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いろいろな日本の人気ラーメンが楽しめる店
ちょっとよくわからないのだが、店名は「のじ屋」なのか「ゆうし」なのか。いずれにしても、かなりレベルの高い店で、しかも夜遅くまで営業していたから、飲んだあとに来て食べて帰るということが一時期仲間内の定番ルートになっていたほどだ。
場所は日本人の多いトンロー通りのソイ18にある。ベンツの販売店が角にあるのでわかりやすい。そのソイの中の一番奥にある、古いコンドミニアムの1階に店がある。
かつてのじ屋はトンロー・ソイ13の日本村にあったような。そこで山形かどこかの名物である冷やしラーメンがあって、友人に連れて行ってもらったことがボクの最初ののじ屋体験だ。
そして、このソイ18の店舗は以前は違うラーメン店だった。そこもおいしかったが、近くのビル内に移転して、ここに今のこの店が入った。
この店のラーメンは基本、日本の有名店を真似たラーメンになる。ほかのメニューも豊富だが、それらの中にいくつも日本の有名店の味に近づけたラーメンがある。しかも、そのレベルが決して低くないからすごい話なのだ。
これは二郎系のラーメンだ。インスパイアというよりも、真似ていると言った方がいいと思う。
先日、ベトナム中部のダナンで二郎風を食べた話を書いたが、そんなレベルではなくて、おいしくて、何度でも通いたくなる。二郎ラーメンは正式な進出がタイにはないはずなので、バンコクで本物に近いものが食べられるのは在住者には貴重なことだ。
聞いた話だが、ここの店主は元々飲食畑の人ではないらしい。でも、味を分析することができて、さらにその再現力があるので、こうしてバンコクでラーメンを出していると聞いた。ボクの中ではその人は長髪のクールガイというイメージである。あるラーメンまんがの登場人物、天宮が他店の味の再現力が高い。まんが内ではちょっと悪いヤツだが、このバンコクの人は悪い人ではないと思う。
この画像のラーメンはなんだったかな。忘れたけれど、これもおいしかったのは憶えている。店は深夜2時3時までやっているので、とにかく夜中に食べたくなっても行けるのはいい。僕だと深夜の取材の帰りに寄ることもできるし、その便利さがたまらない。
ほかの客も深夜ともなれば占めに食べに来る人が多い。中にはどこかの店の女の子と一緒に来て、ここで飲んでいる人もいる。ハイボールとかアルコール類もあるし、テレビも日本の番組を流しているので、人と来ても、ひとりで行っても居心地はいい。
このつけ麺もおいしかったな。ボクがこのつけ麺か、二郎系を主に気分で選んでいた。あとは、先の冷たいラーメンもおいしいし、とにかく選択肢が幅広い。
あとチャーハンだ。こういう家庭では出せない味の、でも定番の料理というのも捨てがたい。ただ、ボクは注文したことがなくて、友人が頼んだものを撮影している。
麻婆丼とか、丼も充実していたはず。麻婆丼はタイ移住直前に働いていた自動車工場の社員食堂でよく食べていた思い出の料理だ。超不人気で、誰も並ばないからすぐに食べられるというメリットもあった。
最近は行けていないのでどうなっているかわからないが、友人に聞いたところでは変わらず人気だそうだ。バンコク旅行が解禁になって、夜食に困ったときはぜひこの店に。