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#537 なんでもジェットストリーム化
ジェットストリーム化。文房具好きの間では昔から定番のボールペンカスタムである。簡単に説明すると、愛用しているボールペンの替芯を三菱鉛筆製の「ジェットストリーム」へ変更するというカスタムだ。
最近は海外のブランドもかなり書きやすくなってきてはいるが、やはり日本製のジェットストリームが一番書き味が優れている。ただ、日本のブランドのボールペンのデザインはどうも野暮ったい。ということで、お気に入りの海外ブランド製ボールペンを普段使いするために使われる手法として定着している。
ご多分に漏れず、自分もこのカスタムを施している。愛用しているボールペンはカランダッシュの849というモデルの2019年限定版「ブラックコード」というモデル。カランダッシュはこのままでも十分書きやすいけれど、さらに書き味を良くするためのカスタムだ。
「849」+「ジェットストリーム」を1年以上使っているが、この組み合わせが今の所最強だと感じている。というのも、先日インク切れとなった時に代わりに使ったボールペンとの比較でそう思ったからだ。Amazonで新品のインクを取り寄せている間、代わりにゼブラのブレンというボールペンを使っていた。
こちらも書き味には定評があるモデルだし、nendoの佐藤ナオキさんがデザインしているだけあって、低価格ながら見た目もスタイリッシュ。
ただ、気になったのは、ボールペン径が太いことだ。単色ボールペンでありながら、結構太い。カランダッシュ特有の鉛筆サイズの太さにずっと慣れ親しんでいたので、ブレンはかなり持ちにくく感じた。これが多色ボールペンのだったら気にならなかったんだろうけれど。
あいにくジェットストリーム単体で販売されている製品群もカランダッシュより径が太い。今使っている「ブラックコード」というモデルは、つや消し塗装になっていて、それが見た目のカッコよさにも繋がっているが、この塗装のおかげで滑りにくくなっているので、そこが持ちやすさにも繋がっているところがポイント。
難点をあげるとすると、8ヶ月間の使用でペンの先端の塗装が少し剥げてきたことと、インク残量が見えないということぐらいか。ただ、やはり現時点で、自分的に最も使いやすいボールペンは、このカスタムしたカランダッシュ849かなと感じている。
先日、YouTuberのトバログさんが、LAMYサファリのジェットストリーム化を紹介していた。サファリも持ちやすさに定評があるので(径は太いけど)これはこれで気になる。書き始める時にキャップを外す作業が追加されるけれど、契約書にサインをするだとか、そんな「いざ」という時のために持っておいても良いかもと感じてしまった。そんな場面なんてめったにこないけどな。
そして驚いたのは、このサファリをジェットストリーム化するにあたって、アダプターをかませるんだけど、そのアダプターは3Dプリンターで制作されているとのこと。2021年的!
こうやって、なんでもジェットストリーム化するとなると、もう三菱鉛筆さんは海外の有名ブランドとコラボして、デザインのかっこいいボールペンをすべてジェットストリーム化してリリースしてくれたら、ユーザーとしてはありがたいのにな、なんて思ってしまった。