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FRBの利下げペース鈍化が示唆する投資への影響
こんにちは!個人投資家のTAKA Chanです。
2024年12月18日、米連邦準備制度理事会(FRB)は政策金利を0.25ポイント引き下げ、政策金利のレンジを4.25%~4.5%としました。
しかし、FRB議長ジェローム・パウエル氏は今後の利下げペースについて慎重な姿勢を示し、市場は急落しました。
以下速報としてまとめます
ポイントまとめ
利下げの背景
• FRBは2024年9月以来、政策金利を1ポイント引き下げています。これには、インフレ率の抑制や経済活動の減速を防ぐ狙いがありました。
• 今回の利下げ決定は「非常に僅差の判断」とパウエル議長が説明。FRBは今後の利下げについてより慎重な立場を取るとしました。
市場への影響
• 主要株価指数は急落。ダウ平均は1,100ポイント以上(2.6%)下落し、50年ぶりとなる10連敗を記録。S&P 500は3%、ナスダック総合は3.6%の下落となりました。
• 投資家は「利下げがこれ以上進まない」可能性を懸念し、リスク回避姿勢を強めました。
利下げの見通し
• FRBの最新予測では、2025年に予定されている利下げは「2回」と、9月会合時の「4回」から縮小。インフレが従来予測より粘着性があると見られたためです。
• インフレ率予測(コア価格ベース)
• 2024年:2.5%(9月予測は2.2%)
• 2023年10月までの実績:2.8%
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影響要因
• 次期大統領ドナルド・トランプ氏が掲げる政策(関税導入や移民規制強化)が、輸入コストや労働市場に影響を与える可能性があります。これにより、インフレ率がさらに上昇するリスクが指摘されています。
市場金利と経済への影響
• 短期的には、変動金利型の借入金を持つ消費者や中小企業への負担軽減が見込まれます。
• 一方で、長期借入金利(住宅ローン、オートローン、企業債務)は上昇傾向にあり、長期的な投資活動への影響が懸念されています。
投資家にとっては?
1. 政策金利の方向性を見極める
FRBの利下げペースが鈍化することは、市場流動性が低下し、株式市場のボラティリティが高まる要因となります。特に、高い評価を受けたグロース株やテクノロジー株は、金利上昇に敏感です。ポートフォリオの分散投資を再考する必要があります。
2. インフレリスクの認識
新政権の政策変更が物価に与える影響は、株式市場全体のセンチメントに影響を及ぼします。特にインフレ耐性のある資産(例:不動産、コモディティ、インフレ連動債)へのシフトを検討する価値があります。
3. 労働市場と消費動向の注視
労働市場が安定を維持している限り、消費活動が支えられる可能性が高いです。特に、小売業やサービス業セクターは引き続き注目セクターとなるでしょう。
注意したいのは住宅市場も下がり気味なので実は既に消費を絞り始めているのかもしれません。
4. 利下げペース鈍化時の戦略
長期的な視点で、安定成長が期待できるセクター(例:ヘルスケア、公益事業)や配当利回りの高い企業を選別することも一つとなるかもしれません。
結論
FRBの政策転換は市場に不安定な影響を与えていますが、投資家にとってはポートフォリオを見直し、新たなチャンスを見つける良い機会でもあります。
インフレ、金利動向、労働市場の三つの要素を注視しながら、柔軟な投資戦略を立てることが求められます。
因みに金利引き下げの余地は大きく残しています。
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