バンコク裏19-20

書籍紹介7「バンコク 裏の歩き方2019-20年度版」

 すでにおわかりのように、彩図社には「裏の歩き方」シリーズがある。そして、その中で「バンコク 裏の歩き方」も最早シリーズ化しつつある。前回が「バンコク 裏の歩き方2017-18年度版」だったので、こうなれば次のバージョンとして「バンコク 裏の歩き方2019-20年度版」が出るのは必然だったのかもしれない。ありがたい話だ。ここまで来れば2021年度版も出そうなので、じゃんじゃんやっていきたい。

バンコク裏19-20

[内容]
昼間の観光地には目もくれず、ネオン街や路地裏をひたすら徘徊する――そんな愛すべきアウトサイダー・トリッパーに捧ぐ、バン
コクのアングラ・ガイドブックが今年も懲りずにリニューアル出版!
お馴染みの皿井タレー、髙田胤臣のコンビがバンコクの路地から路地を歩き回り、ホットなネタを収集! 内容は2017年版からすべて刷新。益々熱く燃え盛るバンコクのナイトライフはもちろんのこと、延伸で沸き立つBTS沿線の知られざる新たな観光名所、思わず目を疑うような脱力系珍スポットから、身の毛もよだつデンジャラスな裏の顔、さらには食通が唸り声をあげる絶品B級グルメまで、バンコクの今とこれからがよくわかる!
本書があれば、バンコクのウラのウラまで楽しめる。渡航者必携、バンコク裏ガイドの決定版です!

 冒頭の基本情報は最新版に更新しつつもベースは変わらず。その代わり、本文はすべて改めて取材して執筆している。重版がかかるとできる限り最新情報に更新するし、たとえば紹介した店がなくなっていたら、新しい記事に差し替える。この「バンコク 裏の歩き方」の場合は、新しい本という立ち位置でもあるので、本編はすべて新しい記事に変更していっている。

 そういう意味では、シリーズが更新されるたびに、過去のものは「かつてのバンコクはこうだったのか」と振り返ることもできる本になるのかなと思う。バンコクは特に変化のスピードが速い。コンビニなんて、「看板ついたな」と思ったらすぐさま営業開始しているし、スピード感が日本と違う。だから、過去のネタもまた、バンコクが好きな人には懐かしく読んでもらえるのではないかと、勝手に思っている。

生肉を喰らう2_R

 とはいえ、執筆者の根本部分はなかなか変わらない。ボク若いときからは「生」とつくものが大好きで。生ビール、生酒、生肉。生とつけばちょっと注目してしまい、リスクがあっても挑戦したくなる。生肉は気温の高いバンコクではなかなか危険だ。それでも、誰のせいにもしないから! と死を覚悟してでさえも足を運んでしまう。

 その中でおすすめの店はたくさんあるが、たとえば日本橋に本店があるヤキトリ専門店「鳥波多゛(とりはだ)」とかはいい。鶏レバや刺身などもある。バンコクには今系列合わせて3店舗ある。また、上記画像のように、豚肉の刺身も楽しめる店もある。タニヤ通りにある「エビスダイニング」だ。いずれも日本人が管理しているので、比較的安心度が高い。でも、なにがあるかはわからないので、タイの場合は結局のところ自己責任である。

 こんな店やスポットをこの本では取り上げている。

スラムをちょっと楽しみたい人4_R

 とはいえ、バンコクもどんどん進化していて、これまでのような混沌世界ではなくなってきた。なかなか「裏」がみつかりづらくなっているのだ。かなりの深層部分にはまだそれは残っているが、あまりにもディープすぎてもワケわからんという状態になるだろう。本当のディープはタイにある程度知識がないとなかなか理解できない部分もある。だから、ちょうどよい深さで、ちょうどよい「裏」を狙って紹介したいといつも心がけているが、さすがにシリーズが重なっていくごとにそれすらも難しくなっているのが実際だ。

 しかし、だからこそ、ここからがおもしろいのかなとも思う。絞って絞って、絞り尽くしたあとに出てくる一滴がおいしいのだ。次回、2021-22年度版が実現するなら、さらにおいしいところを狙いたいと思っている。

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