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ラブライブ声優を撮った写真を現像する

はじめに

前回からの続きです

前回、カメラについては書きましたが
写真は撮るだけでは終わりません
せっかく撮ったのですから
現像してより良い写真としましょう

RAWからの現像ですので
写真はRAWで撮りましょう

使用するソフトやどういう風に編集するかはかなり個人差があるので
あくまでも僕の場合こうしていますという紹介で正解ではないです

前回も紹介しましたが現像でもこのnoteが非常に参考になります
これを読んだうえで、僕なりのやり方を読んでもらえると良いと思います

実際にはこのnoteとかなり似たようなこと言ってますが
AIノイズ除去についてほぼ言及されていないので
僕はその点について詳しめに説明しているつもりです

とはいえ、どんなふうに編集するかなんて正解はないです
でも、AIノイズ除去は全員やったほうがいいと声を大にして言いたいのが僕の本音です

ノイズ除去だけでなくレンズ補正もできるので
安いレンズで撮っても描写が改善できる可能性があるのに使わない選択肢はないと思っています




1.写真の選別


事故写真をSNSにあげないためにも一番大事です

選別のポイントとしては
表情をメインに見たうえで、ピントが合っているものを選ぶ
という感じでしょうか

特に目に光が入っている写真(瞳に光が反射している)は良く見えるので
僕は選びがちです


僕はここで最初の選別を行い
現像をして最終的な写真を出力したうえで
もう一度写真を見て選別してSNSにあげることが多いです


少し話がそれますが
僕自身こういったイベントの写真は
イベント当日と翌日以降の2回以上に分けてSNSにあげています

これは、写真の選別にかかる時間が主な要因です

イベント当日にSNSに写真をあげることで
インプレッションが伸びるのは周知の事実ですが
すべての写真を真面目に見ていたら写真の選別だけで1日が終わってしまうので
イベント当日は、大まかに写真を見て良さげな写真をささっと選び
(当日の記憶と連写した写真から流れがわかるはずなので、サムネを見つつ良さげな写真や現像しやすい写真をピックアップして選ぶような感じ)
現像してSNSにあげています
なのでイベント当日の現像は割と適当だったりします

翌日以降は時間をかけてすべての写真から選別を行うため
必然的に2回以上に分けてSNSにあげることになります

表情が良くても少しピントが合ってなかったりブレていたりしているものもピックアップし
より良い写真となるように現像にも時間をかけたりして
最終的にSNSにあげることも多いです

これは、ピントが甘い(正確には横の楡井さんにピントを合わせていた)のでイベント当日は選ばず、翌日現像に時間をかけた写真です


2.下準備のAIノイズ除去

画像が選別出来たらますはAIノイズ除去!!!

このノイズ除去というのは従来からあるノイズ除去ではなく
AIによるノイズ除去です

望遠レンズと被写体を止めるためにシャッター速度を上げている場合
ISOは上がっていると思うので
いくらフルサイズ機といえど写真にはノイズが載っています
また、センサーサイズが小さなカメラではフルサイズ機と比較して
さらにノイズが載っていると思います

このノイズをかなり綺麗に消せるソフトが世の中には存在しており
大体ISO感度で2段分ぐらいは効果が得られるといわれています

2段分を簡単に言うと
ISO 6400で撮影した写真をISO 1600で撮影したレベルに改善できるということです(ISO感度が4分の1になると考えればいいです)

使ったことがある人はわかると思いますが
ディティールを維持したままかなり綺麗にノイズが消えます

以下は例です

α9 ISO 10000で撮影した写真(RAWそのまま)
PureRAW3でDeepPRIME XDにて処理後のDNG

ね?ノイズがわからないでしょ?
ISO 5桁が実用的になっていることがわかると思います
(もちろんカメラによりますが)

ちなみに、例に使った写真はこの投稿の1枚目です



別の機能として
レンズに応じた補正をかける機能を持っているものも存在しており
描写が少しぼやけたようにみえるレンズでも
クリアな写真に改善することができる機能をもつソフトも存在しています

なので、短焦点レンズや各社高級レンズと呼ばれるLレンズ、GMasterレンズ、S-Lineレンズでなくても
最近のレンズであれば十分良い写真が撮れると僕は思っています


長々と説明しましたが
カメラとレンズに比べたらかなり安価に効果が得られるので
これらの機能を持つソフトを使わない理由はないと思います

使用ソフト

僕はDxO PureRAW3を使っています(今はPureRAW4が出てます)

https://www.dxo.com/ja/dxo-pureraw/

15,900円買いきりなので
新しいカメラ機材検討するよりまず買うべきものかもしれません
(体験版も出ているので手持ちのPCで動作するかは要確認です)

もしくAdobeのCreative Cloud フォトプランを契約して
使う時だけ月1180円程度でLightroomのAIノイズ除去機能を使うのがいいと思います

僕はPureRAWでノイズ除去とレンズ補正をかけるのが一番いいと思っているので
PureRAWで下準備をした後
好きなソフトでRAW現像する流れをとっています

ただし処理時間はかかるかも

AIノイズ除去にかかる時間はPCの性能(特にグラフィックボード性能)に左右されますが
2400万画素の写真をGeForce RTX 3060 12GBで1枚10秒~20秒ほどかかります

選別した数枚~数十枚程度なら待つ時間もそんなに長くならないと思うので
積極的に使っても時間のロスより画質改善効果のほうが大きいです

ソフトが非対応のGPUの場合はCPUのみの処理となり1枚数十分?かかるらしいので
PCに課金するかおとなしく一晩待つしかないでしょう
それでも使うほうがいいと僕は思います


3.トリミング

基本的には見せたくない部分や、不要な背景をカットするためにトリミングを行いますが
大胆にトリミングするほうが見栄え良いことが多いです

SNSは画面が小さいスマホで見ることが多いのもそうですし
そもそも見せたいものを1つに絞るほうが簡単ですしわかりやすい写真になります


僕は基本的に横で撮りますが
縦にトリミングするのはよくやります

また、全身もいいですが、やはり小さくなりがちなので
バストアップに思い切ってトリミングすることも多いです

縦画像のほうがSNSで大きく見えるのと
SNSにあげる程度であれば大した解像度はいらないので
大胆にトリミングして問題ない事がほとんどです

ここら辺は感覚の話になると思うので
いろんな写真をSNSで見たり
写真集のようなものを見たり
いろいろなものから構図などを真似したりするのがいいと思います


トリミング例

横にトリミングした写真

バストアップぐらい思い切って縦にトリミングした写真
(上の写真と同じ横構図から縦にトリミングしています)


4.RAW現像

基本的に好きな見た目や色に仕上げればいいと思いますが
僕がよくやる調整を紹介してみます

本当に初心者でどうしたらいいかわからない人は
Lightroomの自動補正を押して
露光量を少し明るめに自分で触るだけでもいいと思います

使用ソフト

例で使用しているソフトは古いLightroomですが
ほかのソフトでもできる基本の調整しか行わないので
使用するソフトによってできるできないは無いと思います

フリーソフトなら「ART – a folk of RawTherapee」みたいな
有料ソフト顔負けのものもあるので
ソフトに困ったらこれでも十分すぎます
(現像ソフトにお金をかける前にAIノイズ除去にお金をかけるべきだと思います)


現像例

Lightroomの自動補正を適用したうえで変更しているので
いくつかのパラメータが変更されていますが
ざっくりとした例として見てもらえればと思います

明るさ

露光量を調整して、白飛びしないぐらいにする
ハイライトを下げて白飛びしないようにする
シャドウを上げて髪が黒つぶれしないようにする

色味

色温度(ホワイトバランス)を5000~6000ぐらいにする
自然な彩度を少し上げると発色が良くなっていいかも

その他

明瞭度を少し下げて全体の雰囲気を柔らかくする
ただし、全体をぼかすことになるので触り過ぎは禁物
なので、使わない人もいます


調整例


トーンカーブを使った色味調整

衣装が原色系のキツい色だったりしたときに
顔の色などがそれに反射してしまう場合があります
そういう時にはトーンカーブを使うと良くなると思います

例えばこれは
カッパが赤でなので顔に反射して顔が赤っぽくなっており
そもそも全体が赤っぽい写真になってます

トーンカーブでレッドを少し下げるようにするだけで
色味が変わって赤っぽさが軽減したと思います

トーンカーブ補正前


トーンカーブ補正後
調整例

5.仕上げの補正

これはやってない人も多いようにTwitterを見てて思うが
やはり肌はきれいに見えたほうが良いので
できる限り補正すべきだと思います

でも、明瞭度を少し下げるだけでも何とかなる事が多いし
完全に有料ソフト頼りなので
僕のやり方の紹介という感じです


カメコの記事やYouTubeなどを見ると
Lightroomで顔にマスクを作って明瞭度下げたりしていますが
1枚1枚するのはめんどくさいし時間がかかると思います
(Lightroomでのやり方は紹介したnoteを参考にしてください)

使用ソフト

なので、僕は補正用にLuminar Neoを使っています

これはRAW現像のソフトなので普通に現像もできるのですが
使い方やUI面でまだ慣れていないので
最後の補正用に使っています

使用例

でかでかと顔写真を載せるわけにはもいかないので
パラメータ説明が基本です

スキン

これは肌をきれいに見せるための補正です
AIが自動で顔に対してやってくれます
現像によって明るくなりすぎて顔がテカった感じになった場合に光沢を除去も使います

この機能のためにLuminar Neoを買ったといっても過言ではありません

顔全体の補正

フェイス

個々の要素に対する補正がかけられるので
パラメータを見てもらうとわかるように結構いろいろあります

使い方によってはプリクラみたいな補正をかけることができますが
あくまでも自然にですので極端な編集はしていません

主に使用するパラメータはアイエンハンサーです

これは瞳に反射した光を増幅するようなもので
キャッチライトがちゃんとはいったような写真となるため重宝しています

完全な黒目には使えませんが
少しでも反射してる場合は見た目が良くなります

アイエンハンサー 0
アイエンハンサー 100


後は気持ち程度にスリムフェイスで顔を小さくしています

目などの個々の要素に対する補正


まとめ

いろいろ書きましたが

  • とにかく現像する前にAIノイズ除去をしよう!

  • トリミングは大胆でOK!

  • 明るめにパラメータ調節!

  • 顔周りの肌の補正も忘れずに!

というのがざっくり僕が言いたいことです


野球のほうではパリーグコラボがまだ続きますし
サッカーではコラボ試合に4人来ることが決まっていて
まだまだ撮影機会ありますので
参考になればと思います

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