金利上昇なのに株価が上がる!?その意外な理由とは?
こんにちは!個人投資家のTAKA Chanです。
「金利が上がると株価は下がる」というのが一般的な相場観ですが、 実は金利上昇局面においても株価が上昇するケースが稀にあります。
一体なぜこのようなことが起こるのでしょうか?
今回は、金利上昇時における株価上昇の要因について解説していきます。
それではどうぞ!
金利上昇が株価に与える影響
まず、基本的な知識として、金利と株価の関係性について確認しておきましょう。
一般的に、金利と株価はシーソーの関係にあると言われています。
ほとんどの場合、株価は金利の影響が8割、業績が2割くらいだと言われていますし、私も体感的にそのように思います。
金利上昇時: 企業の資金調達コストが増加し、業績悪化懸念から株価は下落傾向に。
金利低下時: 企業の資金調達が容易になり、設備投資や事業拡大による業績向上期待から株価は上昇傾向に。
しかし、常にこの関係が当てはまるわけではありません。
金利上昇局面で株価が上がる理由は?
金利上昇局面でも株価が上昇する主な要因としては、以下の点が挙げられます。
景気への期待
金利上昇は景気過熱を抑制するための措置ですが、同時に景気が良好であることの証でもあります。
強い経済成長への期待から、企業業績向上を見込んで投資家が株式市場に資金を投入し、株価を押し上げる可能性があります。
金融相場
金融緩和政策下では、市場に豊富な資金が供給されます。
金利上昇による影響よりも、資金流入による株価上昇効果が勝るケースがあります。
セクターによる影響の違い
金利上昇はすべてのセクターに均等に影響するわけではありません。
金融セクターなどは、金利上昇により収益増加が見込まれ、株価が上昇する傾向があります。
個別銘柄の要因
個別銘柄の業績やニュース、市場のセンチメントなどによっても、株価は大きく変動します。
短期的な調整
金利急上昇による一時的な株価下落後、市場が状況を消化し、上昇に転じる可能性があります。
インフレヘッジ
インフレ率が高い状況では、現金や債券の価値が目減りするため、株式などの実物資産に投資することでインフレリスクをヘッジする動きが出て、株価を押し上げる可能性があります。
為替の影響
金利上昇は通貨高を招く可能性があり、海外投資家から見て日本株が割安になることで、投資が促進される可能性があります。
まとめ
金利上昇局面での株価上昇は、一見矛盾しているように見えますが、上記のような様々な要因が考えられます。
重要なのは、金利上昇は株価に影響を与える要素の大きめの要因でありますが、いつも株価を下落させるわけではないということです。
市場全体の動向、セクターごとの影響、個別銘柄の状況などを総合的に判断し、冷静な投資判断を行うように心がけましょう。