ふみぷろについて。
リアリティのある日の配信でわたしはこういう発言をしました。
「わたしは今、経営やビジネスについて勉強している。もし、そのビジネスがうまくいき、儲かる算段や資金を得ることができたら、Vの事務所、『ふみぷろ』を創りたいと思う。そのときにはぜひ、こっちに来て欲しい」
オーガナイザーがなくて、所属先を探している、完全個人のVに言った言葉だ。
この発言はその場ではその配信者に対するプロポーズ的な冗談と取られたが、
全くのでたらめで絵空事を言ったのではない。
今日はそれについて語りたいと思います。
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1、手毬マリ
わたしがバーチャルユーチューバー通称Vtuberの事務所を創りたいと思ったのは去年(2020年)の12月。リボーンオーディションの最終結果発表会の翌日だった。
リボーンオーディション。
エイベックス主催の「リボーンバーチャルアイドルオーディション2020」の本選の結果は勝利者10名のうちたったひとりだけのアイドルデビューを確約するものだった。
これに異を唱えた者がいた。
リボーンオーディションの予選敗退者約250人、後に「幼なじみ」という伝説を残す者達のひとり、北島ふぉあ先生だった。
「他の9人はどうなる!?可哀想じゃん!」
結論から言うと優勝者を含む10人の勝利者よりも敗退者約250の方が幸せを掴むという逆転現象が起きてしまったのである。
この逆転現象については小説「てこちゃんのおはなし」に詳細があるので割愛しますが、
その可哀想な9人のひとりがお寿司大好きな美少女、手毬マリであった。
優勝者の少女と最も仲良しの美少女で総合的なスペックも申し分なく、もし、「幼なじみ」同様の環境を与えられていたなら大躍進しただろうと予想された人物である。
しかし、彼女に待っていたのは「企業による飼い殺し」の状態である。
とにかく、待機しろの一点張りで、自由に配信をすることができなかったという。
そして、その待遇に不満を持った彼女はこのオーディションからの辞退とVとしての活動からの卒業。いわゆる引退を決意した。
手毬ちゃんは実写アイドルとしても申し分ないスペックを誇るらしく、実写としての再起を検討していたらしい。
いま彼女がどうなっているのかは誰も知らない。
でも、このときに手毬ちゃんに手を差し伸べるような事務所があったならば、と素人なりに思っていた。
そういえばキナプロの創始者キナママは一個人の絵師から始まったじゃないか。
わたしは一個人の小説家だ。ひょっとしたらキナプロの真似事はできるかもしれない。
幸い、わたしの本業は自営業者であり、亡き両親から引き継いだ法人的な地盤はある。ぜろスタートよりはスムーズに起業ができる状況である。
もしも、資金が出来たなら、すぐにでも事務所活動ができる筈だ。
そんなふうに考えるようになった。
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2、嶋波かきの
そのあと、「幼なじみ」を取材する際、ふぉあ先生からVの裏事情や報酬体系の理不尽さなどを教えてもらい、
仲良くしているキナプロの配信者、稲荷米さんとはVの事務所の経営理念の話をよく聞くようになった。
そんな中、またひとつの魂オーディションが始まり、駆け抜ける事ができた。
赤青黄色の3人の広島広報大使を造る企画で、わたしが応援していた魂(候補者のこと)が赤と青の少女となることができた。赤の少女は平あかり。青の少女は嶋波かきの。後者はエントリーナンバーが17だったことから「かっきーな」という愛称をもつこととなった。
黄色の皐月れもんに関しては応援した魂が敗退し、こちらも17番のイーナちゃんが着任した。
このいわゆる「広島オーディション」の特徴はかっきーなが中心となり、ライバル同士の交流を強めたところである。それは主催者の意図したところではなく、後に絆を結んだ敗退者たちが個人勢として大活躍することに繋がった。
例えば黄色の1番の少女レイちゃんは…ゲフンゲフン。
問題は勝利してVtuberの姿を得た3人の方だった。
当初、この3人組ユニットで広島県の魅力を世界に発信する広報大使をするかと思われた。
しかし、主催者はこの3人でころしあうようなイベントを起こし、生き残った者だけが広報大使活動を行うという方針に転換した。
この方針転換ははっきり言って「?」である。
魂のひとや、応援するリスナー可哀想の以前に、
どう考えても主催者に損な結論になるからだ。
既に3人のキャラクターデザインとムービングの技術は構築されており、その料金も支払い済であるはずだ。
1人だけ生き残った場合、他のふたつのモデルに関しては無駄な出費になってしまう。
そしてガチイベは行われ、グランプリが黄色の少女に決まった。
その結果を受けて、赤と青の少女は決断する。
引退。
そして、それは引退期日の三日前に発表された。
今年の五月の事だった。
もし、そのとき彼女を受け入れられる事務所ないし箱があれば、完全引退とは違ったかもしれない。
オーガナイザーなしのフリー配信者としてでもいいし、イリアムやリアリティなどの他のプラットフォームで活躍する道だってあったはず。
別にYouTubeやSHOWROOMに拘る必要はないのだ。
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3、淡絵イロハ
魔王系Vのいろはちゃんは評判の良い名古屋の事務所「ライバーシティ」所属で、わたしと最も長い仲の配信者である。
彼女の配信者デビューがわたしのリスナー開始と同じ時期で、そのために妙な親近感がお互いにあるのである。
ある日、幼い彼女が受けたメッセージは、
「ライバーシティをのれん分けして、新しい事務所を作ってもいい」というものだった。
それはもちろん、かなりかなり先の話。
12歳設定の彼女が40代くらいに成長したくらい先の未来の話だ。どういうことかというと、現役アイドルが引退のちにアイドルプロデューサーになるようなものであり、指原莉乃みたいにタレント活動とプロデュースを同時並行するのとは違うようだ。
つまり、いろはちゃんは配信者を引退する時期になってから、その経験を活かし、事務所を新設するという運びだ。
時期から考えてのれん分けより創業者のやまもこ社長の次の椅子狙った方が現実的かもしれないが、ゼロスタート的な意味でものれん分けが良いのかもしれない。
もしも、その時が来たら、わたしの事務所といろはちゃんの事務所は良いライバル関係を築けるかもしれない。
そんな妄想も抱いてしまうのでした。
それにつけても、今の日本の経済状況はコロナ騒動を乗り越えないと、始まりもしないような状況なので、それを待ちながら、少しずつ、ゆっくりと、学びと準備を進めて行くことが、今やることでしょうね。
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