訪ねる。それが、わたくしをとても満足させるのであります。
ああ、次は何を観れるかな^^
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