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時事ニュース:中東情勢緊迫化!イランのイスラエル攻撃が米国株価に与える影響とは?


こんにちは!個人投資家のTAKA Chanです。
2024年4月13日、イランはイスラエルに対してドローンとミサイルの攻撃を実施しました。この攻撃は報復とみられ、両国間の緊張関係をさらに高め、金融市場に大きな影響を与えました。

今回はイランのイスラエル攻撃が株価に与えた影響について考えます。
それではどうぞ!


1. 市場全体への影響

リスク回避: 投資家はリスク回避姿勢を強め、株式市場から安全資産である金や米ドルへ資金を移しました。

株価下落: 先週主要な株式市場は軒並み下落

原油価格上昇: 中東における緊張の高まりが、原油供給懸念を招き、原油価格が上昇。

2. 市場別・個別銘柄への影響

米国市場

  • S&P 500指数: 約1.5%下落

  • ナスダック総合指数: 約2%下落

  • ダウ工業30種平均: 約1%下落

  • エネルギー関連銘柄: 原油価格上昇を受けて上昇

  • 航空会社: 中東情勢悪化懸念から下落

S&P500:Yahoo!ファイナンスより
NASDAQ:Yahoo!ファイナンスより

欧州市場

  • ユーロストックス50指数: 約1%下落

  • FTSE 100指数: 約0.5%下落

  • CAC 40指数: 約1%下落

アジア市場:

  • 日経平均株価: 約1%下落

  • 香港ハンセン指数: 約1.5%下落

  • 上海株式指数: 約0.5%下落

その他:

  • 金: 約0.5%上昇

  • 米ドル: 主要通貨に対して上昇

  • 原油: 3月ごろから比べると原油は一時期6$ほど上昇


原油:Yahoo!ファイナンスより
GOLD:Yahoo!ファイナンスより

中東情勢が米国株などに与える影響:過去

中東情勢は、米国株式市場を含む世界金融市場に大きな影響を与える可能性があります

過去の歴史を振り返ると、中東地域の政治的・経済的な不安定は、しばしば米国株価の変動を引き起こしてきました。しかし結局その後は回復していることが現実としてあります。

例えば

  • 1990年のイラクによるクウェート侵攻: 米国株価は侵攻直後に約10%下落し、その後数ヶ月かけて回復しました。

  • 2001年のアメリカ同時多発テロ: 米国株価はテロ直後に約10%下落し、その後数ヶ月かけて回復しました。

  • 2003年のイラク戦争: 米国株価は戦争開始直後に約5%下落し、その後数ヶ月かけて回復しました。

  • 2011年のアラブの春: 米国株価は動揺が見られるものの、比較的限定的な下落にとどまりました。


中東情勢が米株に与える影響は負の面だけではない

  • 石油価格の下落: 中東地域の政治的・経済的な不安定化が、石油供給の減少懸念を引き起こし、石油価格が上昇することがあります。しかし、逆に、石油価格が下落すれば、米国経済にとって好影響となる可能性があります。

  • 地政学的リスクプレミアムの低下: 中東情勢が安定化すれば、地政学的リスクプレミアムが低下し、米国株価が上昇する可能性があります。

要するにいつもの競り合いなのか、アメリカに直接の被害が出るのかが大きく違うと思います。
しかし結局その後は回復します。

3. 今後の見通しは?

今後の市場動向は、イランとイスラエルの緊張関係がどのように推移していくかに大きく左右されると考えられますが、緊張緩和に向けた動きが報じられれば市場は落ち着きを取り戻すのではないでしょうか?

最後に:投資家への影響と個人的見解

今回の攻撃は、投資家にとって大きな懸念材料となりました。今後、中東情勢がどのように推移していくのか、注意深く見守っていくことが重要です。

しかし、先週すでにS&P500も下落した事を考えますと、株には先見性があるため、個人投資家以上にコアな情報が早い機関投資家などは当然動いていると考える方が適切でしょう。

すでに今回はシナリオが織り込まれているのではないか
と思います。
今回の中東情勢が米国株などに与える影響はそんなに大きくないと考えています。


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