タイで唯一(?)のロボットレストランが微妙すぎて一度行ってほしいレベル
一昨年に初めて知ったのだが、新宿歌舞伎町にロボットレストランがあった。行ったことはまだなく、なんというかすごいものがあるなと思ったものだ。中身はかなりエンターテインメントに富んだ店のようで、外国人からも人気らしいね。
実はタイにもロボットレストランがある。行ったのは数年前だが、なんというか、微妙すぎて逆におもしろい店だった。今もまだちゃんと営業しているようで。
ロボットレストランの名前は「ハジメ・ロボットレストラン」だ。一応和食店と聞いていたが、行ってみたら、日本風の焼肉店だった。今だと329バーツから食べ放題もあるようで。
何年も前なのにテーブルにはタブレットがあって、そこから注文を入れることができた。今だとタイスキのMKなど大手のいくつかでタブレット注文が増えてきているが、さすがロボットレストランの導入は早かった。
料理はどんなものかと言えば、タイの焼肉食べ放題であるムーガタと違って、先のタブレットで注文するタイプになっている。商品はと言えば、普通のタイ人が経営する焼肉店のようなラインナップとなっていた。
要するに、普通の店だ。日本人が本格的に焼肉を食べたいなら避けた方がいいレベルだったかな。とはいえ、料理の味自体はタイにおいてはごく普通だったという印象をボクは持っている。
小さな商業施設内に入っていて、外観はちょっと高級店の雰囲気がある。内装は日本人目線で言えばファミレス的な造りではある。要するにこれも普通だ。
ただ、焼肉は炭火だ。炭火にするとなんでもおいしそうに見えるから不思議である。
ただ、屋内のエアコンが効いているレストランなのに、炭火。換気されているのかがちょっと心配になる。20年くらい前、換気がちゃんとしていない店内で炭火を使う料理(ムーガタだったかチムチュムだったか)を出す店が一酸化炭素中毒を引き起こした事故(事件?)があったので、やや不安になる。
さて、肝心のロボット。ロボットはガラス張りの通路内にいる。客がタブレットからオーダーをすると、厨房で準備が行われ、その品をロボットが運ぶというシステムだ。侍の格好をしたロボットがせっせと料理を運ぶのだ。要するに、回転寿司などのベルトコンベアがロボットに置き換わっただけだ。
確か食べ終わった皿はロボットは下げなかったと思う。その分は店員が来て片づけてくれていたような。結局、ロボットでサーブをするものの、人件費削減というわけでもなさそうなところが謎すぎて、さすがなんでもゆる~いタイである。
ロボットの顔はこんな感じだ。SF映画のアンドロイドのような、リアリティーのあるロボットというよりは、80年代、あるいはそれ以前のデザインを想起させるロボットというような感じ。二足歩行で持ってくるならすごいが、足はなく、レールの上を走ってくる。本当にただ回転寿司が進化しただけみたいな印象である。
しかも、MKのショーを真似ているのか、ときどきロボットがダンスショーをする。といっても、手がくるくる回ったり、腕を上げたりする程度。新宿のロボットレストランを想像して訪れると、ものすごくがっかりするから気をつけたい。
下記の公式の画像を見ると、どうもロボットはバージョンアップされているみたいだ。顔がタブレットの目だけというものから、仮面のようなものになって、一応表情らしきものがついている。でも、液晶のコストを削減しただけに見えるのだけどな。
場所はものすごく辺鄙なところ。ラマ3世通りの近くで、チャオプラヤ河の、中華街などから見るとずっと下流にある。わざわざこれだけのために行くのは時間の無駄すぎるのだが、ナイトマーケットのアジアティークが車だとわりと近いので、そこに行く前に訪れるのがいいのかな。そんな気がする。