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RANTING ABOUT MY LIFE: 生き方の話 Vol.3

「やりたいことをやって生きていく。」
こんなにカンタンでムズカシイことってあるだろうか?


やりたいことを見つけたい 夢を見つけたい 
好きになれるものを見つけたい

何がやりたいかわからない 夢がない
好きになれるかどうかわからない


やりたいことを見つけるための処方箋は、たった二つ。

1)気になったことを片っ端から手をつけてみる
2)これやりたくねーなー!ってことを敢えてやってみる。


1)の方は、
自分が好きかも?できるかも?って思えるものや
なんか素敵。なんかカッコイイ。ワクワクする。

こういう類のもの。
よっぽどひねくれた人間でなければ、割と簡単に見つけられる。

2)の方は、
いや、これはちょっとやりたくないな。自分に合わなそうだ。
絶対つまんないでしょ!きついでしょ!辛いでしょ!

って感じのもの。
3日間ならできるかもしれないけど、それ以上はちょっと・・・
これも割とすぐに目星がつけられそう。


こういうことは
10代〜20代のうちに少なからずバイトという形で経験してきた。
解体業、試験官補助、事務、翻訳通訳、焼き鳥屋の店頭販売、ステーキハウスのスタッフ・・・

「なんとなくできそうだな」で始めたものが多い。
でも振り返ってみると、本当に「やりたいこと」には手が出せていない。
クリエイティブな仕事をしてみたい。

大学3年生の終わりくらいから、そんなことをぼんやり、心の片隅に持っていたように思う。

でも、クリエイターと呼ばれ崇拝される方々を見ていると、芸大を出てないとダメだ、〇〇賞を受賞していないとダメだ、業界のコネがないとだめだ

そんな固定観念のような定説でがんじがらめにされてしまい、
社会人に出てからようやく色彩検定やらコピーライター養成講座やら自己投資を始めた。

1社目の会社を1年半で辞め、転職して運よく広告代理店に入社できた。営業職だ。

自分には向いてなかった。
広告というプロダクトを扱える現場にいたことはとても幸運だったが、
自分の性質として、広告の営業職は肌に合わないと思った。
その職種を5年程度勤めたが、やはり好きになれなかった。

だから、今度はクライアント側へ移って仕事を見つけた。
これがヒットだったと思う。
マーケティング職。ブランド担当者。
自分にそれなりの裁量権を与えてもらい、仕事を前に進めることができた。
これは個人的にとてもワクワクできる仕事の仕方だった。
予算管理、クリエイティブやプロモーションの企画、イベント運営、など。
何かを創って世に出すという作業の中で、自分がコアで関わっていると実感が持てる仕事だった。

やりたいことを最初からできるのはほんの一握りの人間。
なぜなら、やりたいことを早くから見つけられるのは運だから。

やりたいと思えて、
やってみたら周りよりもずっと上手で、
長く続けても飽きないし、
難しい状況を乗り越えられる。

自分の人間としての性質と、その取り組んでいるものとの相性、
素質、意欲、周囲の環境、そしてタイミング。

こういうものが揃えば、
やりたいことを続けて、それでお金を儲けて生きていく、そんなことが可能なのだろう。

それ以外の我々のような大勢は、「やってみてダメだった」を繰り返す。
ダメだったから、もっと上手くなるか、次へ進むか。
どちらも選択肢の一つ。
継続は力なり、だけど、人間諦めも肝心である。

ワクワクだけで続けられる仕事はない。
ワクワクは、愛と同じでそのままの状態で永遠に続くものではない。
ワクワクの中から、ドキドキや、モヤモヤ、ゼーゼー、フワフワ、ドロドロ、が湧き出てくる。それを包括した上で、人は業に取り組まなくちゃならない。

そういうわけで、人の「やりたいこと」は移り変わってしまうことが多い。
自分の限界がきた。とか、これはもうやり尽くしたから、次の「やりたいこと」を探すとか。

40代でそんなフェーズに来たら、厄介だ。

厄介だけど、残された僅かなチャンスでもある。自分はそう捉えている。





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