タイの家族には感謝しかない
長期滞在日本人が世界で4番目に多い国がタイだ。都市別ではロサンゼルスに続いてバンコクが世界で2番目に日本人が多い。ところが、国際結婚となると、やはり中国と韓国のカップルが多く、東南アジアの国々ではフィリピンが多くて、タイとの婚姻数は意外と少ない。日本人男性とタイ人女性でさえ少なく、日本人女性とタイ人男性だと年度によっては100組もいないのではないか。
ちなみに、タイ人日本人の国際結婚が少ない理由はなんとなくわかる。タイに住む日本人が増えたからだ。同じ言語や文化背景を共有する者同士の方がわかり合いやすいから、タイ人と結婚には至らない。そもそも日本の場合「国際結婚」という言葉があること自体、元来外国籍の人との結婚があまり望まれていないというか、珍しい。アジア人の場合、婚姻は家と家の繫がりにもなるので、組成のわからない外国人との結婚にはやや抵抗がある人も少なくないのだ。
まあ、実際にはタイ側も同じで、タイ人も外国人と結婚となるとちょっとという人は少なくない。
さて、日タイの婚姻数が少ない一方、離婚率は結構高い。毎年離婚する数はそこそこの数字を出している。確かに、ボクの周囲でタイ人と結婚した人が離婚するというケースは少なくない。
なにが離婚に至る要因なのかは当然人それぞれだけど、ボクからすると、日本人側にタイ人への理解が足りていないと離婚に至るケースが多い気がする。日本人がタイ語を話せないカップルは大概離婚しているような。ただ、海外留学などど知り合ったとか、お互いがハイレベルな英語なりなんなり、共通する言語を有している場合は別ではある。
一見すると、離婚する場合はタイ人に原因があるケースが少なくないが、まあ男女の話なので、実際には双方に問題があったということが普通なのかな。知り合いの中には日本人男性が浮気をして離婚というケースもあったし。最も多いのは金銭的なトラブルかな。
ボクはいろいろなところで言っているのだが、相手の女性がカラオケ店、ゴーゴーバーで働いていても結婚する相手としてふさわしいと見るなら、それでもいいと思う。麻薬中毒者とか、前科者、多額の借金を背負っている、そもそも性格に難があるとかは無理だけれども、まともな女性だって夜の世界にもいる。
ただ、肝心なのは、外野だ。本人同士がよくても家族がよくないケースが多々ある。ゴーゴーとかカラオケ嬢の親は娘に売春をさせてでも自分が楽をしたいという人間だ。親が子どもの仕事を知らないケースがあると思うでしょ? そんなわけないから。何人もの嬢の実家を見てきたけれど、だいたいヤバい。
そして、これは一般家庭にも言える。中流層の上の部類以上は大丈夫だとは思うが、それ以下は本人だけでなく彼女の家族や親戚、友人関係も全部見ないと危ない。外国人というだけで舞い上がって、金を巻き上げようとしてくるだろう。
ボクの知人はまだ日本人ブランドが強かった時代に知り合って結婚したこともあって、その女性が大きな勘違いをしたようだった。結婚前後から金遣いが荒くなり、どういう関係か知らないが日本人の駐在員妻たちとつき合いが始まり、毎日1000バーツ超のランチを楽しむようになった。最終的にそのあたりが合わなくなって、知人たちは離婚に至った。
ボクは妻と結婚するにあたってはかなり厳重に周囲もチェックしたものだ。もちろん彼女を含め、周囲の人にはそれは黙っていたけれども。それでも結婚後に金銭的なトラブルというのはよくあった。まあ、今現在、最も金銭的トラブルを起こしているのはボク自身なので、妻からしたらハズレを引いたかもしれないけれど。
そういう意味では元々贅沢にも興味がない家族には感謝だ。ひとり何千バーツもする食事をしたいとも言わず、せいぜい「シャブシ」で満足していることだ。今回の画像が内容と合っていない感じだったかもしれないが、ここに着地するための画像だったりして。
妻も子どもたちも食べたいものを訊くと、高確率で「シャブシ」というので、本当に助かる。最近は息子も背が伸びたので大人料金になってしまったが、それでも4人で行って1500バーツくらいだから安いもので。
一応寿司もあるし。食べられるのはサーモンとイカくらいだけど。最近はスープにすき焼きが加わったので、醤油味の鍋物という感じで食べられる。タレもポン酢がラインナップに加わっているし、かなり和食に近づいた。まあ、まだ1000キロくらい和食の国境からは離れているけれどね。
ボクは外食ではタイ料理以外がいいと思っている。家では毎日タイ料理だからだ。シャブシは本物の和食からはかけ離れているけれども、まあタイ料理よりはいいかなと。だから、ボクとしてもしゃぶしならギリ助かるのである。