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【イベント】都市・地方は関係ない。やるかやらないか!「しずおかAIラボ Vol.1 〜生成系AIとChatGPT〜

ChatGPT、みなさん使ってますか?

今回はChatGPTをテーマにしたイベント、しずおかAIラボ主催「しずおかAIラボ Vol.1 〜生成系AIとChatGPT〜」に参加してきました。このイベントではChatGPTをテーマにした「ミニ講演」「業務での活用事例紹介」「ワークショップ」があり、ChatGPTを既に使っている人も、興味がある人も楽しめるイベントだったと思います。僕自身、ChatGPTを使ってはいるものの、業務では使っていないので、活用事例の紹介を楽しみに参加しました。

しずおかAIラボ
引用:https://connpass.com/event/280827

しずおかAIラボ Vol.1 〜生成系AIとChatGPT〜

僕はオンラインでの参加だったので、聞きながら取ったメモを本記事に残しておきたいと思います!

#しずおかAIラボ とは

静岡にあるIT企業「しずおかオンライン」社が立ち上げた、AI技術の活用を推進することを目的にしている組織です。イベントの冒頭ではしずおかオンライン代表の坂本氏からしずおかAIラボの取り組みについてお話がありました。

AIは地方にとってこそ必要だと考えている。
静岡という地方都市では人口減少による労働人口の減少、地方の技術格差が課題。
しずおかAIラボではAI技術の普及・活用を目指す。
企業、自治体、行政、静岡全体で協力し合い、普及、活用を進めていきたい。
イベントの開催もするのでぜひ活用してほしい。

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僕自身が地方の出身なので、この「人口減少による影響」は課題に感じており、この”県全体でAIの活用を進める”という部分には深く共感できました。

1. ミニ講演「生成系AIとの登場と今後の社会予測」

家計簿アプリを開発・運営する株式会社Zaimの代表 閑歳(かんさい)氏のミニ講演がありました。

■生成系AIとは何か
テキストベース、画像を生成するAI。
各社が公開しているAIにより特徴がある。
→各社が公開しているAIの特徴はキャッチアップしておきたい。

■社会の変化
ハードウェアの進化は頭打ちの状態である一方、「検索→探索」へ検索体験が変わっている。

例えば、これまで【材料の組み合わせから作成可能なレシピ検索】だったが、【冷蔵庫内の画像+ざっくりとた指示からレシピ探索】が可能に。
検索自体が「電話帳で調べる(=不便な方法)」レベルになる可能性がある。
AIは全員が使える状態。これは早いレベルで移行するだろう。

■AIによる事業・業務への影響
1. 事業を作り出す
・変化の可能性1「インタフェースの1社総取り」
 各社のソースまで見に行かず、ChatGPTのインタフェースのみで情報を取得するようになる。
・変化の可能性2「クローズドデータの継続的学習」
 自社が保有するデータ(ユーザー、業務情報)による学習
・変化の可能性3「独自データサービスの価値が増大」
 固有サービスの学習に利用。データに価値が出る

2. 業務を改善する
 1. 市場調査・分析
 2. ユーザー対応
 3. 開発(新規・リファクタリング)
 4. デザイン
 5. ナレッジの集約「業務知識を集約し、QAできるようにする」

■AIが変える仕事の定義
・1〜2年以内:問いをプロンプトとしてAIに投げる
・3〜4年以内:問いをAIに投げる
プロンプトを作成すること自体も不要になるという予測。最近話題の「プロンプトエンジニアリング」が該当する。

■20年前との比較
・プログラミングについて
 【前】技術自体への興味&専門的
 【今】プログラミング思考が一般化
・AI・データサイエンス
 【前】技術自体への興味&専門的
 【今】AI プロンプト思考
→専門的なことも誰かが一般化し始める。やがて、専門家の人は食い扶持が無くなる。

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みなさんはこんな経験をしたことはありませんか?

プロジェクトの歴が長いメンバーがいなくなることで、業務・サービスの知識について詳しい人がいなくなる。ドキュメント化していないから分からない、あるとしても多すぎて把握しきれない、調べたいキーワードでは検索できない…

そんなときに「5.ナレッジの集約」が実現できれば、質問するだけで膨大な業務知識から調べることができたり、情報の全てを把握する必要がなくなったりすると思います。特定の人に情報が偏る、ということも無くせそうです。

2. しずおかオンラインにおける取り組みの紹介

しずおかオンライン社のエンジニア 高山氏より「AIをどのように会社で活用しているか」のお話がありました。

1.製作への導入状況
■利用しているAIと使用方法
・ChatGPT Plus
目的は「業務効率化&まずはAIを使ってみる」
用途は「文章作成・要約、アイディア出し、エラー解析・解説…」
利用料は会社で全額補助!→良い!!
・OpenAI API
目的は「プロダクトへの機能追加」
現在、GPT-4の利用待ち&GPT-3.5-turboで自社サービスの機能追加をリリース済み。
→既に機能追加で利用している。AIの活用に前向き!
・GitHub Copilot
プログラム作成に使用
→各サービスのリスクを把握した上で利用する必要がある。

2.今後の取り組み
・AIを使った機能改善、機能追加
・画像生成系AI(Midjourney)の検討
日々のキャッチアップは大変だが、社員自身が集める情報がとても有益。

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ChatGPT使用料の全額補助や機能への追加から、しずおかオンライン社はAIの活用に非常に力を入れている印象を受けました。また、slackチャンネルでAIについての情報や意見が盛んに行われていることからも社員の方々も非常に意識をしていることが分かります。現在、他機能の開発も進めており、次回イベントで紹介予定とのことです。

3. ChatGPTに触れるワークショップ

しずおかオンラインのディレクター 沼上氏によるChatGPTのワークショップです。

「実際の業務でChatGPTを使うとどんな感じになるのか?」を画面共有しながらChatGPTを使ってみるという内容でした。目的が明確であることや丁寧な解説もあり、分かりやすいワークショップでした。

目的:ChatGPTで業務に関するリサーチ&アウトプットできるようになる
STEP:
1. 何を把握する必要があるのか、情報を整理する
2. ChatGPTに投げて、テキストや表など、指定のフォーマットでアウトプットさせる

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【感想】都市・地方は関係ない。やるかやらないか!

正直言うと「静岡の会社でここまで活用しているのか!」と驚きました。
僕の勤め先は東京ですが、社内で話題には上がるものの会社として活用していく、という動きは現時点ではありません。イベントの冒頭で"地方の技術格差"の話がありましたが、都市・地方は関係なく、やるかやらないかだと強く感じました。

また、ChatGPTを使う上では「何を知りたいのかを言語化して問いを立てること」が重要だと感じました。

これはワークショップに参加していて感じたことでもあるのですが、ワークショップでは「事前にこの内容を調べていきます」前提で進行します。この前提部分である、知りたい情報(=問い)があやふやだとChatGPTに打ち込んでもふわっとした答えしか返ってこず必要な情報が得られない、ということになりそうだなと感じました。これはミニ講演の「AIが変える仕事の定義」でメモしていた、”問いをAIに投げる”の部分のように、もうしばらくは必要になるステップだと思いました。

そのため、ChatGPTで良いアウトプットを出すためには対"AI"として使うよりも対"詳しい人"に対するインプットを意識して作るのが良いと思いました。自分が何を知りたいのかを整理した上でアウトプットに対して深掘りや方向性の修正を行い、それを何度も繰り返す。ChatGPTなら人と違って何度質問しても嫌な顔はされませんからね。

イベントの中で再三「突貫のイベントでしたが…」と仰っていましたが、僕はとても良いイベントだったと感じました。最近の動向だけでなく、実際に業務でこう使っているという事例を出すことはなかなかできないことだと思います。また、「司会の方が先に登壇者に質問をすることで他の方が質問しやすい空気を作る」など、ゲストへの細かい気配りも良かったと思います。仕事終わりでしたが、参加して良かったです。

それでは!

・しずおかAIラボ Vol.1 〜生成系AIとChatGPT〜
https://connpass.com/event/280827/
・株式会社Zaim
https://zaim.co.jp/
・株式会社しずおかオンライン
https://www.esz.co.jp/

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たかふみ | Webエンジニア
読んでくださりありがとうございます。 これからもnoteで発信していくのでよろしくお願いします!