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米国株投資:決算精査や企業の財務状況を知るための8-K、10-Kの役割について

こんにちは!個人投資家のTAKA Chanです。
早いもので7月に入り、また決算時期が来ました。

決算精査の時、米国株を投資する際に企業の財務状況や業績を把握するために、さまざまな報告書を確認する必要があります。
その中でも特に重要な報告書が「8-K」と「10-K」です。

今回はこれらの報告書がどのような役割を果たしているのかを、初心者向けに解説します。

それではどうぞ!


8-Kとは?

8-Kは、企業が重要なイベントや出来事が発生したときに提出する報告書です。この報告書は、投資家に対して迅速に情報を提供するためのものです。例えば、以下のような出来事が発生した場合に8-Kが提出されます。

  • CEOの交代:企業のトップが交代すると、企業の方針や戦略に大きな影響を与える可能性があります。

  • 重大な訴訟:企業が大きな訴訟を起こされた場合、その結果が企業の財務状況に影響を及ぼす可能性があります。

  • 合併や買収:企業が他の企業を買収したり、合併したりする場合、その影響は非常に大きいです。

  • 新製品の発表:新しい製品やサービスの発表も重要な情報です。

8-Kは、こうした重要な情報を迅速に投資家に伝えるためのもので、通常、出来事が発生してから数日以内に提出されます。

10-Kとは?

10-Kは、企業が毎年提出する包括的な年次報告書です。

この報告書は、企業の財務状況や業績について詳しく記載されています。10-Kには以下のような情報が含まれています。

  • 財務諸表:バランスシート、損益計算書、キャッシュフロー計算書など、企業の財務状況を示す重要なデータが含まれています。

  • 経営者の分析と議論:経営陣が過去1年間の業績について分析し、将来の展望やリスクについて説明します。

  • 事業の概要:企業の事業内容、製品やサービス、主要な市場などについての情報が提供されます。

  • リスク要因:企業が直面する可能性のあるリスクや課題について詳細に説明されます。

10-Kは、企業の経営状況を包括的に理解するための重要な資料であり、投資家はこれをもとに大局を考えながら投資判断を行います。

EDGARで報告書を確認する方法

1. EDGARのウェブサイトにアクセスする

まず、SECのEDGARデータベースにアクセスします。以下のリンクから直接アクセスできます。


2. 企業名またはティッカーシンボルを入力

検索ページにアクセスしたら、検索ボックスに調べたい企業の名前やティッカーシンボルを入力します。

例えば、Appleの場合は「Apple」やティッカーシンボルの「AAPL」と入力します。

https://www.sec.gov/search-filingsより

3. 報告書の種類を選択

企業の情報が表示されたら、「Filing Type」フィールドに「8-K」や「10-K」と入力して、特定の報告書タイプを絞り込みます。

https://www.sec.gov/edgar/browse/?CIK=320193&owner=excludeより

4. 報告書を閲覧する

表示されたリストから該当する報告書をクリックすると、その報告書の詳細ページに移動します。ここで、報告書の内容をPDF形式やHTML形式で閲覧できます。

まとめ

まとめると、8-Kは重要な出来事が発生した際に迅速に情報を提供するためのもので、
10-Kは年間の財務状況や業績を詳細に報告するものです。

これ以外のSNSなどネットの発信はどんなに正確な数字でも2次情報となります。
(編集者、発信者が数字を間違えてる場合もゼロではない為)

本来個人投資家はこの報告書をしっかりと理解し、活用することで、より賢明な投資判断ができるようになります。

8-Kや10-Kといった重要な報告書は、EDGARのシステムを利用することで簡単にアクセスできます。

これらの報告書を定期的に確認することで、投資判断に必要な情報を得ることができます。
初心者の方も、 少し慣れないかもしれませんが、まずはEDGARを触ってみる事でしょう。

報告書の基本的な内容を把握し、少しずつ詳しく読み込むようにすると良いでしょう。

正しい一次情報をもとに、着実に知識を深めていくことは大事かと思います。


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個人投資家 Taka Chan
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