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デカいエビを捌いて刺身にして喰らう

 パタヤに行ってきた。タイは国内旅行が復活していると聞いていた。観光業者や飲食関係者はみな「前よりはよくなった」と言うものの、その「前」というのが夜間外出禁止だったり、地域によっては越境禁止だったりした時期なので、最もひどいときと比較しての話だ。結局のところ、まだ厳しい状況は変わらない。

 バンコクもそうだが、その中では事業の顧客対象が外国人だったかどうかが明暗を分けている気がする。だから、外国人観光客で成り立っていたパタヤは全体的に厳しい。

 一方、タイ人向けの店や施設、市場などはだいぶ客が戻ってきている感じがする。パタヤに行くといつも帰りに寄るナグルア市場もまた、パタヤの厳しさとは対極にあるように見えた(それでも売り上げは落ちているだろうが)。

 今回は大きなエビを買って帰り、自宅で刺身にしてみた。

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 ナグルア市場はパタヤ中心地から見て、北の外れ、ナグルア地区にある。市場としてはあまり大きくはなく、海鮮市場はさらにその一角なので小さい。サムットプラカン県の県庁近くにあるパクナムの市場の方がむしろ大きいかもしれない。

 そんなナグルア市場は海鮮をセールスポイントにしていることもあって、調理専門屋台もある。鮮魚などを買って、その場で調理してもらうことができるのだ。家に持ち帰ってもいいし、隣にある公園で食べてもいい。ただ、訪問した2020年8月下旬時点では公園が整備工事に入っていて、入れなかった。

 以前、ナグルアで魚などを買って食べる話を上げている。値段は基本はキロあたりの表記になっていて、品揃えも日々変わってくる。今回はエビの刺身を造るのではなく、いつものアジの刺身にしようと思っていた。しかし、アジはなかった。

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 タイのこういった大きなエビはグン・マンゴーンという。直訳すると龍のエビなのだが、伊勢エビの一種のようだ。ナグルアでは大きさによって価格が違う。また、先述では単価はキロあたりと書いたが、こういった個数で買う種類は1尾あたりの価格になる。

 ナグルアでは200~600バーツくらいが相場という感じだった。時間帯や売り上げによってはもちろん値下げが可能で、このときは600バーツの個体を400バーツで売ってくれた。

 刺身にできるかどうかは念のため店主などに聞いておきたい。「サシミ」で通じるが、もしサシミがわからない場合は買わない方がいい。そういう店は生食を前提にしておらず刺身のことを知らない。つまり、それ用の管理もしていないので、生食は心配だ。

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 買うときに、妻から「本当にこれを自分で捌けるのか」と何度も訊かれた。だからボクはこう答えた。

「もちろん。簡単だから」

 と。でも、それはウソだ。捌いたことはない。最近、YouTubeで「気まぐれクック」を観ているので、そこで伊勢エビの捌き方を憶えたので、単にやってみたかっただけだ。

 簡単に捌いているので、観ているうちに自分でもできそうな気がしてくる。ちなみに、魚調理系では下記の森さんも好きだ。

 上記画像のように、エビの刺身は完成したので、結果オーライだ。ちなみに、この調理風景は近々動画にしたいと思っている。ただ、妻に撮ってもらったら失敗していたけれども。撮影時は目視でこちらを見るのではなく、ディスプレイを見ていないとだめだと何度も言った。そうしないと、カメラが下がってしまうからだ。案の定、映っている大半がテーブルである。まあ、それでもアップするけど。

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 伊勢エビは可食部分が少ない。それで値段が高い大きめのヤツにしたのだが、それでも数切れしか刺身にできない。だから、ほかにもいくつか魚介類を購入している。

 ひとつは、タイ料理の中の生エビ料理「グン・チェーナンプラー」を作るため、エビを1キロ買った。上記は60匹くらいあって、それでも200バーツしかしない。

 本当は生きたエビを買ってきて、それを生で食べようかと思ったけれど、店の人に訊いたら、生きているのではなく、すでに死んでいる新鮮なエビじゃないとだめだ、と。本当だろうか。わからないが、とりあえず今回はそれにした。でも、おいしかった。

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 ムール貝の一種であるホイ・マレーンプーも買った。日本語ではミドリイガイという貝だ。タイでは主にレモングラスなどの香草と共に蒸すだけという簡単な調理で食べる。これも1キロ分で、それでも60バーツだけだった。

 これでたらふくビールを飲みながら、と思ったけれど、家飲みではせいぜいロングの缶ビール2缶でお腹がいっぱいになってしまう。年取ったものだ。

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