投資初心者向け地政学リスクについて:投資家にとっての脅威ですが、世界の紛争状況を理解する事が大切
こんにちは!個人投資家のTAKA Chanです。
現代のグローバル経済において、地政学リスクはますます重要な課題となっています。国家間の政治的・軍事的緊張、紛争、テロなどの出来事は、経済活動に大きな影響を与え、投資市場の変動性を高めます。
今日の日経の下げはほぼこれでしょう。
でも私個人的には、米国の金利や決算の方が余程気になりますが…
投資家にとって、地政学リスクは大きな脅威となる一方で、適切な対応をとることで新たな投資機会にも繋がる可能性を秘めています。
一緒に学びましょう!
そもそも地政学リスクとは何か?
地政学リスクとは、特定の地域における政治的・軍事的・社会的な緊張の高まりが、その地域や世界経済全体に与える悪影響のことを指します。具体的には、以下のような出来事が地政学リスクに該当します。
国家間の領土紛争や軍事衝突
政変やクーデター
テロ事件
経済制裁
感染症の流行
これらの出来事は、国際的な貿易や投資の流れを阻害し、金融市場の混乱、資源とりわけ原油価格の高騰、サプライチェーンの寸断などを引き起こす可能性があります。
大したことない紛争でも恐怖を感じて株を売ってしまう心理と、その克服方法
地政学リスクは、投資家にとって大きな脅威となり得ます。
特に、紛争のような出来事は、市場心理に大きな影響を与え、狼狽売りにつながる可能性があります。
しかし、すべての紛争が深刻な影響を与えるわけではなく、中には大した影響を与えないものもあります。
では、なぜ大したことない紛争でも恐怖を感じて株を売ってしまうのでしょうか。その心理と克服方法について私もこの10年で色々調べました。
1. 不確実性への不安
紛争は、経済活動に大きな影響を与える可能性があります。
しかし、その影響の程度やタイミングは不確実であり、投資家は大きな不安を抱えます。特に、複雑な国際情勢や政治状況を理解するのが難しい場合、不安はさらに大きくなります。
この不安は、過去の経験や記憶に基づいていることも多いです。例えば、過去に紛争の影響で損失を経験したことがある投資家は、同じような状況が再び起こることを恐れて、狼狽売りしてしまう可能性があります。
2. 損失回避の心理:損失回避バイアス
人は、利益よりも損失をより強く意識する傾向があります。
これは、損失は利益よりも記憶に残りやすく、心理的な負担が大きいためです。紛争が高まると、投資家は損失を回避するために、狼狽売りをしてしまうことがあります。
この心理は、損失回避バイアスと呼ばれています。損失回避バイアスは、投資判断を曇らせ、冷静な判断を妨げる可能性があります。
3. 集団心理
投資家は、周囲の投資家の行動に影響を受けやすいという性質があります。紛争が高まると、他の投資家が狼狽売りしているのを見て、自分も売ってしまうという行動をとってしまうことがあります。
しかし、世界での紛争は常に起きており、例えば中東がよくニュースになるのですが、実はたくさんの紛争が同時進行なケースもあります。
ブログの最後に紛争を書いておきます。
ちなみにこの心理は、俗に言う集団心理と呼ばれています。
4. 情報過多
現代社会では、インターネットやソーシャルメディアを通じて、大量の情報が簡単に手に入ります。SNSを見るのは仕方のないことですが、よほどの衝撃度がない限り大局観には影響なしです。
不正確な情報や誇張された情報も多く含まれています。
投資家は、こうした情報に惑わされ、冷静な判断ができなくなってしまうことがあります。
単なるメンツの小競り合いなのか、本気の喧嘩なのか見極めるのは日常で稀にある個人間の喧嘩の本気度を見ることと基本的には同じです。
話が逸れるのですが、私の若い頃は地元でも喧嘩が日常的にあり、私は弱いのでいつも怖がっていました。
しかし、そんな中でも相手の出方や本気度を見極めたものです。
(私は平和主義です!)しかし、喧嘩には様々な要因があり、見極めなければ無駄な戦いになり疲れます。
当然政治の世界ではもっと高度なレベルなのですが、紛争も平和行動も結局は人間の思考回路が発端です。
地政学リスクへの備え
地政学リスクは完全に排除することはできません。
その影響を最小限に抑えるために、投資家は先の項目を元に以下の点に注意する必要があるでしょう。
情報収集: 地政学リスクに関する情報を収集し、常に最新動向を把握することが重要です。信頼できる情報源から情報収集を行い、専門家の分析や予測も参考にしましょう。
ポートフォリオの分散: 投資対象を分散することで、特定のリスクに集中するのを防ぐことができます。地域、資産クラス、業種などを分散させたポートフォリオを構築しましょう。そもそも怖がる場合はリスクが高すぎるのでは?
私はコアサテライトなので大勝ちしないですが、小競り合いの紛争ではなんの心配もないです。
長期的な視点: 地政学リスクは確かに短期的に大きな影響を与える可能性がありますが、長期的に見れば影響は限定的であることが多いです。短期的な値動きに惑わされず、長期的な視点で投資することが重要です。
2024年4月19日現在、世界で起きている主な紛争。中東だけではないことを理解しましょう
現在、世界各地で様々な紛争が発生しています。その中でも、特に規模が大きく、国際社会に大きな影響を与えているものをいくつかご紹介します。
1. ウクライナ侵攻
2022年2月24日、ロシアはウクライナへの侵攻を開始しました。この侵攻は、第二次世界大戦後のヨーロッパで最も大規模な軍事衝突であり、国際社会に大きな衝撃を与えています。
戦闘は長期化しており、多くの死傷者が出ています。
2. アフガニスタン紛争
アフガニスタンでは、1979年から40年以上続く紛争が続いています。この紛争は、ソ連侵攻、内戦、タリバーンの台頭など、様々な段階を経てきました。現在も、タリバーン政権と反政府勢力による戦闘が続いており、多くの人々が犠牲になっています。
3. シリア内戦
シリア内戦は、2011年3月に始まりました。アサド政権と反体制派による戦闘が泥沼化し、多くの死傷者が出ています。また、化学兵器の使用や民間人への攻撃など、人道に対する罪も指摘されています。周辺国への難民流出も深刻な問題となっています。
4. イエメン内戦
イエメン内戦は、2014年に始まりました。政府軍と反政府勢力フーシ派による戦闘が続いており、多くの人々が犠牲になっています。また、サウジアラビアを中心とする有志連合による軍事介入も続いており、民間人への被害も拡大しています。深刻な人道危機が発生しており、多くの国民が飢餓や病気 に苦しんでいます。
5. ナゴルノ・カラバフ紛争
ナゴルノ・カラバフ紛争は、アゼルバイジャンとアルメニアの間で、ナゴルノ・カラバフ地域の帰属をめぐって争われている紛争です。1988年から1994年にかけて第一次ナゴルノ・カラバフ戦争が勃発し、2020年には第二次ナゴルノ・カラバフ戦争が発生しました。現在も両国間には緊張状態が続いており、武力衝突の再発が懸念されています。
その他
上記以外にも、世界各地で様々な紛争が発生しています。例えば、ソマリア、南スーダン、ミャンマー、リビア、エチオピアなどでも紛争が続いており、多くの人々が苦しんでいます。
まとめ
投資家は、地政学リスクについて理解を深め、適切な対応を講じることで、リスクへの影響を最小限に抑えれると思います。