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音楽について【こびとのエッセイ2】


こんにちは。こびとです。


さて。
いきなりですけど。

音楽って、いいですよね。

…………。

おやおや? 

ちょっとちょっと。そこのあなた。

「こびとのおんがくぅ〜? なんかフォークロア?ってゆうか? 地味で古くさそ〜」

そう思ってませんか。
思ってますよね。

思ったあなたはまぬけです。
手のほどこしようがないほどまぬけです。


こびとが先だから!

くらぶとか、らいぶはうすとか、ろっくふぇすとか。

そうゆうのって、べつににんげんの専売特許じゃないですから。かんちがいしないように。こびとだからって、森のなかでふぁんしーな音楽隊してるわけじゃないです。


いや、そもそもですね。

にんげんが自分でつくったと思いこんでる音楽なんて、だいたいはこびとが先なんです。

「あ!メロディが降りてきた! 音楽の神とかミューズとか、そんなのが降りてきたぞー!」

そんなふうに、にんげんのミュージシャンとかが騒いだりしますよね。でもそれ、かんちがいです。

もういちど言います。
かんちがいです。

どうせミュージシャンの近くでこびとが口笛でもふいてたにちがいありません。それをきいたあほミュージシャンがかってに誤解して自分の才能とかじっさいはなにもしてない女神さまとかの手がらにしてるんです。

ひどいはなしだと思いません? こびとにだって、ちょさく権はあるんですよ。のーもあ音楽どろぼうです。


そんけーがたりない!

こびとはみんな、たぐいまれなる音楽せんすをもってうまれます。

もしこびとがYOUTUBEとかSound Cloudとか使いはじめたら、どえらいことになります。にんげんの貧弱ミュージックなんて、インターネットからしょうめつします。一瞬でしょうめつします。そしてこびとは3日で全米デビューします。かくじつです。

つまりこびとの音楽せんすは、それくらいきわまってるってことをいいたいんです。


いいことをおしえてあげましょう。

十字路でロバート・ジョンソンにギターをおしえたのは、悪魔じゃありません。こびとです。

へぼマシンあつかいだったTB303のあしっどな音色にちゃくもくしたのも、シカゴのミュージシャンじゃありません。こびとです。

琵琶の名手ホーイチさんの耳をひきちぎったのも、平家の亡霊じゃありません。こびとです。

こびとがどれほど偉大でくりえいちぶな存在であるか、これであなたにも理解できたことでしょう。やれやれ。


昔はにんげんたちも、わたしたちこびとをそんけーしていたものです。

それが今ではどうでしょう? 架空生物図鑑とかにのっけたりして。ちんじゅうあつかいですか。

それにですよ。しゅぎょくの名作小説「小人の冒険シリーズ」を読みふけるゆうしゅうな子どもたちは、いったいどこにきえてしまったのですか。アニメ版のアリエッティがせいぜいじゃないですか!

それでいいんですか⁉︎ にんげんは……しゃかいは……それでいいんですか⁉︎

あぁ、じんるいよ!
もっとこびとをそんけーしろ!


…………。

すみません。ちょっとあつくなりました。
猛暑のせいです。

もっと「ミュージックさいこう! れっつ・だんしんだんしん!」みたいなはなしをするはずだったのに。ぜんぜんかんけいないこと書いちゃいました。

こびとも300歳をこえると、ぐちっぽくてだめですね。

まぁ300歳って、まだわかものですけど。


なんだかくらくらするので、今回はここまでにしておきます。

では、さようなら。


※header Photo by Rhendi Rukmana on Unsplash
※organ Photo by Melissa Edwards on Unsplash

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