ハノイのベトナム航空のエアポートバスがひどい
タイもそうだが、ベトナムもまずは空港から市街地までが外国人観光客には難所だと思う。空港からタクシーでぼったくられないように行くことが至難の業だ。知人は脅されたりしたこともあるし、在住者でもボッタクリ・タクシー以外に乗ることが困難とぼやいていた。
ただ、近年は配車アプリの台頭で随分と状況はよくなったようだ。従来のタクシー会社が対抗してパッケージ料金みたいなのを用意しているようだし(もしかしたら市街から空港行きだけかもしれないけど)。
ボクはそういった面倒が嫌なので、ずっと前からエアポートバスを使っている。かつてはホーチミンにはなかったはずで、ハノイはノイバイ空港からベトナム航空のエアポートバスが出ていた。2ドルとか3ドルとかそんな感じだったはず。その後、公共バスが乗り入れるようになって、さらに安くなったし、時間短縮にもなった。
これによってベトナム航空のエアポートバス、というよりバスの呼び込みがひどい感じになってきていた。
ハノイのノイバイ空港は国際線ターミナルを出たら、タクシーが並ぶレーンを渡って左方向に行くとエアポートバス乗り場がある。一番左に行って待っていれば、15~30分おきに黄色いバスがやってくる。ひとり3万ドンだったかな。
気をつけたいのは、ベトナム航空のエアポートバスはそのひとつ手前で待機している点だ。以前はターミナルを出て右端だったのだが、バスはここに集約されているようだ。
バス停に行こうとすると、ベトナム航空の職員なのかわからないが、声をかけてくる。だいたいこんな感じのことを行ってくる。
「エアポートバスはそっちじゃない、ここだ」
「あちらはマフィアが運営している。行っては危険だ」
「このバスが最も早くて安く市内に行ける」
確かにこのバスもエアポートバスではある。ただ、人が集まらないと出発しないので、早く行けるわけもなければ安くもない。かつてはこれしかなかったから、人は早く集まることもあったが、長くて1時間近く待つこともあった。ベトナム航空のエアポートバスが時間通りに運行するのは市内を出る始発便と、空港からの最終便だけだ。
ただ、一応フォローしておくと、利用するメリットがないわけではない。というのは、人数にもよるのだろうけど、ホテルの前まで行ってくれることもある。荷物が多いときは助かる。そうでなくても、終点はベトナム航空の会社の前なので、ホアンキエム湖に近い。格安航空会社のエアポートバスも以前はあって、そっちはホアンキエム湖のさらに南にある湖の前に停まった。そこから旧市街に行くには骨が折れる。
空港のバス停はこれだ。86番という路線がエアポートバスになる。先の嘘ばっかりのベトナム航空の呼び込みはわざわざ英語のチラシみたいなのも持っているので、知らない人は騙されるに違いない。この看板を忘れてはいけない。最大で30分間隔のはずなので、ちょっと待てばすぐに来る。
この86番のルートは市内に入る大きな橋を渡り、ロンビエンの辺りを通ってオペラハウスなどに回り込み、終点は国鉄ハノイ駅になる。旧市街の外側を通るルートなので、宿の場所によってはちょっと不便ではある。ロンビエンの近く、東河門近辺、それから教会辺りに泊まるなら問題ないかな。
ボクはいつも教会近くに泊まるので、メリア・ハノイ・ホテルの前のバス停で降り、帰りはその向かいのバス停から帰っている。確か朝は6時くらいから走っているので、時間的にも便利だ。ベトナム航空の前から出るバスは朝イチ以外はなかなか出発しないので時間が読めない。だから、公共バスの方がいいと思う。