赤いスイレンだけが一面に咲く湖へ
タイ東北部のウドンタニー県は、国内線の空港もあるし、隣国ラオスのビエンチャンに向かう国際バスも発着する。街も東北部では大きな方で、県内も見どころが多い。その中で近年になって特に注目されるようになっているのが「タレ―・ブアデーン」だ。ノーンハーン、グンパワーピーなどとも呼ばれる湖で、間もなくとなる12月から翌年の2月くらいまで、一面にハスの赤い花が咲く。
ピークは1月2月だそうだが、今年というか今現在、バンコクはちょっと寒いくらいなので気温が例年と違い、もしかしたら最盛期はちょっとずれるかもしれない。
ちなみに、今回の画像は数年前の12月下旬に撮影したもので、これでまだ三分とか五分咲きとか、そんなものなのだとか。
現地に着いたら船着き場があるので、そこでボートをチャーターする。乗合もあるし、小舟を丸ごと借りてもいい。意外と大きな湖なので、ボートでの見学は結構気持ちがいいものだ。
一番いい時間帯は日の出直後だそうで。午前中であればおそらく大丈夫なのだが、日の出とともに花が開くので、日の出直後から1時間2時間程度が一番いいらしい。
そうなると、ウドンタニー市街地を出発するのは日の出から1時間は前を見ておくべきだ。この湖はマップ上は近いように感じるが、車で1時間ほどかかる。バーンチエン遺跡に近いので、セットで見学することをおすすめしたい。
行き方などは下記のタイ政府観光庁のサイトに掲載されている。
ボートで進んでいくと、近くを鳥が低空飛行する。これはボートの通過で飛び上がった虫を鳥が捕まえに来ているからだ。
広い湖なので、ホットなスポットまでは少々時間がかかる。そのうちにだんだんと周囲も明るくなっていく。
ちなみに、ここで咲いているのはスイレンで、ハスではない。スイレンとハスは似ているのだが、実際にはスイレンはスイレン科、ハスはハス科の植物なので、全然違うらしい。一番わかりやすいのは、葉にV字の切れ込みがあるものがスイレンなのだそうだ。
こうして日が昇ってくると、花が開き始める。スイレンもハスも日の出で花が開き、時間が過ぎるとまた閉じていくのだという。だから、早めに行くことがポイントになるらしい。
このようにこの湖のスイレンはすべて鮮やかなピンク色をしている。ほかのスイレンのじゅうたんが見られる湖などはほかの色の花が混じるのだそうだが、ここはなぜか赤一色になり、近年になってからタイ人に注目され、人気観光地になった。
このように日が出てくれば、インスタ映えするような撮影スポットが多数出てくる。船に乗る誰もが夢中でシャッターを押す。
しかし、実際に美しいのはこっちではなかったりして。
このように、振り返るともっときれいな姿が見られる。要するに、日を背にして撮る方がより赤が映えて見える。
日の出から1時間弱くらいで概ねこんな感じだ。これが12月なので、ピーク時はもっとじゅうたんが美しく映えることでしょう。
このようにタイ人観光客はちょっと遅めに来ていたりする。日が出てからウドンタニー市街地を出発しても十分に間に合うかもしれない。ただ、遅くなると船が全部出払っている可能性があるので、そのあたりのさじ加減には注意したいところだ。
タイ政府観光庁のサイトでは1月には祭りが開催されるそうなので、やっぱりピーク時に行くのがいいのかもしれない。
市街地から遠いので、帰りの足の確保だけはとにかく忘れないようにしたい。レンタカーを使うか、タクシーやソンテウなら往復でチャーターした方がいいでしょう。
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