投資初心者向け用語:S&P500シラーPRE(CAPEレシオ)と、普通のPER、どちらを使うべき?
こんにちは!個人投資家のTAKA Chanです。
S&P500 における シラーPER(CAPEレシオ)とPER、どちらが優れているのでしょうか?
これは結論から言いますと、断言することはできません。
それぞれ異なる情報を提供し、状況によってどちらが適しているかが変わってくるからです。少し解説したいと思います。
それではどうぞ!
シラーPERと、PER
シラーPER は、過去10年間の平均インフレ調整後利益に基づいて算出される指標です。長期的な市場の割高・割安さを判断するのに適しています。
一方、PER は、直近1年間の利益に基づいて算出される指標です。短期的な市場の割高・割安さを判断するのに適しています。
それぞれの利点と欠点を確認します
シラーPERの利点
長期的な市場の割高・割安さを示すことができる
業績の変動の影響を受けにくい
欠点
シラーは過去10年間のデータに基づいているため、現在の市場状況を反映していない可能性がある
景気後退など、短期的な市場の変動を捉えにくい
ちなみにこのブログを書いている時点、2024/04/17現在のシラーPERは34.41です。
PERの利点
最新の市場状況を反映している
業績の好調・不調を判断しやすい
欠点
業績の変動の影響を受けやすい
長期的な市場の割高・割安さを示すことができない
2024/04/17、S&P500のPERでは27.42です
結論
どちらの指標を使うべきかは、投資家自身の目的や投資期間によって異なるのでしょう。
長期的な視点で投資を考えている場合は、シラーPER を参考にするのが良いでしょう。
短期的な視点で投資を考えている場合は、PER を参考にするのが良いでしょう。
また、シラーPER と PER を併用することで、より総合的な判断をすることもできます。
とはいえ、生涯にわたる長期投資の場合、売り買いをする商品がS&P500シリーズではあまりないので、そこまで気にする必要もないのかもしれません。