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#1806 思い出のレコード『メディアはマッサージである』

90年代後半に起こった「モンド・ミュージック」ブームのジャンルの一つ。それが、「スポークンもの」。詩や本の内容や説明書(などなど)を朗読し、そこに音楽が付いたレコード。要は歌ではなく”喋り”のレコード。

こんな感じのレコード達↓

例えば、現代のスポークンものと言えばこの曲。Corneliusの『Audio Check Music』。確か、テクニクスのターンテーブル(だったか?)のサウンドチェック用に作られた音楽。

また、砂原良徳の『MFRFM』では、60年代スポークンものの『Music for robot(ロボットのための音楽)』の喋りがそのままサンプリングされている。

そんな「スポークンもの」の最高峰が今回の思い出のレコード。90年代はこのレコードが壁レコの常連だった。今は知らない。
マーシャル・マクルーハンの『メディアはマッサージである』。モンド・ミュージック内では「メディアはマッサージだ」の表記だった記憶。

メディア論の大家が同名タイトル本を朗読、そこにサウンドチェック的な音楽が縦横無尽に鳴っている。

持っているレコードの9割は売ったけれど、これは手元に残っていた。ジョン・サイモンプロデュースだから、好きなんだな。

そんな思い出のレコード。90年代後半、プレゼントで貰って、先日メルカリで売れた。

まだ、もう一枚手元に残っている。こっちはモノラル盤だから縦横無尽な音では無い。

1967年、何故かモノラル盤が併売されていたみたい。当時はそれが当たり前だったのかも。


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