Disc Review No.9 [Mineral / The Power Of Failing]
Mineralはアメリカヒューストンのバンドです。
2枚のオリジナルアルバム、数枚のEPを残しています。
解散後、再結成した後にも音源をリリースしたり、リユニオンツアーを日本でも実施しました。
emoの音楽が好きな方はまずこのアルバムの1曲目「Five, Eight And Ten」の小さい音のギターイントロからアンニュイな歌とメロディ、ドラムが入り、
ベースが入って徐々に上がる音圧と楽曲の盛り上がりを是非体感してください。
最初のサビに入ってからの決して歪み過ぎていないギターをかき鳴らすアプローチ。じわじわ盛り上がる感じ。これぞemo。
その後、3:47から始まる大サビ。涙を流しながら大合唱。
一つ、ちょっとだけ思うのが、ドラムの音がおとなしいMixだと思うんですよね、、、
Mineralの作品を一つ挙げるとした場合、ほぼこのアルバムを挙げることが多いのですが、筆者は2ndアルバムの「Endserenading」も同じくらい
大好きな作品です。
1stでの疾走感は少なくなり、ミドルテンポ、ローテンポ主体の楽曲なの
ですがそれがさらにemoさを増して、曲の後半に向けた盛り上がり具合は
1stよりもさらにダイナミックに、繊細に曲が進んでいきます。
2ndは1stよりドラムがよく聞こえる気がします笑 特にスネア。
筆者は、emoバンドを好きな理由として「言葉で表しづらい儚いメロディ。また決してメロディアスではないメロディと、完全、不完全の間で、絶妙なバランスで成り立っている曲と、そのサウンド」があります。
めっちゃ歪んだ、ドライブのかかったギターでもない。歌がうまいわけでもない。演奏が上手いわけでもない。だけどなぜか惹かれる。
そういう魅力があると思います。
Mineralはまさにそれを体現しているバンドの筆頭ではないか?と
思います。
Bandcampではこの作品がなく、Youtubeでも公式がないので
ライブテイクを置いておきます。
全員で大合唱ですね!
Sounds Like
Christie Front Drive
The Appleseed Cast
Sunny Day Real Estate
Boys Life
Jejune