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仕事が途切れないマーケティングライターの制作術#012 【言葉が降ってくる快感】

毎回襲ってくる「書けないかもしれない」という不安

今回は「文章を書くことを楽しめる」をテーマにお話します。当たり前の話ですけど、やっぱり大事なことなので、取り上げることにしました。

平日、ほぼ毎日何らか仕事の文章を書いています。正直、辛いです。その辛さがどこからくるのかというと「書けないかもしれない」という不安です。クライアントが相応の予算を投じたマーケティング施策の重要な要素を引き受けている以上、マーケティングライターは、成果を出せるよう全精力を注ぎ込まなければなりません。そのプレッシャーは非常に強く「本当にこれを書き上げることができるのだろうか」と30年書き続けている私も毎回恐れ慄いています。

なぜ、そんな辛いのに仕事をし続けるのか、よく自問します。ひとつは「自分が社会の役に立てる唯一の能力」と考えているからです。この世に生命を与えられた以上、誰かの役に立ちたいとか、自分の存在価値があると思いたいのです。他の仕事では勝てないけど、この仕事なら自分でも誰かの役に立てる、だから頑張ろうと自分を励まして、書き続けています。

言葉が降ってくる瞬間の快感

しかし、それだけでは、辛さを耐えて文章を書き続けることはできません。やっぱり「文章を書くことは楽しい」と思える瞬間があるから、この仕事を続けてこられたのだと思います。それは「言葉が降ってくる」瞬間です。

よく作家さんがいうじゃないですか。主人公が勝手に動き出して会話を始めるとか、あれです。小説ではなく、ビジネスコンテンツを書いているときでも、登場人物のセリフが次々脳内に流れ出したり、言葉が天から降ってきたり、そういう体験をすることがあるのです。

そのときですね。「文章を書くって楽しい」と感じるのは。何か自分を超えた自分になれた瞬間というか、ゾーンに入ったというか、全能感とまでは言いませんが、それを味わえるんですね。少なくとも、私は生活でそれを感じる瞬間は、文章書いているとき以外ありません。もちろん、その瞬間は意図的に導き出すことはできません。体調もあるかもしれませんが、書き続けていると、突然その瞬間がやってくるのです。

その感覚を味わいたいから、8割辛いけどやっぱり書き続ける、そういう感じですね。

さて、ここまで3ヶ月近くかけて「仕事が途切れないマーケティングライターに欠かせない10要素」を解説してきました。ここで伝えるべきことは、ひと段落しました。

次回以降は、徒然なるままに日々の仕事で感じたことを書いたり、取材で出会ったすごい人のことを書いたり、計画しているマーケティングライター養成所について書いていきます。

よろしくお願いします。




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