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新興国株が注目される時とは?マネーの移動メカニズムを解説

こんにちは!個人投資家のTAKA Chanです。
新興国株が市場で注目される時期には、いくつかの共通した要因があります。投資家の資金が新興国市場へ流れるタイミングや、米国を含む先進国の影響について詳しく解説します。

それではどうぞ!


1. 先進国市場との相対的な魅力の変化

① 経済成長率の違い

新興国は一般的に高い経済成長率を持つため、先進国の成長が鈍化している場合、より高いリターンを求める投資家が新興国に資金を移す傾向があります。

② バリュエーションの魅力

先進国市場が割高になると、新興国株の相対的な割安感が増し、投資先としての魅力が高まります。

特に、価格収益率(PER)や株価純資産倍率(PBR)が低い場合、割安感が強調されます。

2. グローバルな資金環境の変化

① 低金利・金融緩和

先進国(特に米国)が低金利政策や量的緩和を行うと、投資家はより高いリターンを求めて新興国市場に資金を流す傾向があります。
特に、債券利回りが低下している場合、新興国株の配当利回りが魅力的に映ります。

2025/02/03現在 米国10年債権利回り:https://nikkei225jp.com/nasdaq/より

② リスクオンのムード

市場全体がリスクを取りやすい状況になると、高リターンを狙う資金が新興国市場に流入しやすくなります。逆に、リスク回避の動きが強まると、資金は安全資産(米国債や金など)へと移動します。

3. 米国の影響

① FRB(米連邦準備制度)の金利政策

FRBの金利引き下げは、新興国市場への資金流入を促します。一方、金利引き上げが行われると、新興国市場から資金が流出しやすくなります。

② 為替相場(ドルの影響)

米ドルが強くなる(ドル高)と、新興国通貨が下落しやすくなり、ドル建て投資の魅力が増すため新興国から資金が流出しやすくなります。
逆に、ドル安局面では新興国資産の魅力が高まり、資金流入が増加します。

4. 地政学的・経済的要因

① 国内改革・政策の進展

新興国が市場開放や規制緩和、政治的な安定を進めると、投資環境が改善され資金が流入しやすくなります。特に外国人投資家の参入障壁が低くなると、資金流入の加速が期待できます。

② 資源価格の変動

多くの新興国は資源輸出国であるため、石油や金属などの国際価格が上昇すると、それに伴い新興国市場への資金流入が増加する傾向があります。

まとめ

新興国株が注目されるのは、

  • 先進国市場が割高になり、新興国の成長期待が高まるとき

  • 米国などの金融政策が緩和的で、新興国市場へ資金が流れやすいとき

  • 地政学的・経済的な要因がプラスに働き、投資環境が改善するとき

これらの要因が重なると、資金が新興国市場に流れ、株価が上昇することが多いです。しかし、米国金利の上昇やドル高が進行すると、逆に資金流出が起こりやすくなるため、投資する際には市場環境をしっかりチェックすることが重要です。


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個人投資家 Taka Chan
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