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【ベト飯】ベトナムのガイヤーン「ビンミン」

 延々肉の話ばかりだが、今回も。といっても、今回はベトナムのヤキトリ、あるいはガイヤーンの店のことを紹介したい。「ビンミン」という食堂というか屋台がハノイの競技場の近くにあって、これがまたおいしい。特にベトナムらしいという感じではなく、ただ鶏肉を炭火で焼いただけというシンプルな料理だ。

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 さすがに肉シリーズは今回が最後になる。もう肉で思い出す話は今のところない。

 さて、「ヤキトリ」というと日本的な細い串にちょうどいい量の肉が刺さっている姿をイメージする。だから、ビンミンのヤキトリはどちらかというと、タイのヤキトリ「ガイヤーン」に近い。ドカンと大きな塊で、ゆっくり味わうというものではなく、とにかくかっこつけずに喰らいつくって感じの料理だ。

 実際、ベトナムの若い人たちもみな鶏肉を大量に山積みにして食べているので、それが正しい食べ方だ。ただ、あれだけ大量に注文したくても、こういうときに普段意識していない日本人気質がどうしても出てしまって、食べられる分だけを注文してしまうのだが。

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 これがメニューだ。値段が書いていないのが怖いが、まあそれぞれの部位で違うとはいえ、トータル的にはそれほど高くないかな。でも、外国人料金なんだろうな。

 とはいえ、なにより日本語のメニューがあるのがいい。客の中に日本人が多いというのもあるし、実は東京にも支店があるのだとか。場所は文末にマップを置いておこうと思う。

 外国人はだいたいビールなんかを飲むけれども、ベトナム人はハノイウォッカなんかを飲んでいた。銘柄は「ハノイ・ウォッカ」ではなく、別のブランドだったけれど。

 大人数で安く飲むなら、度数が高くて量の多いウォッカの方が得策なのかな。この店の値段はわからないけれど、ほかのちゃんとしたレストランで350ml(実際には300ml)のハノイウォッカは7万ドンだったはず。瓶ビール3本分くらいだから、コストパフォーマンスはいいでしょう。たぶんビンミンはもっと安いと思うし。

 当時、ビンミンの隣の席で飲んでいる若者たちのテーブルにウォッカがあるのが見えた。その銘柄を見たことがなくて、なに飲んでいるんだろうな、とチラチラ見てたら、若者たちがショットグラスを渡してくれ飲ませてくれた。そこで、ハノイウォッカはハノイ・ウォッカという銘柄だけでないと知った。こういう交流もまた現地食堂の楽しさである。

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 一応店内席もあるのだが、ムチャクチャ狭いし暑苦しい。表には屋台式の席もある。ただ、そっちは暗くて、撮影すると画像のように暗くなってしまう。屋台席は涼しくていい。ただ、やっぱり雨が降ると面倒だ。

 それから、外の席には物乞いがじゃんじゃん来る。あまり相手にしない方がいい。というのは、あるとき友人と待ち合わせで早く着いたので、ビンミンがある通りの角に立ってた。そうしたら自転車でおっさんがやってきて、ボクの目の前で降りるなり、足を引きずり始めた。そして、角を曲がり、障害があるかのように見せかけて白人らから金をせびっていたのだ。

 ちなみに、そのおっさんは一応芸を見せていた。その芸は、鼻で縦笛を吹くという、ホントしょうもない芸だった。自転車を降りるところを見ているボクにまで声をかけてきて金をせびってきたので、もうプライドとかないんだろうなあ。

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 タレはこういうものだった。けれど、この一連の肉シリーズで書いているように、味はわからない。使っていないから。ボクは塩味が好きなので。

 とはいえ、タレなんか使わなくても、十分においしかった。ほかの日本人もだいたいタレは使わずにそのまま食べていたな。鶏肉の味を堪能したいなら、むしろタレは不要である。

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 先のメニューを見てもわかるように、とにかくいろいろな部位がある。人気部位は売り切れになりやすかったはず。

 あと、たまにものすごい遅いときがある。混んでいるにしても、すぐに忘れるみたいで、なかなか料理が来ないときもあるので、遅かったらじゃんじゃんクレームするべきだ。

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 手羽先とかもも肉とかもおいしいし、こういったモミジとかもおいしい。足だけを見ると、結構大きな鶏なんだろうな。ほかには砂肝とかもあったはず。レバーはどうだったかな。

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 あとパンもある。これもみんなどの席でも注文していた。まあ、ボクはあまり好きではないけれど。フランスパンを潰していて、練乳なのかなにか砂糖みたいなシロップ的なものをかけていてものすごく甘い。あまりビールには合わないかな。

 さて、場所は下記になる。まずはハノイの場所。

 右下の緑がスタジアムだ。ハンダイ・スタジアム? それともハンザイ・スタジアム? ベトナム語はアルファベットだからついついアルファベット式に読んでしまうが、発音は違ったりする。ここではたまにベトナムのサッカーリーグの試合が開催されていて、近辺が大混雑することもある。

 東京の支店は下記だ。

 東京といっても高円寺にあるようで、都心から少し離れるのかな。高円寺に行ったことがないのでわからないが、でも地図上で見ると駅に近いから、行きやすい印象だ。とはいえ、ボクはまだ行ったことがないので同じ味なのかどうか。同じ味を再現できていたらかなりすごいと思う。

 牛肉のフォーで有名なフォー・ティンも池袋に進出したりと、ベトナムの大衆料理系は元気な印象だ。でも、やっぱり本場の雰囲気を再現することはできないので、できるなら現地で食べたいものである。

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