タイの子どもアスレチックはアグレッシブ
日本だと公園すら少なくなって、さらに子どもの遊具も減ってきているとか。なにやら危険だからとかそういった事情だと聞いている。ボクが子どものころと今の子どもの体の構造が違うとかそういうことはないと思う。ボクの子どものころなんかは公園のアスレチックの上、3~5メートルくらいから、転落したり突き落とされたりしたものだ。今ではそれよりも低い遊具でさえ危険だとか言われるらしい。
世界というのは立場によって見えてくるものが違うと思う。ボクは子どもができて、大きくボクの中の世間が変化した。以前は子どもの遊び場だとか、そんなものに興味もなかったし、知る由もなかった。
あるとき、スクムビット通りソイ26の奥に子ども向けの屋内遊具施設があると聞いて行ってみて衝撃を受けた。2階から3階分の高さをぶち抜いたアスレチックになっていて、しかも迷路のように入り組んでいる。子どものころにこんなものがあったら、毎日でも通っただろう。
そして、そういった子ども用アスレチックを探しては子どもを連れて行ってみた。あるとき、パタヤに当時東南アジア最大の屋内アスレチックなどと謳っていた「ハーバーランド」を見つけて行ってみた。
パタヤはビーチ沿いやセカンドロードは街中が歓楽街のようになっているので、子どもを連れて遊びに行くにはなかなか厄介だ。それでも、子ども向けの施設もいくつかあって、ビーチ近辺で遊ばなければある程度健全に過ごせる。その中のひとつがこのハーバーランドだ。
タイのアスレチックは入場前にこういった申込書をしっかりと書かされる。要するにケガしても責任は取りませんよといったような内容なのでしょう。名前や電話番号を書いて受付に持っていく。
タイの物価からすると子ども向けアスレチックは結構高額だ。さすがに大人が遊べるスペースがないので、遊園地などと違って大人が子どもの半額くらいではあるが。
とはいえ、これだけアグレシッブな施設なので、その値段もわからなくはない。これだけの高さは昔の公園にだってそうなかった。
特にこのハーバーランドのパタヤは子どもを見失ってしまうほど入り組んでいて広い。子どもたちもテンションマックスで走り回る。
奥にはいくつもの滑り台もあって、飽きることはない。子ども用施設の中には体重制限があって、ボクなんか余裕でアウトであることが多い。しかし、ここは造りがしっかりしているからか制限がなく、一応中を見て歩くことができた。その中で見つけた滑り台がこれだけで、もしかしたらボクが入れないような狭いスペースの奥にもあるかもしれない。
施設内は無料Wi-Fiが飛んでいる。これくらいはしてほしいところだ。バンコクのキッザニアなんて座るところもないし、することがない。ここは多少座席はあったが、喫茶スペースは確か小さかったような。だから、せめてWi-Fiくらいは使わせてほしいわけで。
このパタヤの施設はハーバーランドのグループの1号店のはず。商業施設の上に入居しているのだが、ほかの店舗や飲食店はあまりぱっとしない。ここにだけ人がたくさん集まってきている感じだった。
スポンジの球をエアで撃つ場所もあった。ほかの施設は人が入れないスペースに向かって撃つケースばかりだが、ここは人に向かっても撃てた。
大人数で来た場合にはこういうパーティースペースもある。誕生日会などをここでということなのだろうが、どれだけ金がかかるんだろう。
ハーバーランドはアスレチックだけでもいろいろな種類がある。一応、場所ごとにゾーン分けされ、テーマがあった。ここは確かウッドのアスレチックコーナーだったかな。
あとは思いっきり小さい子向けのスペースもある。ボールプールなどもあるし、1歳2歳でも遊べる滑り台やアスレチックもあった。
ほかには真っ暗闇の中を這って進む迷路だとかも。外から暗視カメラの映像で中が見れるので、子どもたちの動きが見られておもしろい。
インラインスケート場もハーバーランドにはあった。ほかの施設だと時間帯によってインラインや自転車などもあるが、ここはどうだったかな。
メインのアスレチックの正面にはこういった山の形の滑り台もあった。が、横から見ると「ほぼ」ではなく「完全」に垂直になっていて、登れない子は当然登れない。危険だからか係員がいるのだが、その子たちは頂点で座り込んで、スマホに夢中だった。そりゃあ同意書を書かせる必要はあるよなあ。
登れない子のためにとっかかりはあるものの、かなりの高さで尻込みする子もいる。うちの子どもたちは上がれなかったので、妻に上がってもらい写真を撮ってみたが、あまりのスピードでブレてしまった。このアグレッシブさがタイのアスレチックの魅力だ。
ハーバーランドは先日メガバンナーにもできた。2軒目ができたかと思ったら、すでに11ヶ所くらいにあるようだ。おそらく場所によって規模は違うと思う。少なくともパタヤは大きかったので、よりハードに遊ばせたい人はパタヤがおすすめだ。