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投資初心者向け:個別株でPER(株価収益率)が高い企業を買う場合の注意点について、 Netflix($NFLX)は何故無配当なのかわかりますか?

こんにちは!個人投資家のTAKA Chanです。

株式投資において個別株で、PER(株価収益率)が高い企業に投資することは、成長性を期待する投資家にとって魅力的な選択肢です。

しかし、PERが高い企業を購入する際には慎重な分析が必要です。
なぜなら、単にPERが高いだけでは将来の株価上昇を保証するものではないからです。本記事では、PERが高い企業を購入する際のポイントとデメリットについて詳しく解説し、実際の米国株の例も紹介します。


PERが高い企業を買うべきポイントは?

  1. 成長性が継続する見込みがあるか

    • PERが高い企業は、一般的に成長期待が織り込まれています。将来的に売上や利益が急成長する可能性がある企業は、高PERでも割安であることがあります。

    • 例: NVIDIA(NVDA)はAI関連の需要が高まり、売上成長が続くと期待されているためPERが高い状態が続いていますが今後はどうなるでしょうか。

  2. 競争優位性が確立されているか

    • 高PER企業が持続的に高い評価を得るためには、競争優位性が必要です。特許やブランド力、ネットワーク効果などがある企業は、高いPERを正当化しやすいです。

    • 例: Amazon(AMZN)はECとクラウド(AWS)の強力な市場シェアを持ち、高PERが維持されています。

  3. 市場のトレンドに合っているか

    • 新しい市場や技術革新が進む分野では、高PERの企業が多く存在します。その分野の成長が長期的に続くかどうかを見極めることが重要です。

    • 例: Tesla(TSLA)はEV(電気自動車)市場の成長を背景に、高PERを維持しています。

  4. 利益成長率と比較して適正か(PEGレシオの確認)

    • PERだけでなく、利益成長率(EPS成長率)と比較したPEGレシオ(PER ÷ EPS成長率)が1以下であれば、まだ割安と考えられます。

    • 例: Meta(META)はAIへの投資が進み、利益成長率が高いため、高PERでも割安と判断されることがあります。

PERが高い企業のデメリット 例としてNetflix($NFLX)は無配当

  1. 成長鈍化時のリスクが大きい

    • 期待成長率が市場の予想を下回った場合、株価が急落する可能性があります。

    • 例: Zoom Video Communications(ZM)はパンデミック後の需要減少で株価が大幅に下落しました。

  2. バブルの可能性がある

    • 過去のITバブルのように、一部の企業は過剰評価されていることがあります。収益性が伴わずに株価だけが上昇している場合は要注意です。

    • 例: 2021年のRivian(RIVN)はEV市場への期待で高PERでしたが、その後株価は急落しました。

  3. 景気後退時に弱い

    • 高PERの企業は、投資家のリスク許容度が低下すると売られやすい傾向にあります。

    • 例: SaaS企業(Snowflake、Cloudflareなど)は景気悪化時にドカンと売られやすいです。

  4. 配当利回りが低い傾向がある

    • 成長株は利益を再投資するため、配当を出さないか、利回りが低い場合が多いです。

    • 例えば今日の題名にもあるのですが、 Netflix($NFLX)株を長期で持っている人はわかると思いますが、長期間無配当を続けていますよね? 成長株だからです。と言うよりも、そういうふうに市場が決めているのです。

米国株でPERが高い企業の実例

  • NVIDIA(NVDA): AIブームの波に乗り、PERは業界平均を大きく上回るが、高成長を維持できるかが鍵。

  • Amazon(AMZN): Eコマースとクラウド事業の成長により、長年にわたり高PERを維持。

  • Tesla(TSLA): EV市場の拡大を背景に高PERを維持するも、競争激化がリスクですし、最近の決算数字は冴えません。

  • Snowflake(SNOW): クラウドデータ企業で成長期待が高いが、利益成長が追いつくかが鍵。

  • Netflix(NFLX): コンテンツ投資が続き、収益性向上が引き続き課題となるでしょう。

まとめ

PERが高い企業を購入する際は、単に「高いから割高」と決めつけるのではなく、

  • 成長性が持続可能か?

  • 競争優位性があるか?

  • 市場トレンドに乗っているか?

  • 利益成長率と比較して適正か? を慎重に分析することが重要です。

また、成長鈍化時のリスクや景気後退の影響を考慮し、適切なリスク管理を行うことが成功への鍵となるでしょう。

初心者がまず個別株を買うにしても、余剰資金でほんとに少しずつ買うのが良いと思います。


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