中指の皮が僕を甘やかす
僕は先日料理をしている時、ちょっとしたやけどを指にした。
痛いのが苦手で想像力があるという人は、決して想像力を働かせることなく、文章を読んで欲しいのだけれど、右手中指がペロリとめくれた。
めくれた時は、「ありゃあ」とくらいにしか思わなかったけれど、次の日指は結構大変なことになっていて、でも次の日が土曜だったので、病院には週明けに行った。
病院に行くまで、これはもしかしたら大変なことなのかもしれない…とビビっていた、僕は、病院で
「ちゃんと一日一回綺麗に洗って、保護してたら大丈夫ですよ。10日くらいでよくなるでしょう。」
という言葉で、気が楽になりまくるのだから、本当にお医者さんはすごい。
そのお医者さんの後ろにあった棚に、難しそうな外国語の本があったことで、僕の中でのそのお医者さんへの信頼度が爆上がりしていたのもあるけれど。
という「高橋の中指の皮ペロりんちょ事件」から約一週間がすぎて、回復の兆しが著しい中、この一週間を振り返ってみたところ、
「中指の皮ないから、やめとこう」
と、言い訳してやらなかったことの枚挙にいとまが無い。
朝、ランニングにでも行くかという時に、でもなんか走ると指に悪い気がすると、2度寝して。自炊しようかとした時に、洗い物は指にしみて悪い気がするからと、外食し。作業しようかとした時に、タイピングはなんか悪い気がすると、タピオカを飲んだ。
そう、タピオカは美味しい。でも、カロリーがえぐい。
と、僕はなんだかんだと言い訳をして、自分を甘やかすのをライフワークにしているわけですが、これって結構面白いことだよなと思うんです。
AIが進化して人間が仕事を奪われるとか何だとか言われておりますが、自分に言い訳をして甘やかしてあげるって人間にしかできなそうだなと思うのです。
だって、スパコンってずっと計算してくれてるし、ルンバだって充電してる時以外掃除してくれてる。
ルンバが
「犬ちょっと苦手なんすよ〜」
って言って、犬の毛を吸わない事なんて無いもんな。
ということを書いた今日という日の僕は、リーダーシップを学ぶためにONEPIECEを読んで1日が終わりました。まぁ、中指の皮が治るまでは、しょうがないよね。
自分を甘やかすために、他の誰でもなく自分に言い訳するって、めっちゃ人間くさいよなぁ。